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国内ミステリー小説
京極夏彦『百鬼夜行シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
京極夏彦(きょうごく なつひこ)が『姑獲鳥の夏』でデビューしたのが1994年。 あの一冊で、まさに文壇に風穴を開けたって感じだった。 そこから始まる「百鬼夜行シリーズ(通称:京極堂シリーズ)」は、ただのミステリじゃない。ホラーであり、歴史小説で... -
ライトノベル
駄犬『誰が勇者を殺したか』- 死の真相を巡って繰り広げられる、執念と絆の群像劇
「僕は必ず魔王を倒します」 王女アレクシアに誓った勇者アレスは、約束通り魔王を討伐し、そのまま帰らぬ人となった。 4年後、亡き勇者の偉業を文献として残すことが決まった。 さっそく王女は、勇者の仲間だった剣聖レオン、聖女マリア、賢者ソロンにイ... -
国内ミステリー小説
桃野雑派『星くずの殺人』- 宇宙空間で発見された首吊り死体の謎を暴く傑作SFミステリ
舞台は近未来の日本。 民間の旅行会社による初の宇宙旅行が実施された。 料金は1人3000万円で、抽選で選ばれた6名が宇宙ホテル「星くず」に向かって旅立った。 ところが「星くず」に到着するや否や、機長の伊東が首吊り死体となって発見された。 なぜ機長... -
海外ミステリー小説
【2026年版 海外編】このミステリーがすごい!ベスト20作品紹介
「海外ミステリが熱い」 なんてセリフ、もう何度目か分からないけれど、今年のこのミスに選ばれた作品群は、ほんとうに凄かった。 アンソニー・ホロヴィッツ、M・W・クレイヴン、ホリー・ジャクソン、スチュアート・タートン、フランシス・ビーディング、S... -
国内ミステリー小説
高野結史『奇岩館の殺人』- 孤島の館で古典ミステリーに倣った連続殺人が
「指定場所で数日過ごせば高額報酬」という怪しいバイトに手を出した友人が、失踪した。 友人を探すために同じバイトに応募した主人公は、孤島の洋館「奇岩館」に連れてこられてしまう。 しかも雇い主からの要求は、わけのわからないことばかり。 まず「佐... -
国内ミステリー小説
白川尚史『ファラオの密室』- ミイラが探偵?謎を解いてエジプトを危機から救え
時は紀元前1300年代、古代エジプトで上級神官書記を務めていたセティはピラミッド内の事故で死亡した。 遺体はミイラに仕立て上げられたが、しかし心臓に欠けがあったため、冥界の審判を受けることができなかった。 死後の楽園に行くためには心臓が必要。 ... -
国内ミステリー小説
東川篤哉『仕掛島』- 孤島の館で繰り広げられる、抱腹絶倒のユーモアミステリー
弁護士の沙耶香は、瀬戸内海に浮かぶ孤島・斜島にやって来た。 ここには西大寺家の別荘『御影荘』があり、沙耶香は当主の遺言状を親族たちの前で読み上げる大役を任されていたのだ。 親族の一人を捜していた探偵の小早川も、同席した。 しかし遺言状を読み... -
国内ミステリー小説
夕木春央 『サロメの断頭台』- 戯曲を模した連続殺人事件を描く大正ミステリー
画家の井口のアトリエに、オランダの富豪であり美術品収集家のロデウィックが訪れた。 絵を高値で買ってもらうチャンスだったが、井口は逆に盗作の疑いをかけられてしまう。 どうもロデウィックは、井口の絵とそっくりな作品をアメリカで見たことがあるら... -
ホラー小説
梨『かわいそ笑』- 呪っているのは誰なのか?読者も道連れにするホラーモキュメンタリー
同人活動をしていた“私”は、ネット上での創作活動を通じて、「りん」と仲良くなった。 即売会で実際に会ってからはすっかり意気投合し、直接会って遊ぶほどの仲に。 ある日りんの家で“私”は、奇妙な紙を見つけた。 人の顔が不気味に引き伸ばされて写ってい... -
国内ミステリー小説
梨 『その怪文書を読みましたか』- 街角の不気味な張り紙に秘められた真意とは
電柱や民家の塀、バス停、掲示板など、怪文書は町のあちこちに貼られている。 内容は、警告文だったり、誹謗中傷だったり、宗教の勧誘だったりと様々で、意味が通じるものもあれば、文脈があやふやなものもある。 しかし一見意味不明の文書に見えても、も...
