新着記事
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読書日記
岡本好貴『帆船軍艦の殺人 (創元推理文庫)』- 船は揺れ、密室は動き、殺人者だけが見えない【読書日記】
岡本好貴『帆船軍艦の殺人』が、2026年7月30日に創元推理文庫から文庫化された! 2023年に第33回鮎川哲也賞を受賞したデビュー作であり、単行本刊行時から高く評価されていた一冊だ。文庫であらためて読みやすくなったのはうれしい。 なにしろこのミステリ... -
短編集
2026年7月に読んでに特に面白かった本24冊 – 北山猛邦『「石球城」殺人事件』ほか
2026年7月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った24冊の記録である。 2026年7月に読んでに特に面白かった本24冊 1.北山猛邦『「石球城」殺人事件』(5.0) ──十三の灯台で起きる密室首切り殺人を物理トリックで解きながら、二百年閉ざされた石球... -
読書日記
ジョン・アシュトン『奇怪動物百科〔新版〕』- こんな怪物たちが本当にいると思われていました【読書日記】
自分の巨大な片足を頭の上へ持ち上げ、その影で暑さをしのぐ人間がいる。 海には修道士や司教そっくりの魚が泳ぎ、森では満腹になるまで死肉を食べたクズリが、木の隙間に体を押し込んで無理やり排泄し、また食事へ戻っていく。 ジョン・アシュトンの『奇... -
読書日記
舞城王太郎『深夜百太郎』- 怪談が百篇あっても、ひとつとして同じ夜はない【読書日記】
調布のコインランドリーで変なものに出くわしたと思ったら、次の話では福井県西暁町の古い踏切跡へ連れていかれる。 そこで何が起きたのか理解する間もなく、今度は病院、台所、無人駅、黒電話へ。 舞城王太郎『深夜百太郎〈完本〉』には、そんな怪談が百... -
読書日記
エミリー・カーペンター『ゴシックタウン』- 親切すぎる町は、なぜこんなにも怖いのか【読書日記】
百ドルで歴史あるヴィクトリア朝の豪邸が手に入る。 しかも、町で商売を始めるなら補助金まで出る。 そんな話は怪しいに決まっているが、人生がうまくいかなくなった直後に届いたら、完全に無視できるだろうか。 エミリー・カーペンター『ゴシックタウン』... -
読書日記
黒田研二『完全密室のマトリョーシカ』- エッシャーの館で始まる、ミステリ・イン・ザ・ミステリ【読書日記】
久しぶりに黒田研二の長編ミステリを読めた! そして読み進めるうちに、やっぱり私はこの作家の作品が好きだと素直に思った。 人工的なくらい凝った謎。現実と虚構の境目を揺らす仕掛け。少し無茶をしてでも、最後に世界の見え方をひっくり返そうとする大... -
読書日記
ニタ・プローズ『メイドの推理とミステリー作家の殺人』- 毒入りのお茶と消えた原稿、そしてメイド主任の名推理【読書日記】
五つ星ホテルの優雅なティールームで、世界的ミステリー作家が重大発表をしようとした瞬間、毒入りのお茶で倒れる。 格式あるホテル、詰めかけたファンと記者たち、秘密を抱えた作家、そして発表されるはずだった言葉の消失。 舞台の照明は、もうほとんど... -
読書日記
日本SF作家クラブ編『ショートショートなSF』- 星新一の生誕100周年、4000字から広がる50の宇宙【読書日記】
本書は、日本SF作家クラブがお贈りするアンソロジーでは初めての試みです。 参加した作家の数は、総勢五十人。 それぞれが執筆する文字数は、ひとり、たったの四千文字以内。 この一冊には「短い短いSF」が──多種多様で、バラエティに富んだ、色とりどりの... -
読書日記
qntm『反ミーム部門は存在しない』- 忘れたことすら忘れさせるSFホラーの怪物について【読書日記】
怖いものから逃げるには、まず相手の存在に気づく必要がある。 姿を見つけ、特徴を覚え、名前をつける。対策を考えるにも、記録を残すにも、すべては「そこに何かがいる」と認識するところから始まる。当たり前の話だ。 ところが、qntm『反ミーム部門は存... -
読書日記
『ハウスメイド3 最後の秘密』- 家族を守るために、人はどこまで怪物になれるのか【読書日記】
念願のマイホームを手に入れたはずなのに、なぜか隣家の窓が気になって仕方がない。 庭先で交わされる笑顔には妙な含みがあり、近所の人間は夫の行動をやけに詳しく知っている。子どもたちの様子も少しずつ変わり、夜の家からは説明のつかない物音まで聞こ...
