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海外ミステリー小説
孫沁文 『厳冬之棺』- 密室殺人?呪い?富豪一族の死に隠された真相とは
上海郊外の湖畔、陸家の屋敷で殺人事件が発生した。 主である陸仁(ルー・レン)の遺体が、地下室で見つかったのだ。 奇妙なことに、地下室の出入り口が大雨で水没していたにもかかわらず、遺体は全く濡れていなかった。 しかも死亡推定時刻は、通路が完全に... -
国内ミステリー小説
降田天『少女マクベス』- 神と崇められた演劇の天才が、なぜ奈落で命を落としたのか
俳優や劇作家を夢見る少女たちが集まる百花演劇学校。 毎年行われる定期公演で、一人の生徒が転落事故で命を失った。 彼女の名前は、設楽了。 脚本と演出における天賦の才を持ち、「神」とまで呼ばれる前途有望な少女だった。 一方で、了を「神」と崇めて... -
国内ミステリー小説
『●●にいたる病』- その病は読者にも感染する。我孫子武丸から始まる地獄のアンソロジー
1992年に発表された我孫子武丸の『殺戮にいたる病』は、もはやただの小説じゃない。あれは、ジャンルというジャンルの奥底にウイルスを仕込んでいった文学的病原体だ。 構造が異常、語りが異常、結末が異常。30年以上経っても、いまだにこの作品の症状は日... -
国内ミステリー小説
紺野天龍『シンデレラ城の殺人』- 前代未聞の王子様殺し。その容疑者は、シンデレラ!?
美しい容姿を持つシンデレラはある日、怪しい魔法使いにガラスの靴を渡されながら言葉巧みに誘われ、王城で開かれる舞踏会に参加することになった。 お城に到着し、王子様の誕生を祝うパーティーも兼ねたその舞踏会でシンデレラは、さっそくオリバー王子の... -
読書日記
『悪魔情報』- あの頃のインターネットに戻りたいあなたへ。オモコロ発、笑って震えるネット怪談の新境地【読書日記】
インターネット怪談と聞いて、まず何を思い浮かべるだろうか。 某まとめブログ? 2ちゃんの怖い話? あるいは、深夜にYouTubeを漁ってたどり着いた変な都市伝説動画かもしれない。 私にとってそれは、小学生の頃に見てしまった「洒落にならない話まとめス... -
国内ミステリー小説
倉知淳『恋する殺人者』- 想うゆえに人殺す!ラブコメに潜む驚愕の本格ミステリー
大学生の高文が幼い頃から慕っていた従姉・真帆子が、石階段で落ちて亡くなった。 警察は事故死としたが、高文は数日前に真帆子から誰かに尾けられていると相談されており、事故ではなく他殺ではないかと疑う。 真相を突き止めるため、高文は高校時代の友... -
国内ミステリー小説
寺嶌曜『キツネ狩り』- 三年前を映す右目で未解決事件に挑む、特殊設定ミステリー
警察官の尾崎冴子は、バイクの事故で婚約者と右目の視力を失った。 現場検証から自損事故ということになったが、冴子にはどうしてもそうとは思えなかった。 あの日、バイクの目の前を黒い影が横切り、そのせいで事故が起こった気がするのだ。 あの影は一体... -
国内ミステリー小説
渡辺優『私雨邸の殺人に関する各人の視点』- 複数の視点を組み合わせて真相を暴く新感覚ミステリー
昭和初期に建てられ、かつて殺人事件が起こったという館・雨邸。 そこに所有者である昭吉と孫3人、大学のミステリ同好会のメンバー、雑誌編集者らが泊まることになった。 ところが嵐が来て雨邸は外界と閉ざされ、クローズドサークルに。 さらに昭吉が、密... -
国内ミステリー小説
芦辺拓『名探偵は誰だ』- 変化球的なフーダニットを楽しめる本格ミステリ短編集
私が旅好きなのは、ホテルの朝食が楽しみだからだ。 今回も、気持ちの良い目覚めととびきりうまい朝食を堪能できるはずだった。 しかし私の気分は最悪で、食事どころではなかった。 この席から、いや、相席となった四人の宿泊客の前から、逃げ出したくて仕... -
国内ミステリー小説
泡坂妻夫おすすめミステリー小説10選 – 騙される快感をもう一度。これは読むマジックショーだ
泡坂妻夫(あわさか つまお)という作家は、ただのミステリ作家じゃない。 いや、そもそも「ただの作家」という枠で語るのがそもそも無理がある。 奇術師であり、紋章上絵師でもあり、そして物語の職人でもあったこの人の作品は、どこを切っても仕掛けに満...
