人気記事
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国内ミステリー小説
『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』- 紙とプラモデルの専門知識で謎を追うミステリ
紙の銘柄を鑑定する渡部の事務所に、なぜか浮気調査の依頼が来た。 依頼主の女性はどうやら「紙鑑定」を「神探偵」と間違えたらしい。 話を聞いてみると、浮気を疑っている理由は、彼氏が急にプラモデルに凝り始めたこと。 渡部は小遣い稼ぎのつもりで依頼... -
短編集
これは、向こう側に触れてしまった人たちの話 -『人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)』【傑作小説エッセイ】
怪奇と倒錯の短編ばかりを詰め込んだ、江戸川乱歩の「これぞ変格乱歩のフルコース」とも言える一冊がある。 それが、『人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)』。 収録されているのは、探偵の推理が光る明智小五郎ものではない。怪奇、倒錯、異常心... -
読書日記
寝舟はやせ『XXX日後に呪われるだけの誰かさんの日記』- 呪いより会社のほうが怖いかもしれない、生あたたかホラーの変な愛しさ【読書日記】
「XXX日後に呪われる」と言われたら、普通は大事件である。いや、普通ならまず仕事どころではない。 即座に有給を取り、寺社仏閣を巡り、霊能者を検索し、ついでに生命保険の内容も確認する。 ところが、寝舟はやせ『XXX日後に呪われるだけの誰かさんの日... -
自作ショートショート
【自作ショートショートNo.65】『平等な国』
この小さな国ではすべての国民が、そっくり同じ形の家に暮らしている。 違っているのは扉にでかでかと刻まれた番地だけ。 外観だけでは区別がつかないので、この番地で自分の帰る家を見分けているのだ。 幼い子供たちの間では、番地の数字を頼りに友達の家... -
読書日記
マルク・ラーベ『スズメバチ』- ロックスター殺害事件の奥に、東ドイツの毒がある【読書日記】
血の入ったアルミケースに、小さな白い羽根が一枚。 マルク・ラーベ『スズメバチ』は、冒頭から嫌なものを差し出してくる。 派手なロックコンサートの熱狂。二万人を超える観客の歓声。スターのもとへ届く謎めいた封筒。その中身が、血と羽根である。 この... -
国内ミステリー小説
『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』- 紙とフィギュアの蘊蓄が真相を暴き出す
紙の銘柄、厚み、密度など、紙のことなら何でもござれの紙鑑定士・渡部のもとに、新たな依頼が来た。 小学3年生の女の子からの依頼で、「紙粘土の鑑定をしてほしい」というもの。 紙は紙でも、紙粘土はさすがに専門外。 しかし依頼の目的が、 「可愛がって... -
読書日記
『ハウスメイド3 最後の秘密』- 家族を守るために、人はどこまで怪物になれるのか【読書日記】
念願のマイホームを手に入れたはずなのに、なぜか隣家の窓が気になって仕方がない。 庭先で交わされる笑顔には妙な含みがあり、近所の人間は夫の行動をやけに詳しく知っている。子どもたちの様子も少しずつ変わり、夜の家からは説明のつかない物音まで聞こ... -
読書日記
ローラン・ビネ『HHhH: プラハ、1942年』- 感動することへの居心地の悪さを、そのまま最高のスリルに変えた一冊【読書日記】
私はふだん、歴史小説をそこまで熱心に読むほうではない。 嫌いというわけではないのだが、どうしても少し構えてしまうところがある。 題材が題材だけに、軽い気持ちでのめり込んでいいのか迷うことがあるし、史実の重みと小説としての気持ちよさがうまく... -
海外ミステリー小説
『フェアリー・テイル』- ハッピーエンドに向けた、キング50周年の風変わりな贈り物
スティーヴン・キングが50周年の節目に書いたのが、『フェアリー・テイル』だという事実を、まずどう受け止めればいいのか。 ずっとキングのホラーを読んできた身としては、タイトルからして信じられない。 フェアリー・テイル? おとぎ話? あの『ペット... -
短編集
G・K・チェスタトン『犬のお告げ』- 犬を信じるより先に、疑うべきものがある【傑作小説エッセイ】
チェスタトンの『犬のお告げ』という傑作短編は、ミステリとしての入り口がかなり胡散臭い。 殺人事件が起きて、犬が奇妙な行動を取り、その犬がどうやら「何かを知っているらしい」。 この時点で、ミステリ好きの頭には二つの警報が鳴る。 ひとつは「オカ...
