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読書日記
『謎ときエドガー・アラン・ポー』- 200年越しの挑戦状。誰も気づかなかった、もうひとつの完全犯罪【読書日記】
「なぜポーは、たった3本でデュパン終わらせたのか?」 ミステリ好きなら一度は疑問に思ったことがあると思う。 探偵小説の元祖、エドガー・アラン・ポー。あの『モルグ街の殺人』で世界初の名探偵オーギュスト・デュパンを登場させた伝説の作家だ。 しか... -
読書日記
『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』- 死体から生える木、その異様を論理で解き明かす快感【読書日記】
奇妙な死体から始まる話には、どうしたって身を乗り出してしまう。 しかもそれが、ただの猟奇趣味ではなく、ちゃんと論理の入口として置かれているとなれば、なおさらである。 ロバート・ジャクソン・ベネット『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』は、... -
読書日記
トマス・リゴッティ『悪夢工場』- 世界そのものが悪夢として立ち上がる、文学的ホラーの黒い到達点
ホラー小説には、読んだあと電気を消すのが嫌になるタイプの作品がある。 背後が気になる。カーテンの隙間が気になる。廊下の暗がりが、やけに意味ありげに見えてくる。 まあ、それはそれで困るのだが、まだ生活に戻れる恐怖ではある。 だがトマス・リゴッ... -
短編集
『沈みかけの船より、愛をこめて』- パン買ってこい、からゾンビまで。乙一が分裂して挑む個展アンソロジー
ある文庫の背表紙に、こんな名前が並んでいる。 乙一、中田永一、山白朝子、そして安達寛高。 知らない人が見たら「人気作家による豪華共演だな」と思うかもしれない。でもこの並び、実は全部、ひとりの作家によるペンネームと本名である。 そう、これは奇... -
読書日記
櫛木理宇『無音 忌み語を紡ぐ町』- 帰ってきた故郷には口にしてはいけない音があった【読書日記】
『無音 忌み語を紡ぐ町』 著者:櫛木理宇 恐怖度 : (4.5) 面白さ : (4.0) 独創性 : (5.0) 読みやすさ: (5.0) この作品を一言でいうと 特定の音を口にすると災厄が起こる町を描いた、母娘と因習の民俗ホラー。 Amazonで見てみる 言っ... -
読書日記
『#ニーナに何があったのか?』- ハッシュタグが裁く真実、親たちが背負う地獄【読書日記】
大学生のニーナとサイモン。あの週末、誰もが想像するような若いカップルの休暇だったはずだ。山間の別荘、恋人同士、自然の中でのんびりと過ごす休日。 でも、その週末が終わったときに帰ってきたのはサイモンだけだった。ニーナは姿を消した。そしてそれ... -
小説以外の本
木魚庵『金田一耕助語辞典』- 名探偵・金田一耕助は、なぜここまで日本人に愛されたのか【エッセイ】
『金田一耕助語辞典』 著者:木魚庵 情報量 : (4.8) マニア度 : (5.0) 金田一愛 : (5.0) 読みやすさ: (5.0) この作品を一言でいうと 金田一耕助の人物像から昭和風俗、映像化、パロディ文化まで徹底して掘り下げた愛情たっぷりの百科事典... -
読書日記
舞城王太郎『深夜百太郎』- 怪談が百篇あっても、ひとつとして同じ夜はない【読書日記】
調布のコインランドリーで変なものに出くわしたと思ったら、次の話では福井県西暁町の古い踏切跡へ連れていかれる。 そこで何が起きたのか理解する間もなく、今度は病院、台所、無人駅、黒電話へ。 舞城王太郎『深夜百太郎〈完本〉』には、そんな怪談が百... -
読書日記
『壁から死体?』- 謎とスパイスの香り漂う屋敷で、壁から死体がこんにちは!【読書日記】
子供の頃、夢見たことがある。 たとえば、本棚がスーッと横に動いて、奥に秘密の書斎が現れるとか、古びた柱時計の中に人が入れる秘密通路があるとか、壁に「ひらけごま!」と唱えるとクルッと回転して隠し部屋が登場するとか。 あれだ。アニメや絵本の中... -
読書日記
林譲治『ゲノム・トーカー』- 生命の設計図が宇宙へのメッセージになるとき【読書日記】
宇宙人が地球にやってくる、なんて話はSFの王道中の王道である。 巨大円盤が空を覆う。謎の信号が届く。人類代表が緊張しながら交信する。そこにはいつだって、「向こうは何者なのか」「こちらはどう見られているのか」というゾクゾクがある。 だが林譲治...
