新着記事
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読書日記
稲羽白菟『造反有理 文革楼の殺人』-『十角館』のその先へ。文化大革命と円楼が生んだ異形の館ミステリ【読書日記】
『造反有理 文革楼の殺人』 著者:稲羽白菟 おすすめ度: (5.0) 読みやすさ: (4.0) ストーリー: (4.5) この作品を一言でいうと 文革下の客家円楼で竹簡になぞらえた連続見立て殺人と疑心暗鬼を描く、歴史社会派×館ものの大本格。 Amazonで見てみる... -
読書日記
『斜陽館殺人事件』- 黄金期ミステリの楽しさを2020年代でもう一度【読書日記】
『斜陽館殺人事件』 著者:P・J・フィッツシモンズ -
読書日記
内田百閒『ツィゴイネルワイゼン:百閒怪異作品集』- 日常の裂け目から、百閒の怪異が覗いている【読書日記】
サラサーテ本人の演奏を収めた古いSP盤。その途中に、演奏とは別の人の声が混じっている。 雑音なのか、肉声なのか、そもそも誰の声なのか。針が盤面をなぞるたび、生きている者と死んだ者の境目が少しずつ曖昧になっていく。 内田百閒『ツィゴイネルワイ... -
読書日記
阿津川辰海『少女は殺人の夢を見る』- カー、クリスティー、クイーン、そして九角館へ【読書日記】
『少女は殺人の夢を見る』 著者:阿津川辰海 衝撃度 : (4.0) 技巧性 : (4.5) 論理性 : (4.5) 独創性 : (5.0) 面白さ : (5.0) この作品を一言でいうと 古典名作をモチーフにした夢の殺人事件へ、獏田格と夢見灯の個性的なバ... -
海外ミステリー小説
ピーター・スワンソン全作品評価|読む順番とおすすめ作品まとめ
ピーター・スワンソン作品のまず何がいいかって、邦題がオシャレだ! そこかよ、と思われるかもしれないが、タイトルというのはすごく重要なのだ。 書店で本がずらりと並んでいるとき、最初に目へ飛び込んでくるのは、あらすじでも帯の推薦文でもなく、ま... -
読書日記
『グデリアの死んだ家』- 死体が流れる夜、グデリアは家を離れない【読書日記】
濁流の中を、見知らぬ男女の死体が流れていく。 窓の向こうでそんな光景を目にしながら、81歳のグデリアは家を離れようとしない。 村には避難勧告が出ている。停電で周囲は闇に沈み、水は家のすぐ脇まで迫っている。 それでも彼女は動かない。なぜ、そこま... -
読書日記
『オカルト・クロニクル 暗黒録』- 怪異より怖い、いまだ埋まらない現実の空白【読書日記】
北海道の大雪山で、倒木を組んだ巨大な「SOS」が空から見つかる。 近くには人骨と日用品、さらにテープレコーダー。再生すると、男の声で「たーすーけーてーくーれー」という悲痛な叫びが流れてくる。 もう、現実の出来事とは思えない。 『オカルト・クロ... -
読書日記
湊かなえ『王国』- 珊瑚の女王と、秘密を抱えた九人の騎士について【読書日記】
「珊瑚の女王を殺したのは誰なんだ? 9人全員何かを隠している」 海面に浮かぶ遺体。幼い頃から信じてきた海底の城。珊瑚の女王と、城を守る九人の騎士。 湊かなえ『王国』は、この美しいおとぎ話を、ひとりの青年の死によって一気に現実へ引きずり出す。... -
読書日記
高森泉『ぼくたちの告白』- 誰が、何を、どこまで告白したのか?【読書日記】
『このミス』大賞シリーズは毎回欠かさず読んでいるけれど、その中でも高森泉『ぼくたちの告白』は、とくに面白かった! 新人のデビュー作ということを忘れるほど構成が大胆で、しかも仕掛けを重ねるたびに物語の熱まで上がっていく。これは隠し玉の中でも... -
読書日記
島田荘司『水上都市の冒険』- 水上の横浜で、御手洗潔はもう名探偵だった【読書日記】
御手洗潔シリーズの最新作が読める。それがとにかく嬉しい! 『占星術殺人事件』から長く続いてきた名探偵が、今度は中学生の姿で横浜の街を走り回る。 成人後の御手洗潔ももちろん好きだが、彼がどんな少年だったのか、その知性を誰のために使っていたの...
