人気記事
-
読書日記
島田荘司『水上都市の冒険』- 水上の横浜で、御手洗潔はもう名探偵だった【読書日記】
御手洗潔シリーズの最新作が読める。それがとにかく嬉しい! 『占星術殺人事件』から長く続いてきた名探偵が、今度は中学生の姿で横浜の街を走り回る。 成人後の御手洗潔ももちろん好きだが、彼がどんな少年だったのか、その知性を誰のために使っていたの... -
読書日記
北沢陶『花檻の園』- 見惚れた瞬間にもう逃げられない、美しさという檻の物語【読書日記】
北沢陶(きたざわ とう)という作家は、出てきたときからずっと気になる存在だった。 デビュー作『をんごく』で横溝正史ミステリ&ホラー大賞の三冠を達成、という時点でかなり強いのだが、実際に読んでみると、話題性だけではまったくなかったことがよく... -
短編集
『車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集』- この一冊で横溝正史を堪能できる、悪夢の遊園地
横溝正史と聞いてまず思い浮かぶのは、やっぱり『犬神家の一族』や『八つ墓村』といった、金田一耕助シリーズの長編作品だろう。 霧に煙る村、血に塗れた旧家、やたらと多い遺産相続争い、そしてなによりも、ボサボサ頭の探偵・金田一耕助の活躍。あの世界... -
国内ミステリー小説
三津田信三『犯罪乱歩幻想』- 本格ミステリ大賞受賞の鬼才が乱歩に挑む
江戸川乱歩の小説世界に魅了された作者による、トリビュート5編に短編2編を加えたミステリ短編集。 “退屈病”に侵された青年が引っ越し先のアパートで体験する小さな異変の数々(「屋根裏の同居者」)。 赤い部屋に招かれたゲストが語る、猟奇的な話とその... -
読書日記
九能式尚『名探偵の君へ』- 全員が眠る館で、彼女だけが起きている【読書日記】
『名探偵の君へ』 著者:九能式尚 衝撃度 : (4.0) 技巧性 : (4.5) 論理性 : (4.0) 古典本格愛: (5.0) この作品を一言でいうと 音楽を聞くと全員が眠る孤島の館で、聴覚障害を抱える少女探偵だけが意識を保ち、殺人事件へ挑む本格長編... -
読書日記
『帝国の死角 第一部・天皇の密使』- 高木彬光の幻の裏ベストワンがついに完全版で登場【読書日記】
『帝国の死角 第一部・天皇の密使』 著者:高木彬光 面白さ : (4.5) 重厚感 : (5.0) 読みやすさ: (3.0) ミステリ度: (4.0) この作品を一言でいうと 天皇の密命を帯びた海軍将校の戦いを描きながら、その戦争史そのものを巨大なミステリ... -
国内ミステリー小説
大滝瓶太『その謎を解いてはいけない』- その探偵が暴き出すのは事件の真相か、人の黒歴史か
アフィリエイターをしながら探偵事務所を営む暗黒院真実(あんこくいんまこと)。 その助手で、翠色に輝く左目を持つ女子高生・小鳥遊唯(たかなしゆい)。 ある日二人は、フィールドワークのためにN県の山奥に訪れたが、途中で日が暮れてしまう。 困って... -
短編集
その愛は、皮膚の上に書かれた – 江戸川乱歩『芋虫』【傑作小説エッセイ】
江戸川乱歩といえば、少年探偵団シリーズか、『D坂の殺人事件』のような本格ものか。そんなイメージが先に来る人も多いと思う。 でも、乱歩の核心を本当に味わいたいなら、どうしても外せないのが『芋虫』だ。 発表は1929年。今から100年近く前の短編なの... -
読書日記
伏尾美紀『誰何』- 二年前に死んだ女は、なぜ東京でもう一度死んだのか【読書日記】
『誰何』 著者:伏尾美紀 ストーリー: (5.0) 人間ドラマ: (4.5) 読みやすさ: (4.0) おすすめ度: (4.7) この作品を一言でいうと 二度死んだ女と一枚の名刺を手がかりに、死者の身元と家族の境界を辿る社会派警察小説。 Amazonで見てみる 東京都... -
海外ミステリー小説
チョン・ヘヨン『誘拐の日』- 韓国で話題沸騰の巻き込まれ型ミステリー!
この物語は、気弱な誘拐犯「ミョンジュン」と頭脳明晰な天才少女「ロヒ」の出会いから始まる。 ある日、娘の手術費用に困っていたミョンジュンは、誘拐を試みようとして一軒の豪邸に狙いを定めた。 しかし、目的地へ向かっている最中、豪邸から突如飛び出...
