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読書日記
グアダルーペ・ネッテル『花びらとその他の不穏な物語』- 怪物は、他人に見せない場所に住んでいる【読書日記】
『花びらとその他の不穏な物語』 著者:グアダルーペ・ネッテル 不穏度 : (4.5) 文学性 : (5.0) 独創性 : (4.0) 不完全さ : (4.0) この作品を一言でいうと 身体の欠けや人には明かせない執着を通して、孤独な人間たちの親密さを描く... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.7】『父と子』
「ねえねえ、おとうさん、これはなあに?」 息子は大きな図鑑を抱えて、無邪気そうに私の下にやってきた。 「どうしたんだい?」 「これは、なんていうたてものなの?」 そう言うと、息子は大きな図鑑のあるページを開けて私の方に見せてくる。 そのページ... -
読書日記
ブリアン・クリスナ『どうせ死ぬなら、最後にミーアヤム』- 死ぬ前に食べたい一杯が人生を脱線させる【読書日記】
『どうせ死ぬなら、最後にミーアヤム』 著者:ブリアン・クリスナ 読みやすさ: (4.0) 人間ドラマ: (4.5) ユーモア度: (4.0) あたたかさ: (5.0) この作品を一言でいうと 最後の晩餐を食べるはずだった男が、予定外の災難と出会いを重ねるジャカ... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.34】『第一回宇宙対抗大食い選手権』
デイブは地球人代表として、スピカ星にやってきた。 代表者に選ばれたのは他に9人、みんな彼と同じ巨漢の持ち主だ。 それもそのはず、彼らはこの星で開催される大食い大会に出場するため、はるばる地球からやってきたのだから。 事の始まりは一か月前のこ... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.10】『痩せた魔人』
もうダメなのではないかと思っていた。 どこまでも続く広大な砂漠をもう一ヶ月も歩き続け、食料も水も残りわずか、強い日差しは情けも容赦もない。 隣で双眼鏡を覗く召使いRは、何人も連れてきたうちの最後の生き残りだった。 「どうだ、宮殿は見えたか。... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.39】『セールスマン』
閑静な住宅街を、スーツ姿の男が歩いていた。 男はあたりをキョロキョロと見まわしながら、一軒、また一軒と家を眺めては、首をひねりながら隣の家に向かって歩いていく。 どうやらこの男は、手に持ったバッグの中身を買ってくれそうな客を求めて、チャイ... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.20】『願いの代償』
ある男が魔神の出てくるランプを見つけた。 男が早速ランプを擦ると、モクモクと煙が立ち上って魔人が飛び出してきた。 「お前の願いを叶えてやろう」 出て来た魔人は男に向かってそう言った。 「叶えられる願いはいくつだ?」 「いくつでも構わない」 男... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.6】『セケルの加護』
由美は涙をこらえて夜道を急いだ。 団内オーディションの帰りだった。 悔しくて仕方なかった。なぜ私ではなく瑞希が主役に選ばれたのだろう、と。 由美は、顔もスタイルも演技力も瑞希より自分の方が上だと思っていた。それだけに今日はプライドをひどく傷... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.42】『世紀の大発見』
レガ氏は考古学者を生業としており、フィールドワークとしてこれまで数えきれないほどの発掘調査に携わってきた。 しかし世紀の大発見などなかなかあるものではない。 いつか歴史を覆すような発見をしたい、そう思いながら今日も退屈な発掘作業を行ってい... -
自作ショートショート
【自作ショートショート No.32】『働かない子供たち』
「ハッ、ハックション!」 自分のくしゃみの音で目が覚めてしまった。窓の外はまだ暗い。 枕元にあった時計を手に取ると、僕は一度ブルッと身震いをしてから、大声で母親を呼んだ。 「おーい、寒いじゃないか」 そのまま布団に縮こまって耳をすませていた...
