人気記事
-
国内ミステリー小説
山沢晴雄『ダミー・プロット』巧妙な替え玉トリックに翻弄される、幻の長編ミステリー
ルポライターの香子は、庁舎勤めの大幹がホテルで女性と一緒にいるところを目撃し、証拠写真を撮って金をせびろうとする。 一方服飾デザイナーの涼子は、自分と顔立ちがそっくりなOLの初子に、替え玉になるよう頼む。 また商社マンの風山は、殺人容疑をか... -
読書日記
三津田信三『妖怪怪談』- 知ってるはずの怪異が、知らない顔をしてやってくる【読書日記】
座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し。 これらは、日本人なら誰しも一度は耳にしたことのある妖怪たちだと思う。小学校の教科書に出てきたり、昔話やゲーム、アニメでなじみがあったり、お土産物のキャラクターとしても親しまれていたりする、そんな知っている... -
読書日記
『書店怪談』- ほんとうに読んでいいのか? 本に救われた私たちが、本に呪われる夜【読書日記】
書店っていうのは、なんだかんだいって、聖域みたいなものだったと思う。 賑やかな駅前の通りを抜けて、ドアを開けた先に広がる、紙とインクの香り、整然と並ぶ背表紙。あの空間は、疲れたときにふらっと立ち寄る避難所だった。 でも、岡崎隼人の『書店怪... -
読書日記
『ハンニバル・レクター博士の優雅なお料理教室』- 食べたくないのに食べてみたい、サイコパスを極めた料理本
誰だって一度は「ハンニバル・レクター」という名前を耳にしたことがあるはずだ。 映画『羊たちの沈黙』の名優ホプキンスが演じた、あの上品で残酷なカニバリスト。彼は殺人鬼なのにやけに知的で、丁寧な言葉遣いと美食への執着が妙に魅力的だった。 そん... -
国内ミステリー小説
荒木あかね『此の世の果ての殺人』- 人類の滅亡が確定した世界で起こる猟奇的な連続殺人事件
人類は、あと2ヶ月余りで滅亡することになった。 直径7kmを超える小惑星テロスが、地球に衝突すると判明したのだ。 世界中がパニックに陥り、特に衝突地点と予測されている日本の九州地方からはほとんどの人々が逃げ出した。 生き延びる可能性は皆無だが、... -
国内ミステリー小説
三津田信三『犯罪乱歩幻想』- 本格ミステリ大賞受賞の鬼才が乱歩に挑む
江戸川乱歩の小説世界に魅了された作者による、トリビュート5編に短編2編を加えたミステリ短編集。 “退屈病”に侵された青年が引っ越し先のアパートで体験する小さな異変の数々(「屋根裏の同居者」)。 赤い部屋に招かれたゲストが語る、猟奇的な話とその... -
短編集
『車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集』- この一冊で横溝正史を堪能できる、悪夢の遊園地
横溝正史と聞いてまず思い浮かぶのは、やっぱり『犬神家の一族』や『八つ墓村』といった、金田一耕助シリーズの長編作品だろう。 霧に煙る村、血に塗れた旧家、やたらと多い遺産相続争い、そしてなによりも、ボサボサ頭の探偵・金田一耕助の活躍。あの世界... -
海外ミステリー小説
チョン・ヘヨン『誘拐の日』- 韓国で話題沸騰の巻き込まれ型ミステリー!
この物語は、気弱な誘拐犯「ミョンジュン」と頭脳明晰な天才少女「ロヒ」の出会いから始まる。 ある日、娘の手術費用に困っていたミョンジュンは、誘拐を試みようとして一軒の豪邸に狙いを定めた。 しかし、目的地へ向かっている最中、豪邸から突如飛び出... -
自作ショートショート
【自作ショートショートNo.72】『娯楽依存症』
あるところにとても平和な国があった。 この国は働かなくても暮らしていくことができるくらい豊かだったので、国民たちはみんな毎日を楽しく遊んで暮らしていた。 子供はもちろんのこと、若者も老人もみんな仕事をしていないので、時間だけはたっぷりある... -
国内ミステリー小説
恩田陸『薔薇のなかの蛇』- 英国の館で起きる怪事件を描く、理瀬シリーズ17年ぶりの最新長編
イギリスに留学中のリセ・ミズノはとあるパーティーに招かれる。 それは薔薇をかたどった“ブラックローズハウス”と呼ばれる館で催されるものであり、そこには貴族であるレミントン一家が住んでいた。 リセはパーティーに招いてくれた友人・アリスやその家...
