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-   原田ひ香『図書館のお夜食』- 思いの詰まった蔵書と文学的な料理を味わえる図書館の物語書店員の乙葉は、店長や客からの理不尽な扱いに耐えかね、辞めようかと考えていた。 そんな時、SNSで「夜の図書館」のオーナーからスカウトされ、転職を決める。 そこは、普通の図書館とは明らかに違っていた。 開館は夜の7時で、入館料は1回1000円。 亡く...
-   青崎有吾『地雷グリコ』- 子供の遊びをアレンジした、非情で狡猾な頭脳バトルの傑作真兎は、勝負ごとにやけに強い女子高生。 文化祭で、真兎のクラスは屋上にカレー店を出すことを希望していたが、屋上は激戦区であり、他のクラスやクラブも希望しているらしい。 そこで屋上の使用権を賭けて、各団体が「愚煙試合」と呼ばれる争奪戦をする...
-   川上未映子『黄色い家』- 善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作2020年、惣菜店に勤め“普通の暮らし”を送る主人公・花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。 60歳となっていた黄美子は、若い女性に対する監禁・傷害の罪に問われているのだった。 その記事を読んだことで、20年前の忘れていた記憶を思い出す花──17...
-   静かな狂気。シャーリイ・ジャクスンのおすすめ小説3選海外ホラー小説に興味がある方には、ぜひシャーリイ・ジャクスンの作品を読んでいただきたい! 初めて『ずっとお城で暮らしてる』を読んだ時、私は「こんなホラー小説があるのか!」と衝撃を受けました。 巧みな人間描写を駆使し、日常の中に潜む人間の狂...
-   『短くて恐ろしいフィルの時代』- 国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外な物語あまりにも小さすぎる国・内ホーナー国と、周辺を取り囲む国・外ホーナー国には、様々な住人が暮らしている。 両国の中でも内ホーナー国にはわずか6人しか住んでおらず、その領土は「国民が1人しか入れないほどの広さ」だという。 自国の領土に入れない残...
-   佐藤究『爆発物処理班の遭遇したスピン』- ダークさがたまらない、人の歪みを映し出す短編集直木賞作家・佐藤究さんが世に放つ、比類なきダークな短編集。 表題作でもある第一話は、官僚が眠るカプセルと米軍基地に仕掛けられた爆発物の物語。 続いて、異なる動物を違法に掛け合わせる物語や、連続殺人鬼が描いたアートの物語。 そして奇書『ドグラ...
-   逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』- 復讐と葛藤から見出した真の敵とは1940年代、ソ連とドイツが血みどろの戦いを日夜繰り広げていた時代。 モスクワ近郊の農村が、突如ドイツ兵に襲撃される。 たった一人生き残った少女セラフィマは、強姦寸前のところを赤軍の女兵士イリーナに救われた。 「戦いたいか、死にたいか」 との問...
-   『真っ白な嘘』-新訳版が登場!『後ろを見るな』だけは、必ず最後にお読みください。ショートショートの名手であるフレドリック・ブラウンにより書かれ1962年に出版された短編集。 江戸川乱歩が編集したアンソロジー「世界推理短編傑作集」にも選出された「危ないやつら」など、確かな読み応えの短編ミステリが18篇収録されています。 「笑...
-   凪良ゆう『汝、星のごとく』- 母親の呪縛に囚われた二人の純愛と試練とは瀬戸内海の島で生まれ育った暁海(あきみ)は、夫の不倫に傷付いて立ち直れないでいる母親を支えながら高校に通っていた。 ある時、島に同い年の男の子・櫂(かい)が引っ越してきた。 櫂の母親は男性にひどく入れ込むタイプで、島に来たのも京都で出会っ...
-   松本清張おすすめ小説12選〜まず読みたい名作集〜最初はランキングにしようかと思ったんですけど、何時間考えても順位が決められなかったので、「特に面白い」「これだけはぜひ読んでみてほしい」と思ったおすすめ作品をとにかく選びました。 「まだ松本清張をあまり読んだことがない」という方は、ぜひこ...










