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国内ミステリー小説
夕木春央『絞首商會』- 泥棒が探偵役!血と謎にまみれた大正ミステリー
血液学の権威・村山鼓堂博士が何者かに殺害された。 警察が捜査するが、この事件には不可解な点があまりにも多かった。 まず現場の状況から、博士がどこか他所で殺された上で、自宅の庭まで運ばれてきたという点。 なぜ殺した相手をわざわざ自宅に届ける必... -
国内ミステリー小説
『邪教の子』- ホラーの名手、澤村伊智さんが描く戦慄のサスペンススリラー。
とあるニュータウンに引っ越してきた一家。 両親と一人の娘という構成だが、どうやら親は新興宗教の信者であり、娘は学校にも行かせてもらえず、虐待を受けているらしい。 その家族は信者ということで当然ご近所から浮きまくっていて、どうも様子がおかし... -
海外ミステリー小説
『ナイフをひねれば』- 殺人犯はホロヴィッツ?ホーソーンの推理がますます光る第四弾
「すまない、ホーソーン。われわれの契約は、これで終わりだ」 作家ホロヴィッツは、今まで三度にわたって探偵ホーソーンが解決した殺人事件を小説化してきたが、これ以上はもうたくさんだった。 彼に、間抜けな相棒扱いされ続ける日々に、耐えられなくな... -
国内ミステリー小説
中山七里『ヒポクラテスの悲嘆』引き籠り、暴力、老々介護……。家庭の闇をメスで暴く
浦和医大法医学教室には、今年に入ってから三度もミイラ化した遺体が運び込まれていた。 このハイペースは異常だ。 今回の遺体は40代女性のもので、死後二ヶ月以上が経過。 埼玉県警の古手川の調べによると、彼女は二十年もの間引きこもっており、母親が食... -
国内ミステリー小説
北沢陶『をんごく』- なぜ妻は普通の霊になれず、この世をさまよっているのか
大正十三年、大阪。 関東大震災で結婚一年余りの妻・倭子を失った壮一郎は、四天王寺の巫女を訪ねた。 倭子の死をどうしても受け入れることができず、霊魂を降ろしてもらうためだった。 ところが巫女の降霊は、うまくいかなかった。 「なんや、普通の霊と... -
海外ミステリー小説
2025年11月に読んで特に面白かった本16冊 – 小川哲『火星の女王』ほか
2025年11月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った16冊をご紹介するぞ。 ・2025年10月に読んで特に面白かった本15冊 – 『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』ほか ・2025年9月に読んで特に面白かった本15冊 – アンソニー・ホロヴィッツ『マーブル... -
国内ミステリー小説
方丈貴恵『少女には向かない完全犯罪』- 幽霊と少女の異色コンビが挑む怒涛の復讐劇
完全犯罪請負人の黒羽は、ビルの屋上から何者かに突き落とされた。 瀕死の重体で病院に運ばれたが、治療中に体から魂が抜け出てしまう。 霊体としてこの世を彷徨うことになった黒羽は、自分を突き落とした犯人を捜そうとするが、この体ではままならない。 ... -
海外ミステリー小説
『メイドの秘密とホテルの死体』- 殺人の罪を着せられた仲間の無実を証明するには?
5つ星ホテルでメイドをしているモーリーは人付き合いが苦手で、他人の意図を汲み取ることが困難だった。 それでもメイドとしての仕事が大好きで、誇りをもって真面目に働き続けていたが、ある日事件が起こった。 清掃のために客室のバスルームに入った時、... -
国内ミステリー小説
葉真中顕『鼓動』- 18年引きこもった男が犯したホームレス殺しと親殺しの真相は?
公園で、ホームレスの老女が殺され顔を焼かれる事件が起こった。 犯人は近くに住む48歳無職の男性・草鹿秀郎。 警察の取り調べによると、草鹿は18年自室に引きこもっており、老女以外に父親のこともメッタ刺しにして殺したとのこと。 なぜ草鹿はこれほど長... -
国内ミステリー小説
由野寿和『アイアムハウス』- 血なまぐさい事件が続く高級住宅地に隠されていた秘密とは
十燈荘は、世界遺産の藤湖を一望できる風光明媚な高級別荘地。 その一角にある秋吉家で、残酷な殺人事件が発生した。 世帯主である秋吉航季を始め、妻や娘がそれぞれ残酷な方法で殺されていたのだ。 息子は一命を取り留めたものの、首を絞められ意識不明の...
