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海外ミステリー小説
『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』- クリスティ好きが一致団結して事件に臨む!
雑誌編集者のアリシアと妹のリネットは大のミステリ好きで、とりわけクリスティのファンだった。 ある日姉妹は、ミステリ限定の読書会「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」を立ち上げる。 集まったメンバーは、専業主婦のバーバラ、医師のアンダース、古... -
短編集
なぜ犯人は首吊りを選んだのか?『首吊りアクロバットの冒険』に見る、初期クイーンのロジックの鮮やかさ【傑作ミステリエッセイ】
華やかな舞台の裏側ほど、ミステリに向いている場所もない。 客席には拍手と笑い声が満ちているのに、楽屋の奥では嫉妬、欲望、屈辱、見栄が湿った空気みたいに溜まっている。 エラリー・クイーン『首吊りアクロバットの冒険』は、そんなヴォードヴィル一... -
読書日記
『漂泊の星舟』- 宇宙船という密室で、自分が何者かまで疑わしくなるSFミステリ【読書日記】
宇宙船というのは、ミステリの舞台として反則気味に魅力的である。 館なら逃げ道を探せる。孤島なら海を眺めて絶望できる。雪山の山荘なら、とりあえず暖炉の前で誰かが意味ありげな顔をする。 だが宇宙船は違う。外に出たら即アウト。窓の向こうには、助... -
読書日記
『英国幽霊屋敷譚傑作集』- 19世紀の館に取り憑かれる。ヴィクトリア朝怪談アンソロジーの魅力【読書日記】
「イギリスには幽霊がつきもの」 こう言っても、あまり大げさじゃない。 イギリス旅行のパンフレットを開けば必ず出てくる「怪談ツアー」や「幽霊の出る館」。歴史が古いだけに、城や館の数も多く、そのどれもが「何かあっても不思議じゃない」雰囲気を漂... -
読書日記
『タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-』- 文豪たちのヤバい短篇だけ集めた耽美幻想アンソロジー
『タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-』 面白さ : (4.0) 狂気度 : (5.0) 読み応え : (4.0) 作品選定 : (5.0) この作品を一言でいうと 文豪たちの背徳と狂気を一箱に詰め込んだ、危険な古典アンソロジー。 Amazonで見てみる 坂口安吾、... -
読書日記
稲羽白菟『造反有理 文革楼の殺人』-『十角館』のその先へ。文化大革命と円楼が生んだ異形の館ミステリ【読書日記】
『造反有理 文革楼の殺人』 著者:稲羽白菟 おすすめ度: (5.0) 読みやすさ: (4.0) ストーリー: (4.5) この作品を一言でいうと 文革下の客家円楼で竹簡になぞらえた連続見立て殺人と疑心暗鬼を描く、歴史社会派×館ものの大本格。 Amazonで見てみる... -
海外ミステリー小説
ジョン・ディクスン・カー『蝋人形館の殺人』- 死者を模した人形の中に、本物の死者が混じる夜【エッセイ】
『蝋人形館の殺人』 著者:ジョン・ディクスン・カー 衝撃度 : (3.5) 技巧性 : (5.0) 論理性 : (4.0) 独創性 : (4.5) この作品を一言でいうと 蝋人形館と秘密クラブを舞台に、怪奇趣味と視覚トリックを濃密に絡めた初期カー屈指の... -
短編集
『オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物』- 短編にしかできないひっくり返しの快感と魔法
短編小説というのは、気づけば中毒になっている。 たった数ページで始まり、いつの間にか転がり、最後の数行で「そう来たか!」と頭を抱える。 これは最高の娯楽だ。ミステリを読む人間として、このひっくり返される感じには本当に抗えない。 そういう「読... -
ホラー小説
大舟『三重県津市西区平山町3-15-7』- 存在しない住所が、現実のふりをして迫ってくる【読書日記】
三重県津市西区平山町3-15-7。 まず、この住所が嫌である。いや、住所そのものに嫌も何もないはずなのだが、口に出した瞬間、どこか変な引っかかりが生まれる。 三重県津市までは現実にある。だが、津市に「西区」は存在しない。「平山町」も、少なくとも... -
読書日記
本物の横溝正史を浴びる幸せ – 『死仮面』オリジナル版という名の劇薬【読書日記】
横溝正史の金田一耕助シリーズといえば、ミステリ界ではもはや語り尽くされた感があるけれど、この『死仮面』だけは、ファンにとって極めて特殊な、あるいはもどかしい存在であり続けてきた。 昭和24年の連載当時、雑誌の一部が行方不明になってしまったせ...
