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年間300冊くらい読書する人がおすすめのミステリー小説を紹介するブログ。 | 300Books
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  • 短編集

    『沈みかけの船より、愛をこめて』- パン買ってこい、からゾンビまで。乙一が分裂して挑む個展アンソロジー

    ある文庫の背表紙に、こんな名前が並んでいる。 乙一、中田永一、山白朝子、そして安達寛高。 知らない人が見たら「人気作家による豪華共演だな」と思うかもしれない。でもこの並び、実は全部、ひとりの作家によるペンネームと本名である。 そう、これは奇...
    2025年11月24日
    108
  • 読書日記

    阿津川辰海 『デッドマンズ・チェア』- コトダマ犯罪捜査がたどり着いた、異能力本格ミステリの次なる地平【読書日記】

    異能力と本格ミステリは、相性が悪そうで、実はめちゃくちゃ相性がいい。 なぜなら、本格ミステリとはそもそも「何ができて、何ができないのか」を見極めるジャンルだからだ。 密室なら、出入りできたのか。アリバイなら、その時間に移動できたのか。毒殺...
    2026年5月20日
    107
  • 自作ショートショート

    【自作ショートショートNo.66】『のっとる呪文』

    冒険家のアドは古びた地図を頼りに森の中を進んでいた。 昼間だというのに、茂った木々に日光を遮られて辺りは薄暗い。 膝辺りまで伸びた草を踏み荒らしながら、ぐんぐん森の奥深くへと進んでいく。 時折、木の根に足を取られながらも、その足取りは力強い...
    2024年1月24日
    107
  • 短編集

    ジャンルを越える傑作短編集。フィルポッツの『孔雀屋敷』という驚異の小部屋

    ミステリの女王、アガサ・クリスティー。 その名を聞いて、まず思い浮かぶのはポアロやマープル、あるいは『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』といった名作たちだ。 でも、そんなクリスティーにも教えを受けた相手がいたことを知ってい...
    2025年10月22日
    105
  • 読書日記

    『漂泊の星舟』- 宇宙船という密室で、自分が何者かまで疑わしくなるSFミステリ【読書日記】

    宇宙船というのは、ミステリの舞台として反則気味に魅力的である。 館なら逃げ道を探せる。孤島なら海を眺めて絶望できる。雪山の山荘なら、とりあえず暖炉の前で誰かが意味ありげな顔をする。 だが宇宙船は違う。外に出たら即アウト。窓の向こうには、助...
    2026年5月1日
    104
  • 海外ミステリー小説

    『爬虫類館の殺人【新訳版】』- ジョン・ディクスン・カーが目張りの密室で本気を出すとこうなる【読書エッセイ】

    ジョン・ディクスン・カーを読んでいると、たまに笑ってしまうことがある。 別に変な意味ではない。むしろ逆で、そこまで本気で不可能犯罪をやるのか、と妙にうれしくなってしまうのである。 密室だの消失だの、黄金時代ミステリにはいろいろな名物がある...
    2026年4月9日
    104
  • 読書日記

    山白朝子『スコッパーの女』- 創作という名の呪い、あるいは発掘という名の加害、あるいは小説家という名の怪異について【読書日記】

    山白朝子の新作が読める。その事実だけでうれしいはずなのに、同時に少し怖くもなる。 しかも今回は『スコッパーの女』である。題名だけでもう、何か掘り返してはいけないものを掘り返しそうな気配が濃い。 そして実際そうだった。かなり怖い。だが、本作...
    2026年4月9日
    103
  • 読書日記

    有栖川有栖『濱地健三郎の奇かる事件簿』- この探偵は死者の声を聞き、読者と納得をつくる【読書日記】

    探偵という職業には、常に二つの顔がある。 冷徹な論理の使い手としての顔と、人の痛みに寄り添うセラピストとしての顔。濱地健三郎は、その両方を兼ね備えている珍しい探偵だ。 東京・南新宿の裏通りにある小さな事務所。ここにやって来る依頼人は、みん...
    2026年3月8日
    103
  • 短編集

    その愛は、皮膚の上に書かれた – 江戸川乱歩『芋虫』【傑作小説エッセイ】

    江戸川乱歩といえば、少年探偵団シリーズか、『D坂の殺人事件』のような本格ものか。そんなイメージが先に来る人も多いと思う。 でも、乱歩の核心を本当に味わいたいなら、どうしても外せないのが『芋虫』だ。 発表は1929年。今から100年近く前の短編なの...
    2026年1月20日
    101
  • 国内ミステリー小説

    『アリス・ミラー城』殺人事件 – 北山猛邦作品で一番好きな城と物理トリック論【傑作ミステリエッセイ】

    北山猛邦(きたやま たけくに)の城シリーズには、いくつもの忘れがたい城がある。 時計仕掛けのように世界を狂わせる城もあれば、瑠璃色の幻想をまとった城もある。 どれも妙に美しく、どれもどこか壊れていて、そして当然のように人が死ぬ。 北山作品の...
    2026年6月7日
    100
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