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読書日記
『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』- タイトルで全部バラしてるのに、こんなに面白いなんてズルい【読書日記】
このタイトルを見て、読まない選択肢があるだろうか? 『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』。 あまりにストレートすぎて、逆に怪しい。でも読んでみると、タイトル以上の驚きが次々に飛び出してくる。ベンジャミン・スティーヴンソンという名前は、今後... -
国内ミステリー小説
小西マサテル『名探偵のままでいて』- 認知症の祖父の推理が光を放つ、日常系連作ミステリー
かつては聡明で小学校の校長だった祖父も、今では認知症で介護を受ける身。 それでも昔と変わらずミステリーが好きなようで、孫娘の楓が日常で起こった謎について話すと、知性がよみがえったかのように生き生きと謎解きをする。 書斎の椅子に腰かけ、フラ... -
海外ミステリー小説
『自由研究には向かない殺人』- 英米で大ベストセラーとなった謎解きミステリー
主人公の高校生ピップは、夏休みの自由研究の題材にある殺人事件を選ぶ。 ピップの町では5年前に女子高生が失踪する事件が起きており、女子高生の恋人が殺人の容疑者とされたが、彼は自殺してしまっていた。 彼の無実を信じるピップは、“失踪事件の捜査に... -
海外ミステリー小説
ドロシー・L・セイヤーズ『ピーター・ウィムジイ卿』シリーズ完全ガイド|読む順番とおすすめの話【全作品評価つき】
英国ミステリ黄金時代には、名前を聞くだけで背筋が少し伸びるような作家たちがいる。 アガサ・クリスティ、ジョン・ディクスン・カー、そしてドロシー・L・セイヤーズ。 そのなかでもセイヤーズは、単に巧妙な謎を組み立てた作家というだけでは語り切れな... -
読書日記
麻耶雄嵩『木製の王子 新装版』- 奇怪な館とアリバイ地獄と理性の崩壊【読書日記】
麻耶雄嵩という作家は、どう考えても危ない。 本格ミステリを誰よりも愛しているのに、その核心を平気で壊しにくる。デビュー作『翼ある闇』の時点で探偵の存在そのものをぐらつかせた人だが、『木製の王子』はその延長線上にある、やりすぎの一本だと思っ... -
短編集
歌野晶午『それは令和のことでした、』- 今の時代ならではの落とし穴を描いたブラックなミステリー短編集
太郎は、学校でいじめられてばかりだった。 人とは異なる価値観を持つ母親に、世間とは合わない生き方を強要されていたからだ。 ランドセルは重いからと使わせてもらえず、フリルのついたシャツを着せられ、スカートをはかせられ…。 この母親は、学校に対... -
読書日記
『眠れるアンナ・O』- 4年間眠りっぱなしの容疑者? この設定、反則級に引き込まれる【読書日記】
「人は人生の3分の1を眠って過ごす」なんてのはよく聞くけど、ブレイクはそこからもう一歩踏み込む。 「じゃあ、その間に人は何ができる?」と、ちょっと挑発的な質問を投げてくる。この時点で「この人ただのスリラー作家じゃないな」と思った。 で、本題... -
国内ミステリー小説
早坂吝『四元館の殺人』- 本格ミステリの奇才が館ミステリの新たなる地平を切り開く
新たな犯罪計画を企て犯罪オークションを開催する犯人のAI・以相(いあ)。 そのオークションの落札主はとある館に住むたった10歳の少女だった。 何者かに殺された従姉の復讐のため、その少女は殺人を叶えたいという……。 そんな不穏な話を知った探偵AIの相以... -
国内ミステリー小説
『アリス・ミラー城』殺人事件 – 北山猛邦作品で一番好きな城と物理トリック論【傑作ミステリエッセイ】
北山猛邦(きたやま たけくに)の城シリーズには、いくつもの忘れがたい城がある。 時計仕掛けのように世界を狂わせる城もあれば、瑠璃色の幻想をまとった城もある。 どれも妙に美しく、どれもどこか壊れていて、そして当然のように人が死ぬ。 北山作品の... -
国内ミステリー小説
紺野天龍『迷宮館の殺人』- あのソードアート・オンラインが本格ミステリーに!命がけの犯人探しが始まる
高校生の円堂は、幼馴染で生徒会長の雫と一緒に、VRゲーム「アルヴヘイム・オンライン」(通称ALO)をプレイしていた。 ミステリーマニアの雫はALO内で探偵事務所を開いており、円堂は助手としてサポート。 ある日二人は、謎の紙束を手に入れる。 それは、...
