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短編集
西澤保彦『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』- 謎と論理にとことんこだわったミステリ短編集
サラリーマン生活を経て、やっとの思いで小説家になれた日能克久。 高校の同窓会に出席するにあたり、幹事から衝撃の事実を聞くこととなる。 なんと交通事故で亡くなったと思っていたクラスメイト・梅木万理子が生きていたというのだ。 どうしてそんな勘違... -
読書日記
『聖女の論理、探偵の原罪』- 聖女がすべてを見通す世界で、探偵は何をするのか【読書日記】
最近のミステリ界隈は、とにかく「特殊設定」が熱い。 タイムリープ、架空言語、記憶改変、謎の世界観……そうしたルールを作りあげた上で、それでも論理で殴ってくる作品が増えてきた。 そのなかでも、本作『聖女の論理、探偵の原罪』は群を抜いて挑戦的だ... -
海外ミステリー小説
サラ・ペナー『薬屋の秘密』- その薬屋には、女性を救うための罪深い秘密がある
結婚10周年に夫と旅行する予定だったキャロラインは、直前に夫の不貞が発覚したため、一人でロンドンに行くことに。 せっかくの記念旅行が傷心旅行になってしまい、落ち込むキャロラインだったが、テムズ川のほとりでふとガラス瓶を見つける。 ちょっとし... -
海外ミステリー小説
『卒業生には向かない真実』- 警察や司法、正義の在り方を問う衝撃のシリーズ完結編
大学入学を目前に控えたピップだが、気持ちは暗く沈んでいた。 前回の事件の結末に深く悲しみ、傷つき、憤り、精神的にボロボロの状態になってしまったからだ。 そんなピップに、新たな悲劇が襲い掛かる。 無言電話がかかってきたり、家の前に不気味な絵が... -
国内ミステリー小説
伏尾美紀『北緯43度のコールドケース』- 江戸川乱歩賞受賞作は流石に面白い!
博士号を持ちながら、紆余曲折を経て30歳で北海道警察の警察官となった主人公・沢村依理子。 まだまだ男性社会の警察で、しかも異色の経歴を持つ彼女に、なんとなく周囲からの当たりは強い。 それでも、沢村に対して操作方法や取り調べの方法を教えてくれ... -
国内ミステリー小説
乱歩長編の到達点『孤島の鬼』という怪奇と執着の傑作の話【エッセイ】
江戸川乱歩の長編は意外と数が少ない。 そのせいもあって、乱歩の長編はどれがおすすめですか?と聞かれると、だいたい話題が同じところに収束する。 『孤島の鬼』だ。 これは別に通ぶりたいからでも、定番だからでもない。 理由はシンプルで、この作品に... -
国内ミステリー小説
呉勝浩『爆弾』『法廷占拠 爆弾2』について語る – スズキタゴサクという悪意の正体と、現代ミステリが到達した倫理のサスペンス
ミステリを読んでいて、犯人を捕まえれば終わりだと思える物語は、ある意味で安心できる。 謎があり、捜査があり、真相が明かされ、最後に秩序が回復する。こちらは事件の外側に座り、安全な場所からページをめくることができる。 だが呉勝浩の『爆弾』と... -
海外ミステリー小説
『チェスナットマン』-手首のない死体の側には、栗の人形(チェスナットマン)が残されていた
1989年10月31日、斧を使った一家惨殺事件の発生から、物語は幕を開ける。 凄惨な事件から長い年月が経ち、コペンハーゲン警察重大犯罪課の女性刑事である主人公のナヤ・トゥリーンは、パートナーのマーク・ヘスとともに、若いシングルマザーを狙った連続殺... -
読書日記
『増補新装版 オカルト・クロニクル』- 「奇妙」を愛する全ての人へ。オカルトファン必読の伝説の書が帰ってきた【読書日記】
幽霊が本当にいるのか、超能力が実在するのか、そんな話は昔から繰り返されてきた。 しかし正直、そういう「信じる? 信じない?」の水掛け論にはもう疲れてきた感がある。オカルトに多少なりとも興味がある人なら、なおさらそうじゃないだろうか。 そんな... -
読書日記
小説版『サイレントヒルf』- ゲームの裏側に沈んでいた本当の恐怖。ノベライズという形式が持つ可能性【読書日記】
「ノベライズというのは、どうせゲームのおまけだろう」 ──そんなイメージを覆すような小説が現れた。それが、黒史郎氏による『サイレントヒルf』である。 この作品は、コナミの人気ホラーゲームシリーズ『サイレントヒル』の最新作『f』をベースにした完...
