人気記事
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国内ミステリー小説
門前典之おすすめミステリー小説7選 – なんでそんなトリック思いつくんだよ選手権、優勝作家。
バカミス、と呼ばれるジャンルがある。 「バカバカしいミステリ」の略だけど、これは決してバカにしてる言葉じゃない。むしろ逆で、あえて荒唐無稽な設定を使って、論理という武器で突き抜けたエンタメを叩き出す〈知の暴走〉みたいな小説たちだ。 そして... -
短編集
歌野晶午『それは令和のことでした、』- 今の時代ならではの落とし穴を描いたブラックなミステリー短編集
太郎は、学校でいじめられてばかりだった。 人とは異なる価値観を持つ母親に、世間とは合わない生き方を強要されていたからだ。 ランドセルは重いからと使わせてもらえず、フリルのついたシャツを着せられ、スカートをはかせられ…。 この母親は、学校に対... -
国内ミステリー小説
五条紀夫『クローズドサスペンスヘブン』- 生前の記憶を探る、天国からの謎解きミステリー
気が付いたら、太陽がギラギラ照り付けるリゾートビーチにいた。 ここは、どこだろう。そして、俺は誰だろう? 記憶がなかった。名前も思い出せない。 ただひとつ覚えているのは、誰かに首を斬られて死んだ時の生々しい感触。 そう、俺は確かに殺されたの... -
国内ミステリー小説
敷島シキ『解剖探偵』- 死体は嘘をつかない!真相を解剖で暴き出す法医学ミステリー
新人刑事の祝依 然(いわい ぜん)は、先輩刑事の相田と共に、中年男性の死亡現場に来ていた。 遺体の首には縄がかけられており、縄はスチールラックに結ばれている。 一見して首吊り自殺であり、相田もそう判断したが、祝依にはこれが決して自殺ではなく... -
国内ミステリー小説
木爾チレン 『二人一組になってください』- 誰と組んで誰を見捨てる?特別授業という名のデスゲーム
卒業式の朝、私立八坂女子高校の3年1組27名は、教室に入った途端、唖然とした。 黒板に奇妙なルールが書かれていたのだ。 【特別授業】 ・二人一組になること。 ・誰とも組めなかった者は失格。 ・失格者が確定したら、残った生徒たちで次の回を始める。 ... -
海外ミステリー小説
『ボタニストの殺人』- シリーズ最高傑作か。「毒殺」と「雪の密室」の二つの不可能殺人に迫る
英国の作家M・W・クレイヴン氏が手掛ける「刑事ワシントン・ポー」シリーズは、一度読み始めたら止まらない、中毒性の高い人気ミステリーシリーズとして確固たる地位を築いています。 その物語の中核を成すのは、型破りな言動の裏に揺るぎない信念を秘めた... -
国内ミステリー小説
くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』- 父を殺した犯人が出所し、今度は妹や母親が殺されて……
大学で事務職員として働いている美桜は、ある日警察から妹の妃奈の遺体が山中で発見されたことを知らされる。 10年以上前に父親を殺され母親が行方不明になっている美桜にとって、妃奈は唯一の肉親だった。 悲しみに暮れる美桜。 しかし追い打ちをかけるよ... -
国内ミステリー小説
真梨幸子『フシギ』- 事故物件で死んだ編集者から届き続ける謎のメール
作家の“私”は編集者の尾上から、「いわくつきのマンションMを小説化してはどうか」という仕事の打診を受けた。 マンションMは、かつて“私”が住んでいた場所で、“私”自身が奇妙な体験をしていた。 尾上も住んだことがあり、やはり金縛りなどの恐ろしい目... -
読書日記
櫻田智也『失われた貌』- 顔を失ったのは、死体だけじゃなかった―― 三人の最強作家が揃って絶賛するんだから読むしかないでしょ【読書日記】
『失われた貌』を手に取ったきっかけは、帯に踊る三人の名前だった。 伊坂幸太郎が「ミステリーが好きで良かった」と感慨を述べ、恩田陸が「捜査と謎解きのハイブリッド」と驚き、米澤穂信は「ガッツポーズ」した。 こう並ぶと、もはや推薦文というより「... -
国内ミステリー小説
大山誠一郎『仮面幻双曲』- 双子トリックと整形トリックが交錯する正統派の探偵小説
昭和22年、東京で探偵事務所を営む川宮兄妹は、依頼を受けて滋賀県の双竜町にやってきた。 地域で名の知れた製糸会社の社長・占部文彦を、双子の弟・武彦から守ってほしいという依頼だ。 どうも武彦は文彦に恨みを抱いており、命を狙っているらしいのだ。 ...










