人気記事
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国内ミステリー小説
恩田陸『薔薇のなかの蛇』- 英国の館で起きる怪事件を描く、理瀬シリーズ17年ぶりの最新長編
イギリスに留学中のリセ・ミズノはとあるパーティーに招かれる。 それは薔薇をかたどった“ブラックローズハウス”と呼ばれる館で催されるものであり、そこには貴族であるレミントン一家が住んでいた。 リセはパーティーに招いてくれた友人・アリスやその家... -
読書日記
本格推理の幽霊はなぜ消えないのか? – 飛鳥部勝則『N・Aの扉 新装版』【読書日記】
2025年7月、『N・Aの扉 新装版』が刊行された。 この知らせを聞いたとき、胸の奥がざわついたのを覚えている。 「本当にあれが戻ってくるのか」──そんな気配が、ミステリファンたちの間にゆっくりと広がっていった。 この作品、もともとは1999年に新潟日報... -
読書日記
M・W・クレイヴン『ブラッディダイスの殺人』- 狙撃手はなぜ20面体ダイスを振るのか?【読書日記】
『ブラッディダイスの殺人』 著者:M・W・クレイヴン 衝撃度 : (4.5) 技巧性 : (4.0) 論理性 : (4.5) 意外性 : (4.0) おすすめ度: (5.0) この作品を一言でいうと 20面体ダイスに隠された殺意を追う、英国全土を舞台にした極限... -
ホラー小説
『Q この漫画に見覚えがある方はお知らせください 特装版』発見された漫画原稿という恐怖【読書日記】
『この漫画に見覚えがある方はお知らせください』 このタイトルは、作品名というより、駅の掲示板や古い新聞広告に紛れ込んでいそうな告知文である。 誰かを探しているのか、何かの記憶を掘り起こそうとしているのか、それとも、うっかり反応した人間を巻... -
国内ミステリー小説
由野寿和『再愛なる聖槍』- 全体未聞の観覧車ジャック事件に元刑事が立ち向かう
元刑事の仲山は、離婚後5年ぶりに会った娘を連れてテーマパークに行った。 久々に娘と過ごす時間にぎくしゃくしながらも、仲山は一緒に楽しもうと巨大観覧車ドリームアイに乗る。 ところが動き出してすぐに、事件が起こった。 観覧車が何者かにジャックさ... -
短編集
石持浅海『あなたには、殺せません』- 殺す前から詰まされる、倒叙ミステリの異様な快楽【読書日記】
殺人を計画している人間が、犯罪相談所にやってくる。 相談内容はだいたい物騒だし、相談者たちはみんな真剣に人を殺そうとしている。 けれど、その真剣さを前にして、相談員が返す言葉があまりにも冷徹で、あまりにも論理的で、あまりにも石持浅海なので... -
読書日記
阿津川辰海 『デッドマンズ・チェア』- コトダマ犯罪捜査がたどり着いた、異能力本格ミステリの次なる地平【読書日記】
異能力と本格ミステリは、相性が悪そうで、実はめちゃくちゃ相性がいい。 なぜなら、本格ミステリとはそもそも「何ができて、何ができないのか」を見極めるジャンルだからだ。 密室なら、出入りできたのか。アリバイなら、その時間に移動できたのか。毒殺... -
海外ミステリー小説
ジェフリー・ディーヴァー『真夜中の密室』- どんな鍵でも開けて侵入する怪人との頭脳戦
ニューヨークでは、深夜に「ロックスミス(開錠師)」と名乗る怪人が女性インフルエンサー宅に侵入するという事件が相次いでいた。 厳重に鍵をかけた部屋に入り、寝ていた女性に危害を加えることなく下着と包丁だけを盗んで去って行くのだ。 現場に残され... -
読書日記
『サプライズ・エンディングス 罠』- どんでん返しの魔術師、その短編の切れ味と騙される快感【読書日記】
ジェフリー・ディーヴァーを読むたびに思うのだが、この人はやはり、人を騙して驚かせることに異様な情熱を持った作家だ。 しかも、その騙し方が雑ではない。ただ派手に話をひっくり返すのではなく、きっちり論理を積み上げたうえで、こちらが当然だと思っ... -
国内ミステリー小説
『猫間地獄のわらべ歌』- 探偵が密室を捏造するとき、愛すべきバカミスは時代を越える【エッセイ】
ミステリ好きというのは、つくづく困った生き物だと思う。 安定した面白さを求めながら、心のどこかでは「まだ見ぬ奇書」や「ルールを破壊する劇薬」を待ち望んでいるのだから。 幡大介の『猫間地獄のわらべ歌』は、まさにそんな私たちの飢えを、これ以上...
