国内ミステリー小説– category –
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国内ミステリー小説
小鷹信光『探偵物語』- もうひとりの工藤俊作は、下北沢の片隅で煙草をくゆらせる【読書日記】
探偵という職業には、なぜか妙な魔力がある。 警察ではない。名探偵みたいに華麗な推理を披露するわけでもない。基本的には面倒ごとを嫌がり、金にはうるさく、できれば厄介な事件には関わりたくない顔をしている。 なのに、いざ放っておけないものに出く... -
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『漂泊の星舟』- 宇宙船という密室で、自分が何者かまで疑わしくなるSFミステリ【読書日記】
宇宙船というのは、ミステリの舞台として反則気味に魅力的である。 館なら逃げ道を探せる。孤島なら海を眺めて絶望できる。雪山の山荘なら、とりあえず暖炉の前で誰かが意味ありげな顔をする。 だが宇宙船は違う。外に出たら即アウト。窓の向こうには、助... -
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2026年4月に読んでに特に面白かった本29冊 – 高原英理『抒情的恐怖群』ほか
2026年4月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った29冊の記録である。 他の月はこちら 2026年3月に読んでに特に面白かった本17冊 – 飛鳥部勝則『封鎖館の魔』ほか 2026年2月に読んで特に面白かった本23冊 – 飴村行『粘膜大戦』ほか 2026年1月に読... -
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荒木あかね『ちぎれた鎖と光の切れ端』- クリスティーへのオマージュを超えてゆく、新時代の本格ミステリが到達した場所
孤島、無人島、海上コテージ、過去の事件でつながった男女、逃げ場のない閉鎖空間。 本格ミステリが好きなら、もうこの時点で脳内で不穏なBGMが鳴り始める。 しかもそこに、舌を切り取られた死体だの、第一発見者が次の犠牲者になるだの、かなり物騒なルー... -
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近藤史恵『ねむりねずみ【新装版】』- 梨園という見えない壁に囲まれた、最も美しく最も閉ざされたミステリ
華やかな世界を描いた小説のはずなのに、読んでいるうちに妙に息が詰まってくることがある。 しかもその息苦しさが、露骨な陰惨さではなく、美しさとほとんど見分けがつかないかたちで迫ってくるタイプのやつだ。 近藤史恵『ねむりねずみ【新装版】』は、... -
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小松立人『そして物語のおわりに』- 孤島、館、バラバラ死体。極上のフルコースに混じった整いすぎない本格【読書日記】
小松立人『そして物語のおわりに』は、とてもまっすぐに本格ミステリをやっている小説だ。 しかも、ただ古典の型を大事に並べました、というだけでは終わらない。孤島、館、外部と切り離された状況、奇妙な死体、限られた容疑者たち。 こうして並べると、... -
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小松立人『そして誰もいなくなるのか』- 人生大逆転にはほど遠い、あまりに「せこい」地獄のルール
小松立人『そして誰もいなくなるのか』は、かなり性格の悪い小説である。 もちろんこれは褒め言葉だ。こういう小説は大好きである。 設定だけ抜き出すと、死神に一週間の猶予を与えられ、そのあいだ仲間を殺すと相手の寿命を少しだけ奪える、という話だが... -
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饗庭淵『対怪異アンドロイド開発研究室2.0』- アンドロイド・ジョークの隙間に潜む、救いのない現実のズレ【読書日記】
怪異とアンドロイドを一緒に出されたら、そりゃ気になる。 しかも舞台は開発研究室で、タイトルの最後には2.0までついている。盛り方がかなり景気いい。こういう小説は、題名の勢いだけで走ってもおかしくないのだが、このシリーズはそこが違う。 饗庭淵『... -
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有栖川有栖『火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)』全作品の評価と読む順番とおすすめの話
本格ミステリが好きなら、一度は通ることになるシリーズがある。 有栖川有栖の「火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)」だ。 英都大学の臨床犯罪学者・火村英生と、推理作家であり語り手でもある有栖川有栖(通称アリス)。この二人のコンビが、奇妙な... -
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蒼井碧『永久凍土の密室 マンモス殺人事件』- マンモスという大ネタを、論理で最後まで貫くという贅沢【読書日記】
蒼井碧『永久凍土の密室 マンモス殺人事件』。 この題名はずるいと思った。 マンモス殺人事件、である。こんなもの素通りできるわけがない。 しかも舞台は永久凍土、そして密室。巨大な絶滅動物、閉ざされた空間、時をまたぐ物語。 字面の段階でもうかな...
