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エラリー・クイーン『国名シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
ミステリー史に名を刻む存在として、エラリー・クイーンは欠かすことのできない作家です。 作中の探偵と作者の名を同一にしたユニークなスタイルで知られ、論理的な推理とフェアプレイを重視した物語構造で多くの読者を魅了してきました。 とりわけ、その... -
森博嗣『S&Mシリーズ』徹底解説|魅力・見どころ・読む順番紹介
森博嗣(もり ひろし)という名を、単なるミステリ作家として記憶している読者は、きっと多くはないでしょう。 元・工学部助教授という異色の経歴は、彼の作品に通底する冷静で明晰な思索の気配を形づくり、その多作ぶりと熱心な読者層の存在は、現代日本... -
『ライルズ山荘の殺人』-『そして誰もいなくなった』へ愛を込めた、炎の山荘で起きた悲劇
C・A・ラーマー氏は、オーストラリアを拠点として国際的に活躍するジャーナリストであり、編集者、そして作家でもあります。彼女の作品群は、ユーモアあふれるコージーミステリーから手に汗握るサイコサスペンスまで、実に多彩なジャンルに及んでいます。 ... -
星空の下に浮かびあがる謎──『野外上映会の殺人』という名のミステリ愛好家の心をくすぐる夜
C・A・ラーマー氏が手掛ける『野外上映会の殺人』は、ミステリ愛好家の心をくすぐる魅力に満ちた一冊です。 オーストラリアの作家C.A.ラーマー氏による、人気の「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの第三弾として、多くのファンに迎えられました... -
『危険な蒸気船オリエント号』- クリスティ愛好家の読書会、豪華クルーズで捜査に乗り出す
夜の海に浮かぶ豪華客船。 その甲板のどこかに、名もなき死の気配が忍び寄るとき、謎を解くのは名探偵ではなく、本を愛する小さな読書会の仲間たちです。 C・A・ラーマーの『危険な蒸気船オリエント号』は、そんな幻想と軽快さが見事に溶け合った、現代の... -
『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』- クリスティへ愛を込めて。ミステリ愛好家のための新たな読書体験
C・A・ラーマー氏による『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』は、オーストラリアを舞台にしたコージーミステリシリーズの記念すべき第一作です。ミステリをこよなく愛する人々が集う読書会が、ひょんなことから現実の事件に巻き込まれていく、そんな心躍... -
星新一の「最高傑作」についての結論 – 12編の神ショートショート
星新一氏は、その生涯において1000編を超えるショートショート作品を世に送り出し 、日本においてこの特異な文学形式を確立し、広く大衆に普及させた不世出の作家です。 この圧倒的な作品数と、その一つひとつに凝縮された独創的なアイデア、そして簡潔で... -
『パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件』-「孤島」×「密室」×「別人格」の傑作青春本格ミステリ
南海遊氏による注目の最新ミステリ作品『パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件』。本作は、読者を奥深い謎の世界へと引き込み、興奮と驚愕に満ちた読書体験を提供します。 南海氏はこれまでにも、『永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした』など... -
『崑崙奴』- 古泉迦十氏、待望の帰還 ― 24年の沈黙を破る超大作
「幻の作家」とも称された古泉迦十氏が、実に24年ぶりに世に送り出した本格ミステリ超大作──それが『崑崙奴』です。 2000年に第17回メフィスト賞を受賞したデビュー作『火蛾』で、文学界に鮮烈な印象を刻みつけながらも、その後は長らく沈黙を貫いてきまし... -
『骨を喰む真珠』- 北沢陶の新たなる悪夢。『をんごく』を超えた戦慄の傑作
近年、日本のミステリ・ホラー界に鮮烈な光芒を放つ新星が登場しました。北沢陶氏です。氏はデビュー作『をんごく』において、第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の「大賞」「読者賞」「カクヨム賞」をトリプル受賞するという快挙を成し遂げ、その名を文...