新着記事
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読書日記
『飯沼一家に謝罪します』- 謝罪は終わらせるための行為ではなく、記録を永遠に呪うための儀式である【読書日記】
モキュメンタリーというジャンルは、今の時代とあまりにも相性がいい。 映像を見て終わるのではなく、SNSで断片が拡散され、考察が積み重なり、気づけば見ていた側まで作品の輪の中に引きずり込まれていく。 あの「どこまでが虚構で、どこからが現実なのか... -
海外ミステリー小説
なぜ『ユダの窓』は、数ある密室ミステリの中でも特別なのか?【傑作小説エッセイ】
ジョン・ディクスン・カーを読んでいてまず思うのは、この作家は「不可能犯罪」というものに取り憑かれていたのだろう、ということである。 トリックを考えるのが好き、密室をひねくり回すのが好き、不可能犯罪という言葉の響きそのものを愛している。しか... -
短編集
G.K.チェスタトン『ブラウン神父シリーズ』徹底解説|おすすめや読む順番の話
ミステリの歴史には、「必ず一度は通る名前」というものがある。 1874年にイギリスで生まれた、ギルバート・キース・チェスタトンも、その一人だ。 作家として、そして世の中を独特な目線で見つめる批評家として、20世紀初頭の文学界にしっかりと足跡を残... -
短編集
宮内悠介『超動く家にて』- ミステリとSFのくだらなくて幸福な衝突【読書エッセイ】
宮内悠介『超動く家にて』を読んでいると、なんとも言えない妙な気分になってくる。 これはSFなのか、それともミステリなのか。 いや、たぶんどちらでもあるし、どちらでもない。むしろもっと厄介で、もっと楽しい何かだ。 宮内悠介という作家は、デビュー... -
国内ミステリー小説
【101冊〜200冊】面白いおすすめ国内ミステリー小説100作品のリスト②
前回の記事『【1冊〜100冊】面白いおすすめ国内ミステリー小説100作品のリスト①』では、国内ミステリー小説のおすすめ100作品をご紹介した。 https://300books.jp/kokunaimysterylist/ 古典的な本格ミステリから、新本格、特殊設定ミステリ、さらには近年... -
読書日記
早坂吝『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』【読書日記】
ミステリ好きとして長く本を読んでいると、この作家はちょっと普通ではない(もちろん良い意味で)と感じる瞬間に何度か出会う。 早坂吝(はやさか やぶさか)という作家は、私にとってまさにそのタイプである。 デビュー作『○○○○○○○○殺人事件』を読んだと... -
短編集
今邑彩おすすめミステリホラー小説12選 – ミステリと恐怖が交差する傑作セレクション
ミステリが好き。ホラーも好き。はたまた、奇妙な味が好き。 そんな人が今邑彩(いまむら あや)をまだ読んでいないとしたら、それは惜しい。 今邑彩(1955―2013)は、1989年に『卍の殺人』でデビューして以来、日本のミステリ界のなかでもかなり独特な立... -
読書日記
平山夢明『俺が公園でペリカンにした話』- 笑えるのに地獄、地獄なのに読める【読書日記】
平山夢明という人は、正直ホラーとかバイオレンスとか、そういう棚に雑に押し込むと怒られそうな作家だ。 というか、棚ごと蹴り倒してくる。社会の端っこ、倫理の縁、身体感覚のギリギリ。そこに転がっている見ないことにされがちなものを、真正面から掴ん... -
読書日記
角川ホラー文庫30周年の祝祭、あるいは惨劇 – 『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』【読書日記】
ホラー小説を読んでいると、怖さにも時代があるということを実感する。 近年は超がつくほどのモキュメンタリーホラーブームだし、幽霊屋敷の怪談が流行る時代もあれば、都市伝説やネット怪談が主役になる時代もある。 そんな視点で見ると、角川ホラー文庫3... -
短編集
『サキ短編集』が教える世界が裏返る音 – 世界で一番甘美な毒殺講義へようこそ
イギリス文学には、上品な顔をしてとんでもない毒を吐く作家がいる。 その代表格がサキ、ことヘクター・ヒュー・マンローだ。 初めてサキを読んだとき、こんなに上品なのにこんなに意地悪でいいのか、と思った。文章は洗練されていて、会話は軽やかで、舞...
