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読書日記
『余命一週間の探偵として』- 死の宣告から始まる最後のフーダニット。ホリー・ジャクソンの新たな到達点【読書日記】
ハロウィーンの夜に頭を殴られ、目覚めたら余命は一週間。 そんな最悪の状況から、ジェットの探偵仕事は始まる。 ホリー・ジャクソン『余命一週間の探偵として』は、自分を殺そうとした犯人を、自分の死が訪れる前に突き止めようとする女性のアダルト・ス... -
読書日記
『天狗岳怪死事件まとめファイル』- そのファイルを開いた瞬間、もう事件の外側にはいられない【読書日記】
山の怪死事件。 失踪した登山サークルの男女六人。 警察が早々に幕を引いた事故扱い。 そして、一年後に浮かび上がる新聞記事の小さな食い違い。 もう、この並びだけで嫌な予感(ワクワク)がする。しかも舞台は八ヶ岳連峰の天狗岳である。 天狗岳。名前か... -
読書日記
加門七海『裂神』- 神とは救いか、それとも祓われた厄の成れの果てか【読書日記】
人というのは、都合の悪いものを外へ追いやるのがうまい生き物だ。 穢れ、厄、災い、祟り。 名前をつけ、祓い、流し、境界の外へ出す。そうすれば、こちら側は清められた気になれる。 めでたしめでたし。……で済めばいいのだが、加門七海のホラーは、そこで... -
海外ミステリー小説
アビール・ムカジー『カルカッタの殺人』- その殺人は政治絡みか、それとも暴動の前触れか
1919年、大英帝国の統治下にあるインドのカルカッタで、白人の高級官僚が何者かに殺害された。 しかも喉を掻き切られ、片目をえぐられ、手足を折られ、指を切り取られ、さらに口に血まみれのメモを詰め込まれるという凄惨な殺され方だった。 メモにはベン... -
短編集
星新一でも乱歩でもない、阿刀田高の短編という選択肢 -『青い罠 阿刀田高傑作短編集』
ミステリ好きが短編を語るとき、絶対に避けて通れない名前のひとつ。 阿刀田高(あとうだ たかし)。 ショートショートの星新一、異形の江戸川乱歩とはまた違った角度から、都市的で不安定なユーモアと毒を効かせてくる、いわば「文芸ブラックジョークの職... -
読書日記
島田荘司『改訂完全版 奇想、天を動かす』- 傑作再び。十二円の怒りが、やがて天を動かすまで【読書日記】
島田荘司『改訂完全版 奇想、天を動かす』が3月に出たので、これは改めて読まねばと思って手に取った。 もともと強く印象に残っていた作品ではあったのだが、読み返してみると、やはりかなり変わった小説である。 何が変わっているのかといえば、使ってい... -
国内ミステリー小説
『アルファベット荘事件』- トリックメーカー北山猛邦さんが贈る幻想ミステリ
巨大なアルファベットのオブジェがいたるところに置かれた『アルファベット荘』。 岩手県の美術商が所有するその屋敷には、オブジェの他に『創生の箱』と呼ばれるものが置いてあった。 『創生の箱』を所有したものはみな死ぬという不気味な伝説を持つ箱。 ... -
国内ミステリー小説
詠坂雄二『遠海事件』- なぜ首を切断したのか?という圧倒的な魅力。佐藤誠が導き出した戦慄のホワイダニット
この『遠海事件〜佐藤誠はなぜ首を切断したのか?〜』というタイトルを目にしてまず胸に生まれるのは、強い興味と抑えられない期待だ。 通常のミステリが、犯人は誰か、どうやったかを競い合うのに対し、本作は冒頭から「犯人は佐藤誠であり、彼は首を切っ... -
海外ミステリー小説
アリッサ・コール『ブルックリンの死』- 街の歴史から紐解く都市再開発の影
舞台となるのは、ブルックリンの古き良き時代の住宅街。 その町で生まれ育ったシドニーは、隣人の顔が次々と変わっていくことに気がつく。 そして、彼女は新住民のセオと手を組み、この謎を解明していくべく町の歴史を辿る冒険へ出かける。 ただ、その道中... -
国内ミステリー小説
『アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~』アリスが仮想空間で謎解きに挑戦
名探偵の父を持つ少女・アリス。 母はアリスに探偵の才はないと言い、固い仕事に就くようすすめていたが、アリスは自身のことを名探偵・アリスザワンダーキラーと名乗っていた。 そんなアリスは10歳の誕生日を迎えたその日、探偵である父親から『極上の謎...
