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自作ショートショート
【自作ショートショート No.42】『世紀の大発見』
レガ氏は考古学者を生業としており、フィールドワークとしてこれまで数えきれないほどの発掘調査に携わってきた。 しかし世紀の大発見などなかなかあるものではない。 いつか歴史を覆すような発見をしたい、そう思いながら今日も退屈な発掘作業を行ってい... -
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【自作ショートショート No.38】『理想の恋人』
若者に向けて、ある画期的なロボットが開発された。 それは簡単な設定をするだけで、理想の恋人に変身するというロボットだった。 見た目は人間そのもので、感情も持っている。 そのうえ、ロボットだから年は取らない。 恋人もおらず一人寂しい人生を送っ... -
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【自作ショートショート No.39】『セールスマン』
閑静な住宅街を、スーツ姿の男が歩いていた。 男はあたりをキョロキョロと見まわしながら、一軒、また一軒と家を眺めては、首をひねりながら隣の家に向かって歩いていく。 どうやらこの男は、手に持ったバッグの中身を買ってくれそうな客を求めて、チャイ... -
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【自作ショートショート No.32】『働かない子供たち』
「ハッ、ハックション!」 自分のくしゃみの音で目が覚めてしまった。窓の外はまだ暗い。 枕元にあった時計を手に取ると、僕は一度ブルッと身震いをしてから、大声で母親を呼んだ。 「おーい、寒いじゃないか」 そのまま布団に縮こまって耳をすませていた... -
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【自作ショートショート No.26】 『記憶を提供します』
古城のような邸宅だった。 黄昏時の淡い光に黒く浮かび上がったそれは、否応のない威圧感を放っていた。 ヒロコは息をのんでそれを見上げ、やがて意を決して重々しい扉を叩いた。 老婆が姿を現し、黙ってヒロコを邸内に招き入れた。 長く暗い廊下を老婆の... -
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【自作ショートショート No.44】 『見習い天使の失敗』
エンゼはこれまでニ度の天使昇格試験に失敗した、落ちこぼれの見習い天使だ。 そして今回が三度目となる試験である。 次こそは絶対に合格してやると、勢い勇んではるばる人間たちの暮らす下界へとやってきたのだが—— 「久しぶりの下界だなぁ。前に来たのは... -
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【自作ショートショート No.11】『歴史的発明』
N博士はこの一ヶ月で一躍世界の億万長者の仲間入りを果たした。 長年研究してきた透明人間になれる薬を遂に商品化し販売したところ、爆発的なヒットと相成ったのである。 実のところ、この薬は軍隊にだけ提供するという考えもあったのだが、日本出身の生... -
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【自作ショートショート No.31】『食糧危機』
「……次の議題は、食糧危機についてだったな。それでは、まずは状況報告を聞こうか」 世界的に有名な超高級ホテルの会議室では、なんとも重たい空気で会談が行われていた。 重厚感のある広いテーブルの周りでは、大国の首脳たちが、本音か建て前か、みんな... -
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【自作ショートショート No.17】『路地裏のレストラン』
「なぁ、知ってるか?路地裏のレストランの話」 大柄で太めの男が、半分ほどになったタバコをふかしながら言った。 その正面では、小柄な男が、目を細めながらタバコに火をつけている。 「路地裏のレストラン?なんだよそれ」 「繁華街の北側にある路地裏... -
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【自作ショートショート No.20】『願いの代償』
ある男が魔神の出てくるランプを見つけた。 男が早速ランプを擦ると、モクモクと煙が立ち上って魔人が飛び出してきた。 「お前の願いを叶えてやろう」 出て来た魔人は男に向かってそう言った。 「叶えられる願いはいくつだ?」 「いくつでも構わない」 男...
