国内ミステリー小説– category –
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『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』- 紙とプラモデルの専門知識で謎を追うミステリ
紙の銘柄を鑑定する渡部の事務所に、なぜか浮気調査の依頼が来た。 依頼主の女性はどうやら「紙鑑定」を「神探偵」と間違えたらしい。 話を聞いてみると、浮気を疑っている理由は、彼氏が急にプラモデルに凝り始めたこと。 渡部は小遣い稼ぎのつもりで依頼... -
村崎 友『風琴密室』- 二度読み必至。犯人の名が明かされるとき、世界は一変する
小学校5年生の夏、リョータの楽しかった日々は悲しすぎる終わりを迎えた。 好きになりかけていた女の子・雨ちゃんが転校し、兄・コーちゃんが川で溺死したからだ。 6年後、高校2年生になったリョータは、廃校となった母校で雨ちゃんと再会する。 戸惑いつ... -
紺野天龍『神薙虚無最後の事件』- いくつもの真相が興味をそそる多重解決ミステリー
大学で名探偵倶楽部に所属している白兎(はくと)と志希(しき)は、ある日道端で倒れそうになっていた唯を助ける。 彼女はミステリー作家・御剣の娘で、20年前に父が著したベストセラー『神薙虚無最後の事件』に残された謎を追っていた。 この本は実在の高校... -
逸木裕『五つの季節に探偵は』- 隠された本性を暴きたがる探偵の物語
女子高生のみどりは、父親が私立探偵だという理由で、クラスメートから何かと厄介事を頼まれている。 ある日いじめに悩んでいる怜に、英語教師の清田を調べ、弱みを握るよう依頼された。 いじめの主犯である好美が清田を慕っているらしく、清田を利用すれ... -
東川篤哉『仕掛島』- 孤島の館で繰り広げられる、抱腹絶倒のユーモアミステリー
弁護士の沙耶香は、瀬戸内海に浮かぶ孤島・斜島にやって来た。 ここには西大寺家の別荘『御影荘』があり、沙耶香は当主の遺言状を親族たちの前で読み上げる大役を任されていたのだ。 親族の一人を捜していた探偵の小早川も、同席した。 しかし遺言状を読み... -
白井智之『名探偵のいけにえ』- 教団内での連続殺人事件と集団自殺に隠された謎とは?
1978年、ガイアナ共和国。 ここでは新興宗教団体「人民教会」の教祖ジョーデンが「ジョーデンタウン」を作り、大勢の信者と暮らしていた。 表向きは病気や怪我のない奇蹟の楽園とのことだが、実際には信者への暴行や強制労働が行われている可能性があった... -
相沢沙呼『invert II 覗き窓の死角』- 犯人をあざと可愛く追い詰める美少女探偵シリーズ第三弾
15歳の少年・夏木蒼汰は憔悴していた。 ある目的のために友人の別荘に忍び込んだところを、その母親に見つかって揉み合いになり、気が付けば彼女が腹部から血を流して死んでいたのだ。 そして自分の右手には、血まみれの包丁が……。 友人になんと言えばいい... -
『スクイッド荘の殺人』- 断崖絶壁の閉鎖空間で忍び寄る殺人者!烏賊川市シリーズ13年ぶりの長編
暇を持て余していた私立探偵・鵜飼杜夫のもとに久しぶりに依頼が来た。 有力企業の社長・小峰が「脅迫状が届いたためボディガードをしてほしい」というのだ。 鵜飼は喜んで引き受け、小峰がクリスマスに過ごす予定の高級宿泊施設「スクイッド荘」に、助手... -
阿津川辰海『入れ子細工の夜』- アイデアが光る、読み出したら止まらないミステリ短編集
ある作家が、編集者を名乗る男にひとつの提案をした。 「とっておきのミステリーを執筆してやろう。ただしリアリティを追求するために、物語の人物を一緒に演じてみてほしい」 編集者は二つ返事で了承し、さっそく作家の指示に従って演じ始める。 しかし演... -
夕木春央『方舟』- 誰を犠牲にして生き延びる?閉ざされた地下建築物からの脱出ミステリー
大学時代の仲間たちや従兄と、謎の地下建築物「方舟」に来た柊一。 ちょっとした冒険気分だったが、地震が発生して出入り口が岩で塞がれ、全員閉じ込められてしまった。 脱出するためには岩を動かさなければならないが、人の力ではどうにもならない。 しか...