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海外ミステリー小説
『禁じられた館』- 不意に現れた脅迫状、煙のように消えた犯人、この館には何が隠されている?
食品会社の経営で財を成したヴェルディナージュは、小塔付きの本格的な城館を購入した。 厳かで壮麗でありながら近代設備も整った邸宅が手に入り、ヴェルデナージュはご満悦。 しかしこの館にはいわくがあった。これまでの所有者は、すべからく災いに見舞... -
国内ミステリー小説
二階堂黎人『地獄の奇術師』- これが全部乗せ本格だ!蘭子と挑む地獄のミステリ遊園地【エッセイ】
二階堂黎人の『地獄の奇術師』を初めて読んだとき、真っ先に抱いたのは「これは一体いつの小説だ?」という戸惑いだった。 舞台は昭和42年、登場人物は皆どこか大仰で、探偵役は高校生の美少女で、犯人はミイラ男。 そんな古めかしい、いや、ノスタルジッ... -
海外ミステリー小説
クリスティン・ペリン『白薔薇殺人事件』- 大叔母はなぜ殺された?60年分の日記に真相が潜む
アニーは、ミステリー作家を夢見て執筆に打ち込む25歳。 ある日唐突に、疎遠だった大叔母・フラニーに呼び出され、キャッスルノール村を訪れる。 大叔母は大変な資産家だが、村では変人扱いされていた。 若かりし頃に占い師に「いつか殺される」と予言され... -
ホラー小説
冲方丁『骨灰』- 無数の死者を踏みつけて発展する東京を描いたモダンホラー
光弘が勤める大手デベロッパーでは、渋谷駅の再開発事業のために現場の地下を調べることになった。 SNSで「人骨が出た」「有害なものが出てる」「作業員全員入院」など、この場所についての薄気味悪い書き込みが続いたからだった。 広報担当者として現場に... -
自作ショートショート
【自作ショートショートNo.73】『行列のできる男』
タカシは実に冴えない男だった。見た目も地味で、さっぱり印象に残らない。 当然のことながらモテるわけもなく、彼女もいなければ女友達もいない。それどころか同性の友達さえ数少ない。 おまけに何をするにも要領が悪く、仕事でもミスをしてばかり。上... -
短編集
伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』- 見知らぬ誰かの幸せを願いたくなる、心温まる連作短編集
いじめられっ子で父親からも日常的に暴力を振るわれている少年が、逃げ出した先でエージェント・ハルトと出会う。 それがきかっけで自身もトレーニングを積んでエージェントとなるが、あるミッション中にトラブルが起こった。 逃亡用に用意されていた飛行... -
国内ミステリー小説
五十嵐貴久『誰でもよかった』- 無差別殺傷犯が籠城!人質解放の交渉は果たして成功するのか
6月8日、ネットの大型掲示板“ちゃんねるQ”に、犯行予告が書き込まれた。 「今、渋谷。これから人を殺します」 予告通り、数分後に渋谷のスクランブル交差点で事件が起こる。 一台のトラックが人々の群れに突っ込み、次々にはね飛ばしたのだ。 トラックは逃... -
読書日記
『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』- すべての本好きに贈る、古書と殺意の香りに満ちた極上アンソロジー【読書日記】
本好きにとって「本が殺人事件の中心にある話」なんて、それだけで無条件にワクワクしてしまう。そんな人にドンピシャなのが、この『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』である。 ただの短編集と思うなかれ。これは大英図書館とマーティン・エドワーズとい... -
国内ミステリー小説
呉勝浩『素敵な圧迫』- 胸を貫くカタルシス。文学性を併せ持つ珠玉のミステリ短編集
隙間を見つけると心が躍り、そこに体を滑り込ませてまるで抱擁されるような素敵な圧迫感を感じるのが何よりの楽しみである主人公・蝶野広美。 幼い頃からこのフェティシズムを楽しんでいたものの、身体の成長と共に“ちょうどよい”隙間は見つけづらくなって... -
国内ミステリー小説
神津凛子『スイート・マイホーム』- 読んだことを悔やむ「オゾミス」の名作
スポーツインストラクターの賢二は、寒がりの妻のためにたった1台のエアコンで家中を同じ温度で暖めることができる「まほうの家」を購入した。 実家のことが気がかりで事前に母に相談したものの、これまた意外にもあっさりと納得してくれた。 そのとき兄が...
