人気記事
-
その他小説
『短くて恐ろしいフィルの時代』- 国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外な物語
あまりにも小さすぎる国・内ホーナー国と、周辺を取り囲む国・外ホーナー国には、様々な住人が暮らしている。 両国の中でも内ホーナー国にはわずか6人しか住んでおらず、その領土は「国民が1人しか入れないほどの広さ」だという。 自国の領土に入れない残... -
その他小説
島田雅彦『パンとサーカス』- 世直しのために政府の要人を標的にする若者たちの物語
暴力団組長の息子・空也(くうや)と、その親友・寵児(ちょうじ)は、高校時代に「コントラ・ムンディ」という秘密サークルを作った。 ラテン語で「世界の敵」を意味するそのサークルで、二人は日々世界の滅亡を願い、新しい世界で主導権を握る想像を楽し... -
読書日記
『夜が少女を探偵にする』- 死骸を愛でる少女はなぜ探偵になり、なぜ真実だけを信じたか【読書日記】
ミステリにはいろいろなタイプの探偵がいる。 天才型、変人型、社交的な名推理型、あるいは傷を抱えた孤独な観察者。 だが、マリー・ティアニー『夜が少女を探偵にする』の主人公エイヴァ・ボニーは、そのどれにもきれいには収まらない。 十三歳の少女で、... -
国内ミステリー小説
奥田英朗『伊良部シリーズ』紹介 – 最強の処方箋? 日本で最も奇妙なクリニックへようこそ
「いらっしゃーい!」 甲高い声で迎えられる伊良部総合病院・地下の神経科。 でもそこに待っているのは、癒しも共感もまるでない。患者たちを出迎えるのは、白衣にぽっちゃり体型、注射大好きでマイペースすぎる精神科医・伊良部一郎(いらぶいちろう)だ... -
読書日記
五条紀夫『町内会死者蘇生事件』- 殺したはずのクソジジイが、生きてラジオ体操に現れた朝【読書日記】
「誰だ! せっかく殺したクソジジイを生き返らせたのは!?」 これがこの物語の第一声であり、読者への宣戦布告でもある。 こんなにパンチの効いた書き出しはなかなかない。 五条紀夫の『町内会死者蘇生事件』は、タイトルも設定もぶっ飛んでいる。そのくせ... -
国内ミステリー小説
櫻田智也『六色の蛹』- 優しさが胸に沁み入る、昆虫好きの探偵の温かなミステリー
昆虫を愛し、調査のために全国を旅している青年・魞沢泉。 心優しい彼は、旅の道中で事件に遭遇した時には、傷ついた人の心に寄り添いつつ、持ち前の洞察力で謎を解き明かしてきた。 今回も魞沢は、向かう先々で様々な出来事に巡り会う。 狩猟中のハンター... -
国内ミステリー小説
神津凛子『サイレント 黙認』- 負の連鎖が忌まわしき悪夢を招く戦慄のオゾミス
とある建設会社に勤める勝人は、カフェ店員である華と出会い、徐々に距離を縮めていく。 しかしそれ以降、勝人は奇妙な子どもを目にするようになっていた。 見えない幻影に苦しめられる勝人であったが、優しい華に救われることでなんとか生活していた。 そ... -
海外ミステリー小説
陸秋槎『文学少女対数学少女』- 華文青春本格ミステリの新たなる傑作
今作の主人公となるのは、高校2年生の文学少女である陸秋槎(りくしゅうさ)と、孤高の天才数学少女である韓采蘆(かんさいろ)の2人。 秋槎はひょんなことから、自作のミステリー小説の評価を采蘆に依頼します。 しかし、采蘆は秋槎ですら予想出来なかっ... -
海外ミステリー小説
【保存版】アガサクリスティ『ミスマープル』シリーズ完全ガイド|読む順番とおすすめの話【全作品評価つき】
ミス・マープルという探偵は、いわゆる「名探偵らしい名探偵」とはだいぶ違う。 変装して現場を駆け回るわけでもなければ、派手な推理ショーを披露するわけでもない。セント・メアリ・ミードという小さな村で暮らし、編み物をしながら人の話を聞いている、... -
ホラー小説
芦花公園『異端の祝祭』- カルト教団の不気味な背景に迫る新感覚ホラー
就職浪人生である島本笑美は失敗続きの毎日に疲れていた。 失敗の原因は自分でもよく分かっている、それは彼女の普通の人とは異なるとある点が原因だった。 ―そう、彼女には生きている人間とそうでないものとの区別がつかないのだ。 そんな不幸な体質の少...
