人気記事
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国内ミステリー小説
片岡翔『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』- 死者を出さない殺人計画VS孤島のクローズドサークル
亡くなったミステリー作家の一族が、孤島の館でマーダーミステリーを開催することになった。 しかし探偵志望のメイド・風゛(ぶう)は、これがゲームを装った殺人計画であることに気付いてしまった。 そこでミステリープランナーの豺(やまいぬ)と一計を... -
短編集
『サキ短編集』が教える世界が裏返る音 – 世界で一番甘美な毒殺講義へようこそ
イギリス文学には、上品な顔をしてとんでもない毒を吐く作家がいる。 その代表格がサキ、ことヘクター・ヒュー・マンローだ。 初めてサキを読んだとき、こんなに上品なのにこんなに意地悪でいいのか、と思った。文章は洗練されていて、会話は軽やかで、舞... -
短編集
石持浅海『あなたには、殺せません』- 殺す前から詰まされる、倒叙ミステリの異様な快楽【読書日記】
殺人を計画している人間が、犯罪相談所にやってくる。 相談内容はだいたい物騒だし、相談者たちはみんな真剣に人を殺そうとしている。 けれど、その真剣さを前にして、相談員が返す言葉があまりにも冷徹で、あまりにも論理的で、あまりにも石持浅海なので... -
自作ショートショート
【自作ショートショートNo.70】『幸せの青い鳥』
人魚姫はバカだ、あんなにも美しい声を自ら捨ててしまうだなんて。 まんまと魔女の口車に乗せられ、脚と引き換えに声を失ってしまった哀れな人魚。 おまけにそこまでしても恋い焦がれた王子様は手に入れられず、海の泡となって消えてしまうのだ。こんなバ... -
読書日記
『出版禁止 女優 真里亜』- その女優を追うほど、こちらの足元まで怪しくなる【読書日記】
長江俊和の作品を読むとき、いつも少し身構えてしまう。正確に言うと、身構えたつもりで毎回まんまと引っかかる。 こちらは「今回は騙されないぞ」と、付箋と疑い深い目つきでページに向かうわけだが、長江作品はその疑い深ささえ計算に入れてくる。実に意... -
ホラー小説
芦花公園『とらすの子』- 自分の手を汚さず人を殺せるなら?憎悪に満ちたカルトホラー小説
都内で発生した無差別連続殺人事件。 どの遺体もひどく傷つけられており、人間による所業とは思えないほどだった。 ある日ライターの坂本美羽は、この事件の真相を知る少女に会った。 少女が言うには、犯人は「とらすの会」という団体であり、ここでは「マ... -
国内ミステリー小説
阿津川辰海『入れ子細工の夜』- アイデアが光る、読み出したら止まらないミステリ短編集
ある作家が、編集者を名乗る男にひとつの提案をした。 「とっておきのミステリーを執筆してやろう。ただしリアリティを追求するために、物語の人物を一緒に演じてみてほしい」 編集者は二つ返事で了承し、さっそく作家の指示に従って演じ始める。 しかし演... -
海外ミステリー小説
『オランダ靴の秘密』- 純粋論理型ミステリの最高峰。一足の靴から始まるエラリー・クイーンの設計美【傑作小説エッセイ】
エラリー・クイーンについて語るとき、やっぱり初期の「国名シリーズ」は避けて通れない。 舞台のユニークさ、フェアな手がかり、ミステリとしての構造美、そしてあの名物「読者への挑戦状」。これらすべてが揃っていて、黄金時代ミステリの華やかさとスト... -
国内ミステリー小説
呉勝浩『爆弾』『法廷占拠 爆弾2』について語る – スズキタゴサクという悪意の正体と、現代ミステリが到達した倫理のサスペンス
ミステリを読んでいて、犯人を捕まえれば終わりだと思える物語は、ある意味で安心できる。 謎があり、捜査があり、真相が明かされ、最後に秩序が回復する。こちらは事件の外側に座り、安全な場所からページをめくることができる。 だが呉勝浩の『爆弾』と... -
読書日記
春海水亭『入居者全滅事故物件』- 盛りすぎ設定が最後まで本気で走り切る、暴走したホラーの怪作【読書日記】
まずタイトルからしてずるい。 『入居者全滅事故物件』。 こんなの、気にならないわけがない! 事故物件だけでも目を引くのに、そこへさらに入居者全滅まで乗せてくる。いくらなんでも盛りすぎだろう、と半分あきれながら手に取ることになるのだが、読んで...
