人気記事
-
読書日記
『タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-』- 文豪たちのヤバい短篇だけ集めた耽美幻想アンソロジー
『タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-』 面白さ : (4.0) 狂気度 : (5.0) 読み応え : (4.0) 作品選定 : (5.0) この作品を一言でいうと 文豪たちの背徳と狂気を一箱に詰め込んだ、危険な古典アンソロジー。 Amazonで見てみる 坂口安吾、... -
読書日記
本物の横溝正史を浴びる幸せ – 『死仮面』オリジナル版という名の劇薬【読書日記】
横溝正史の金田一耕助シリーズといえば、ミステリ界ではもはや語り尽くされた感があるけれど、この『死仮面』だけは、ファンにとって極めて特殊な、あるいはもどかしい存在であり続けてきた。 昭和24年の連載当時、雑誌の一部が行方不明になってしまったせ... -
読書日記
『暗殺依存症』- 最強の殺し屋が「殺さない」を選んだときに始まる、魂のロードムービー【読書日記】
世界最高の殺し屋が殺しをやめると決めたとき、彼が頼ったのは「アサシンズ・アノニマス(AA)」という、殺し屋を更生させるグループだった――この設定を聞いただけで、もう面白い。 ロブ・ハートの『暗殺依存症』は、この突き抜けた発想を基盤に、アクショ... -
読書日記
アンソニー・ホロヴィッツ『命取りのエピソード』- 殺されたのは俳優か、それともホーソーンだったのか【読書日記】
『命取りのエピソード』 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 衝撃度 : (3.5) 技巧性 : (4.0) 論理性 : (4.5) 独創性 : (4.0) この作品を一言でいうと ホーソーン役の俳優が殺された事件を追ううち、本物のホーソーンの過去まで掘り返... -
短編集
『舞踏病』- 老人が踊り出すとき、御手洗潔の推理も踊る【御手洗潔のダンス】
島田荘司といえば、言わずと知れた新本格ミステリの開祖。 その代表作である『占星術殺人事件』や『斜め屋敷の犯罪』など、ぶっ飛んだトリックと壮大な仕掛けで読者を驚かせてきた。 でも、長編だけがすごいわけじゃない。むしろ、彼の本質がぎゅっと詰ま... -
読書日記
饗庭淵『対怪異アンドロイド開発研究室2.0』- アンドロイド・ジョークの隙間に潜む、救いのない現実のズレ【読書日記】
怪異とアンドロイドを一緒に出されたら、そりゃ気になる。 しかも舞台は開発研究室で、タイトルの最後には2.0までついている。盛り方がかなり景気いい。こういう小説は、題名の勢いだけで走ってもおかしくないのだが、このシリーズはそこが違う。 饗庭淵『... -
読書日記
『サプライズ・エンディングス 嘘』- ひっくり返される快感、そして疑うことの楽しさ【読書日記】
https://300books.jp/surpriseending/ ミステリを読んでいて、最後の数行でこちらの頭の中の家具配置が全部変わってしまう瞬間がある。 さっきまでテーブルだと思っていたものが実は扉で、壁だと思っていたものが実は床で、犯人だと思っていた人物が、そも... -
読書日記
『アボット荘の怪異』- 吸血鬼、黒魔術、呪物。忘れられた怪奇作家フレデリック・カウルズの十三編【読書日記】
『アボット荘の怪異:フレデリック・カウルズ怪奇傑作選Ⅰ』 著者:フレデリック・カウルズ おすすめ度: (5.0) 読みやすさ: (3.0) 恐怖度 : (4.0) 満足度 : (4.5) この作品を一言でいうと 古い屋敷や鏡、教会記録、呪物から怪異が立ち上... -
海外ミステリー小説
『優等生は探偵に向かない』- 失踪事件をソーシャルメディアで追う斬新なミステリシリーズ二弾
女子高生のピップは、友達から「失踪した兄ジェイミーを探してほしい」と頼まれる。 ジェイミーは成人しており、今までも何度か家を出たことがあるため、警察はまともに取り合ってくれないのだ。 ピップは、前回の事件で危険な目に遭ったことから及び腰だ... -
読書日記
角川ホラー文庫30周年の祝祭、あるいは惨劇 – 『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』【読書日記】
ホラー小説を読んでいると、怖さにも時代があるということを実感する。 近年は超がつくほどのモキュメンタリーホラーブームだし、幽霊屋敷の怪談が流行る時代もあれば、都市伝説やネット怪談が主役になる時代もある。 そんな視点で見ると、角川ホラー文庫3...
