国内ミステリー小説– category –
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青崎有吾「裏染天馬シリーズ」の読む順番とか魅力を語りたい【平成のエラリークイーン】
「裏染天馬シリーズ」とは、アニメオタクのダメ人間・裏染天馬を探偵役としたミステリーシリーズ。 そのタイトルを見てみると『体育館の殺人』『水族館の殺人』『図書館の殺人』と全てに「館」が。 綾辻行人さんの館シリーズ?!と見せかけておいて全くの... - 国内ミステリー小説
天祢涼『拝啓 交換殺人の候』- 自殺を決めた青年は彼女のために人殺しができるのか?
秋元秀文は上司からのパワハラに耐え兼ねて退職し、自殺の名所として知られる「首つり桜」へ行った。 死ぬつもりだったが、根元の穴に白い手紙のようなものがあることに気付き、中を開けて読んでみる。 そこには「どうせ死ぬなら殺してみませんか?」とい... - 国内ミステリー小説
木爾チレン『みんな蛍を殺したかった』- 少女の心を繊細に描く名手によるミステリ
時は2007年、京都の底辺女子高のさらにスクールカースト底辺の生物部に所属する三人のオタク女子高生たち。 親に隠れて小説を書く「栞」、母親の愛を期待する「雪」、オンラインゲーム上の彼氏がいるという「桜」。 そんな通称「オタク部」の元に、東京か... - 国内ミステリー小説
矢庭優日『エゴに捧げるトリック』- 本書に仕掛けられた人類の存亡を左右するトリックとは?
2105年現在、Extraordinary Ghost Octopus – 通称「EGO」と呼ばれる怪物達に世界を支配され、人類は危機に瀕している。 そんな時代の中、「エスペリオン」と呼ばれる催眠術師の養成校に、「僕」こと、吾妻福太郎という一人の転校生がやってきた。 福太郎が... - 国内ミステリー小説
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』- 復讐と葛藤から見出した真の敵とは
1940年代、ソ連とドイツが血みどろの戦いを日夜繰り広げていた時代。 モスクワ近郊の農村が、突如ドイツ兵に襲撃される。 たった一人生き残った少女セラフィマは、強姦寸前のところを赤軍の女兵士イリーナに救われた。 「戦いたいか、死にたいか」 との問... - 国内ミステリー小説
早坂吝『四元館の殺人』- 本格ミステリの奇才が館ミステリの新たなる地平を切り開く
新たな犯罪計画を企て犯罪オークションを開催する犯人のAI・以相(いあ)。 そのオークションの落札主はとある館に住むたった10歳の少女だった。 何者かに殺された従姉の復讐のため、その少女は殺人を叶えたいという……。 そんな不穏な話を知った探偵AIの相以... - 国内ミステリー小説
彩藤アザミ『不村家奇譚』- 唯一無二の筆致で描く、戦慄のホラーミステリー
東北の山奥に潜む古い家である不村家は、昭和から現代、未来永劫と血脈に囚われ続ける一族である。 不村家では人智を超える能力を持つ子が生まれることがあり、彼らはときに不村一族繁栄の兆しとされていた。 しかしその裏では、健常な人を憎む「あわこさ... - 国内ミステリー小説
早坂吝『犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー』- 奇想とロジックが宙を舞う超絶推理バトル
驚異的な推理力を持つ人工知能探偵の相以(あい)。 AI探偵事務所を輔と開いたもののいまひとつ収入には繋がらず、貯金を切り崩す日々を送っていた。 そんなある日のこと、相以の元へ警察から捜査の協力依頼が舞い込んでくる。 なんでも漁協長が壱岐の密室で... - 国内ミステリー小説
山沢晴雄『ダミー・プロット』巧妙な替え玉トリックに翻弄される、幻の長編ミステリー
ルポライターの香子は、庁舎勤めの大幹がホテルで女性と一緒にいるところを目撃し、証拠写真を撮って金をせびろうとする。 一方服飾デザイナーの涼子は、自分と顔立ちがそっくりなOLの初子に、替え玉になるよう頼む。 また商社マンの風山は、殺人容疑をか... - 国内ミステリー小説
荻堂顕『ループ・オブ・ザ・コード』- 混迷と絶望の現代を撃つ、弩級の近未来×ハードボイルド
新生国家イグノラビムスで、200名以上の子供たちの発作が同時期に起こった。 身体を固く折り曲げ、意識は混濁、食事を拒否し、どんどん衰弱していく。 WEO(世界生存機関)の職員アルフォンソは、現地調査要員としてイグノラビムスに赴き、この奇病につい...