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国内ミステリー小説
五十嵐律人『魔女の原罪』- 法律で縛る学校、血を抜かれた遺体、この街に潜む秘密とは?
宏哉の通う鏡沢高校には校則がなく、髪を染めるのも、ピアスをつけるのも、派手な服装で登校するのも個々の自由だった。 その代わり「法律」だけは絶対に守らなければならず、生徒は入学時に分厚い六法全書を渡されており、校内には監視カメラがあちこちに... -
国内ミステリー小説
白井智之『名探偵のいけにえ』- 教団内での連続殺人事件と集団自殺に隠された謎とは?
1978年、ガイアナ共和国。 ここでは新興宗教団体「人民教会」の教祖ジョーデンが「ジョーデンタウン」を作り、大勢の信者と暮らしていた。 表向きは病気や怪我のない奇蹟の楽園とのことだが、実際には信者への暴行や強制労働が行われている可能性があった... -
国内ミステリー小説
井上 真偽『アリアドネの声』三重苦の女性を危険エリアからドローンで誘導する超高難度の救出劇
ハルオは少年時代、兄を助けることができなかった。 兄の向かった岩場がなんだか怖くて離れている間に、兄は海に落ちて死んでしまったのだ。 兄はきっと助けを求め、ハルオを何度も呼んだはずだった。 もう少し勇気を出して近くにいれば、声に気付き、状況... -
国内ミステリー小説
麻耶雄嵩『化石少女と七つの冒険』- 古生物部の探偵二人とワトソン役の従僕が巻き起こす学園ミステリー
古生物が大好きで、ヒマさえあれば化石のクリーニングをしている化石少女・神舞(かんぶ)まりあは焦っていた。 まりあが部長を務める古生物部に、新入部員が一人も来ないのだ。 新入部員どころか、部員そのものがたった2名しかおらず、まりあと、お目付け... -
国内ミステリー小説
呉勝浩『法廷占拠 爆弾2』- スズキタゴサク再び!籠城犯と警察との三つ巴の騙し合い
世間を震撼させた連続爆破事件。 九十八名の死者を出し、重軽傷者五百名以上という未曽有の事件における五回目の公判が、東京地裁で開かれた。 報道関係者や遺族たちが見守る中、犯人として逮捕されたスズキタゴサクは、相も変わらず飄々としており、ふざ... -
国内ミステリー小説
岡崎琢磨『鏡の国』- 亡き大作家の遺作には、削除された裏エピソードがあった
2年前に亡くなった有名ミステリー作家の室見響子が、デビュー前に執筆したという「鏡の国」。 原稿や著作権を相続した姪の桜庭怜は、この作品を響子の遺作として発表することにした。 出版準備が着々と進む中、怜は響子の担当編者をしていた勅使河原に呼び... -
国内ミステリー小説
北山猛邦『月灯館殺人事件』- 七つの大罪により処刑される作家たちを描く本格ミステリー
作家デビュー後、二作目をなかなか執筆できずにいた弧木。 編集者から勧められて、「月灯館」に住み込んで原稿を書くことになった。 そこは本格ミステリー作家の天神が所有する館で、天神自身を始め、多くの作家が執筆しながら共同生活をしていた。 早速向... -
国内ミステリー小説
遠藤かたる『推しの殺人』- 人を殺したアイドルは事実を隠蔽できるのか?
ルイ、テルマ、イズミの三人は、地下アイドルグループ「ベイビー★スターライト」として、大阪で活躍していた。 社長命令でライブやイベントを頑張ってはいるが、どうもモチベを保てず、人気は伸び悩んでいる。 その上メンバー同士が不仲で、近頃は長く応援... -
国内ミステリー小説
五条紀夫『私はチクワに殺されます』- 穴から見えるのは人の死?悶絶レベルの狂気のサスペンス
六月末日、東京都練馬区の郊外にある借家で、夫婦の遺体が発見された。 夫は首を吊っており、妻は全身を刺されて失血死。 夫が無傷で血まみれだったことから、警察はこの事件を、夫による妻殺害と無理心中だと考えた。 しかし心中にしては、奇妙な点がいく... -
国内ミステリー小説
森晶麿『切断島の殺戮理論』- 隠蔽された異形の島で、狂気の殺戮が始まる
大学四年生の岩井戸は、学業にも就職活動にもさほど情熱を注いでこなかった。 しかし文化人類学の植原カノン教授に一目惚れしてからは、彼女の講義を最前列で受け、レポートも熱に浮かされたかのように一気に書き上げた。 そのレポートが植原の目に留まり...
