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【自作ショートショート No.6】『セケルの加護』
由美は涙をこらえて夜道を急いだ。 団内オーディションの帰りだった。 悔しくて仕方なかった。なぜ私ではなく瑞希が主役に選ばれたのだろう、と。 由美は、顔もスタイルも演技力も瑞希より自分の方が上だと思っていた。それだけに今日はプライドをひどく傷... -
【有栖川有栖】「火村英生シリーズ」のおすすめ小説10選【作家アリス】
このシリーズは、犯罪学者の「火村英生」と推理作家の「有栖川有栖」のコンビが活躍する、有栖川有栖さんによるミステリ小説のシリーズです。 作家アリスシリーズとも呼ばれます。 私も非常に好きなシリーズなので、ドキドキワクワク。 というわけで、今回... -
「奇妙な味」のおすすめ小説22選【世界の名作集】
『奇妙な味』とは、怪奇小説のようでミステリのようで、幻想的でブラックユーモアがあったりと、どのジャンルにも区別しにくい独特の世界観を放つ作品のこと(ミステリー小説のジャンルの一つとも言われています)。 で、大好きなんですよ、この奇妙な味が... -
【自作ショートショート No.5】 『キカイな看護師』
この頃、病院は看護師が不足してきている。 近年の感染症騒ぎやらで離職者が増え、新たに看護師になる人数も減少傾向にある。 看護師がいなくなれば、病院の業務は回らなくなる。 看護師の減少は病院の危機でもあるのだ。 そこでS大附属病院はある奇手を... -
【自作ショートショート No.4】『患者』
この病院では、毎日患者ひとりひとりとの面談が行われている。 私は多くの患者を担当しているので、面談の数も多い。 その内容は人によって違うが、患者たちは皆誰もが特徴的であった。 「では、どうぞ」 私が声をかけると、最初の患者がやってきた。 「お... -
周木律『堂シリーズ』の読む順番とあらすじ感想【館好き必見】
『堂シリーズ』の1番の魅力はトリックでしょうか、キャラクターでしょうか。 私は「建物」そのものだと思います。 実際にはこんな建造物はありえない。 現実にはありえないからこそ、作品の中に登場する館に興奮し、図面を見てワクワクするのです。 シリー... -
【自作ショートショート No.3】『悪魔にも』
彼は悪魔を呼び出した。 そう行動するに至った原因も、欲求も確かにあり、多くの労力を注ぎ込み、悪魔召還の術を調べ上げ準備を整えたのだ。 この社会にあっては彼の欲求は叶え得ない、法の正義も彼には味方しなかった。 満月の夜、地下室に描いた血の召還... -
【随時更新】とにかく面白い短編集おすすめまとめ【短編小説】
今回は、本当に面白い短編集のおすすめ作品をご紹介させていただきます。 短編集の魅力は何といってもその読みやすさ。通勤の電車や休憩時間など、ちょっと空いた時間にサクッと読めるのも短編集の良いところですね。 長編小説は中断するのが嫌で、時間の... -
【グルメ】お腹が空くおすすめ食べ物小説・エッセイ本25選
お腹が減る!オススメのおいしい食べ物系小説/エッセイをまとめてみました! こういう小説に食堂とか料理屋さんが出てくるだけで非常にワクワクするんですよ。 作家さんの描写によって、自分の中でその食堂や料理屋さんのイメージが脳内に浮かんできて、文... -
【樽】F.W.クロフツのおすすめは?まず読んでおきたい名作5選
F・W・クロフツ(フリーマン・ウィルス・クロフツ)はイギリスの推理作家。 人気の「フレンチ警部シリーズ」を筆頭に、他にも数ある名作を書かれている素晴らしいお方です。 ほんとに、ミステリ好きならぜひ読んでおきたい作品が多いです。 特に『樽』とか...