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自作ショートショート
【自作ショートショート No.34】『第一回宇宙対抗大食い選手権』
デイブは地球人代表として、スピカ星にやってきた。 代表者に選ばれたのは他に9人、みんな彼と同じ巨漢の持ち主だ。 それもそのはず、彼らはこの星で開催される大食い大会に出場するため、はるばる地球からやってきたのだから。 事の始まりは一か月前のこ... -
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【自作ショートショート No.43】『理想の惑星』
「艦長、そろそろ目的の惑星に到着します」 「うむ。事前調査では、特に危険はなさそうだったが、何があるか分からない。無事に着陸するまで、気を抜かないでくれたまえ」 「了解!着陸準備に入ります!」 一隻の宇宙船のコクピットでは、若い操縦士とあご... -
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【自作ショートショート No.46】『ロボット介護士』
高齢化が進む時代。 若者が減った代わりに増えたものがある。 それはロボットだ。 ロボットはさまざまな分野で活躍するようになり、人類を労働から開放した。 それは介護士業界でも同じことが言えた。 介護士業界の仕事は、すべてロボットが担うようになっ... -
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【自作ショートショート No.16】『現実的な不老不死、または最悪の地獄について』
A県の山奥にある、とある研究所。 ここでは不老不死に関する実験が行われていた。 研究所に在席しているのは、S博士とその助手の男だけ。 小さな研究所ではあったが、博士の優れた才能により、不老不死の研究は着実に進んでいた。 「これより本日の実験... -
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【自作ショートショート No.6】『セケルの加護』
由美は涙をこらえて夜道を急いだ。 団内オーディションの帰りだった。 悔しくて仕方なかった。なぜ私ではなく瑞希が主役に選ばれたのだろう、と。 由美は、顔もスタイルも演技力も瑞希より自分の方が上だと思っていた。それだけに今日はプライドをひどく傷... -
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【自作ショートショート No.10】『痩せた魔人』
もうダメなのではないかと思っていた。 どこまでも続く広大な砂漠をもう一ヶ月も歩き続け、食料も水も残りわずか、強い日差しは情けも容赦もない。 隣で双眼鏡を覗く召使いRは、何人も連れてきたうちの最後の生き残りだった。 「どうだ、宮殿は見えたか。... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.42】『世紀の大発見』
レガ氏は考古学者を生業としており、フィールドワークとしてこれまで数えきれないほどの発掘調査に携わってきた。 しかし世紀の大発見などなかなかあるものではない。 いつか歴史を覆すような発見をしたい、そう思いながら今日も退屈な発掘作業を行ってい... -
読書日記
『愚者たちの箱舟』- 青春の誤解が崩れるとき、衝撃の真実が立ち上がる【読書日記】
綾崎隼(あやさき しゅん)という作家を語るとき、私はずっと、この人は感情を書く作家だと思ってきた。 しかも、ただ切なさをきれいに並べるのではなく、若さゆえの未熟さや、取り返しのつかないすれ違いまで含めて物語にしてしまう。その感情の扱い方が... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.39】『セールスマン』
閑静な住宅街を、スーツ姿の男が歩いていた。 男はあたりをキョロキョロと見まわしながら、一軒、また一軒と家を眺めては、首をひねりながら隣の家に向かって歩いていく。 どうやらこの男は、手に持ったバッグの中身を買ってくれそうな客を求めて、チャイ... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.32】『働かない子供たち』
「ハッ、ハックション!」 自分のくしゃみの音で目が覚めてしまった。窓の外はまだ暗い。 枕元にあった時計を手に取ると、僕は一度ブルッと身震いをしてから、大声で母親を呼んだ。 「おーい、寒いじゃないか」 そのまま布団に縮こまって耳をすませていた...
