国内ミステリー小説– category –
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国内ミステリー小説
『愚者たちの箱舟』- 青春の誤解が崩れるとき、衝撃の真実が立ち上がる【読書日記】
綾崎隼(あやさき しゅん)という作家を語るとき、私はずっと、この人は感情を書く作家だと思ってきた。 しかも、ただ切なさをきれいに並べるのではなく、若さゆえの未熟さや、取り返しのつかないすれ違いまで含めて物語にしてしまう。その感情の扱い方が... -
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『封鎖館の魔』- 鬼才・飛鳥部勝則がガチ館ミステリを書くとこうなる【読書日記】
館ミステリというジャンルには、どうしたって抗いがたい魅力がある。 奇妙な建築、閉ざされた空間、そこで起きる不可能犯罪。 この三点がそろうと、それだけで機嫌がよくなってしまう。だが、ときどきその楽しさを飛び越えて、これはいったいどこまで行く... -
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宮内悠介『超動く家にて』- ミステリとSFのくだらなくて幸福な衝突【読書エッセイ】
宮内悠介『超動く家にて』を読んでいると、なんとも言えない妙な気分になってくる。 これはSFなのか、それともミステリなのか。 いや、たぶんどちらでもあるし、どちらでもない。むしろもっと厄介で、もっと楽しい何かだ。 宮内悠介という作家は、デビュー... -
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【101冊〜200冊】面白いおすすめ国内ミステリー小説100作品のリスト②
前回の記事『【1冊〜100冊】面白いおすすめ国内ミステリー小説100作品のリスト①』では、国内ミステリー小説のおすすめ100作品をご紹介した。 https://300books.jp/kokunaimysterylist/ 古典的な本格ミステリから、新本格、特殊設定ミステリ、さらには近年... -
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早坂吝『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』【読書日記】
ミステリ好きとして長く本を読んでいると、この作家はちょっと普通ではない(もちろん良い意味で)と感じる瞬間に何度か出会う。 早坂吝(はやさか やぶさか)という作家は、私にとってまさにそのタイプである。 デビュー作『○○○○○○○○殺人事件』を読んだと... -
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今邑彩おすすめミステリホラー小説12選 – ミステリと恐怖が交差する傑作セレクション
ミステリが好き。ホラーも好き。はたまた、奇妙な味が好き。 そんな人が今邑彩(いまむら あや)をまだ読んでいないとしたら、それは惜しい。 今邑彩(1955―2013)は、1989年に『卍の殺人』でデビューして以来、日本のミステリ界のなかでもかなり独特な立... -
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平山夢明『俺が公園でペリカンにした話』- 笑えるのに地獄、地獄なのに読める【読書日記】
平山夢明という人は、正直ホラーとかバイオレンスとか、そういう棚に雑に押し込むと怒られそうな作家だ。 というか、棚ごと蹴り倒してくる。社会の端っこ、倫理の縁、身体感覚のギリギリ。そこに転がっている見ないことにされがちなものを、真正面から掴ん... -
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麻耶雄嵩『木製の王子 新装版』- 奇怪な館とアリバイ地獄と理性の崩壊【読書日記】
麻耶雄嵩という作家は、どう考えても危ない。 本格ミステリを誰よりも愛しているのに、その核心を平気で壊しにくる。デビュー作『翼ある闇』の時点で探偵の存在そのものをぐらつかせた人だが、『木製の王子』はその延長線上にある、やりすぎの一本だと思っ... -
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折原一『異人たちの館』- この館は建物ではなく、文章でできている。
叙述トリックという言葉に、私は何度騙され、何度酔わされてきただろうか。 1980年代後半から90年代にかけての新本格ムーブメントは、論理の純度をひたすら高め、読者の盲点を突くというゲームを洗練させていった。 その流れの中で、クリスティ『アクロイ... -
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2026年2月に読んで特に面白かった本23冊 – 飴村行『粘膜大戦』ほか
2026年2月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った23冊の記録である。 他の月はこちら 2026年4月に読んでに特に面白かった本29冊 - 高原英理『抒情的恐怖群』ほか 2026年3月に読んでに特に面白かった本17冊 – 飛鳥部勝則『封鎖館の魔』ほか 2026年...
