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中山七里『連続殺人鬼カエル男 完結編』- 心神喪失者は罰せられない?刑法第39条に問いかける社会派ミステリー
極めて残酷な殺害方法と稚拙な犯行声明文とで世間を騒がせた連続殺人犯・カエル男。 その正体は、ピアノ講師の有働さゆりだった。 さゆりは解離性同一性障害と診断されたため医療刑務所に収監されていたが、脱走して行方不明に。 ほどなくして、再び猟奇殺... -
新名智『雷龍楼の殺人』- 容疑者、誘拐犯、囚われの少女が挑む「完全なる密室」
二年前、外狩一族の屋敷・雷龍楼で四名が死ぬ事故が起こった。 先代当主の妻、次男夫婦、三女の計四人が、一酸化炭素中毒死したのだ。 その後次男夫婦の娘・霞は、従兄の穂継の家に引き取られたが、事故から二年経ったある日、下校中に誘拐されてしまう。 ... -
鈴木悦夫『幸せな家族-そしてその頃はやった唄』- 絶版となった衝撃の児童文学が、奇跡の復刊!
小学六年生の省一は、カメラマンの父、母、高校生の姉、中学生の兄の五人で暮らしていた。 ある時、保険会社のキャンペーン「幸せな家族」のモデルとして、一家でCM出演することに。 しかし撮影が始まる直前、密室状態のスタジオで父が遺体となって発見さ... -
潮谷験『伯爵と三つの棺』- 犯人は三つ子の中の誰?伯爵が迷推理を繰り広げる歴史ミステリー
時は18世紀後半、フランスで革命が勃発し、ヨーロッパは情勢が不安定。 そんな中、継水半島のとある小国で、元吟遊詩人のアダロが殺された。 アダロはフランスから帰国し、貴族の娘との間に生まれた三つ子の兄弟に会いに来たところだった。 三兄弟が伯爵か... -
大神晃『天狗屋敷の殺人』- 遺体消失に毒矢にお札…怪事件の謎に「なんでも屋」が迫る!
古賀鳴海は、なんでも屋でアルバイトをしているイケメン大学生。 ある夏休み、ヤンデレの恋人・翠に強引に連れられて、彼女の実家に行くことに。 静岡県の山奥にあり、通称「天狗屋敷」と呼ばれるその屋敷では、翠の親類である霊是一族が大騒ぎをしていた... -
木爾チレン 『二人一組になってください』- 誰と組んで誰を見捨てる?特別授業という名のデスゲーム
卒業式の朝、私立八坂女子高校の3年1組27名は、教室に入った途端、唖然とした。 黒板に奇妙なルールが書かれていたのだ。 【特別授業】 ・二人一組になること。 ・誰とも組めなかった者は失格。 ・失格者が確定したら、残った生徒たちで次の回を始める。 ... -
寝舟はやせ『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』- 住み込み先で出会ったそいつは□□だった!
人生を悲観し、死のうと考えていた俺は、道端で求人看板を見つけた。 「今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中」とのことで、まさに今の俺にピッタリだった。 仕事内容は、とあるマンションの住み込み管理で、月給は十五万円~。 条件はただひとつ、七... -
貴志祐介『さかさ星』-こんな作品を待ってた!代々積み上げられた怨念が、一家を惨殺へと……
名家・福森家で、一晩で一家四人が惨殺される事件が起こった。 遺体の状態はあまりにも凄惨で、現実離れした惨たらしい手口で破壊されていた。 さらに屋敷には、何らかの怪しげな儀式を行ったような痕跡があり―。 福森家の分家筋にあたる亮太は、祖母から... -
真島文吉『右園死児報告』- その名のついた存在が現れると、事件や災害が引き起こされる
本書は、明治時代から続く「右園死児(うぞの しにこ)」にまつわる非公式の報告体系である。 「右園死児」とは、国内の随所で漠然と確認されている謎の存在だ。 ある時は人間として、ある時は動物として、またある時は無機物として発現し、その正体は判明し... -
降田天『少女マクベス』- 神と崇められた演劇の天才が、なぜ奈落で命を落としたのか
俳優や劇作家を夢見る少女たちが集まる百花演劇学校。 毎年行われる定期公演で、一人の生徒が転落事故で命を失った。 彼女の名前は、設楽了。 脚本と演出における天賦の才を持ち、「神」とまで呼ばれる前途有望な少女だった。 一方で、了を「神」と崇めて...