海外ミステリー小説– category –
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観光ミステリの皮をかぶった、ダン・ブラウンと意識の現在地 -『シークレット・オブ・シークレッツ』【読書日記】
ダン・ブラウンの新刊と聞いた瞬間、「はいはいまた寝不足ね」と思ってしまう。 理屈は後回し。まず寝不足の準備だけ整える。もうこれはお約束として身体に染みついている。 それが『シークレット・オブ・シークレッツ』だった。 ラングドンが戻ってくる。... -
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【ランニング・マン】私がいちばん好きなキング作品『バトルランナー』の話
SFを読んでいて、ワクワクが止まらない瞬間がある。 それは、作家が想像で描いた「未来」が、気づけばこちら側の「現在」に追いついてくる瞬間だ。 ジョージ・オーウェルの『1984』が1984年に再読されたように、スティーヴン・キングがリチャード・バック... -
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G・K・チェスタトン『翼ある剣』- 翼を持ったのは剣か、それとも恐怖か【傑作小説エッセイ】
G・K・チェスタトンのブラウン神父ものは、ミステリ好きなら一度は通る道だと思う。 名探偵なのに見た目は地味、武器は推理よりも人生経験、そして何より「逆説」が武器になるという、ちょっと変わったシリーズだ。 その中でも『翼ある剣』は、個人的にか... -
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G・K・チェスタトン『犬のお告げ』- 犬を信じるより先に、疑うべきものがある【傑作小説エッセイ】
チェスタトンの『犬のお告げ』という傑作短編は、ミステリとしての入り口がかなり胡散臭い。 殺人事件が起きて、犬が奇妙な行動を取り、その犬がどうやら「何かを知っているらしい」。 この時点で、ミステリ好きの頭には二つの警報が鳴る。 ひとつは「オカ... -
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クリスチアナ・ブランド『ジェミニー・クリケット事件』- 遅れてきた巨匠が残した、最も意地の悪い短編【傑作小説エッセイ】
ミステリ好きなら一度は経験があると思うが、タイトルだけで勝手に難易度を決めてしまうことがある。 クリスチアナ・ブランド『招かれざる客たちのビュッフェ』に収録されている『ジェミニー・クリケット事件』は、まさにそのタイプではないだろうか。響き... -
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「奇妙な味」のおすすめ小説30選 – 怖くないのに、なぜか忘れられない短編たち【世界の名作集】
怪談でもない、ホラーでもない、かといって純文学でもサスペンスでもない。 けれど、読み終えたあと、ふと視界の隅に影がよぎるような、そんな短編小説がある。 分類不能で、どこにも収まらず、それゆえに妙に印象に残る。 このジャンルには、かつて日本の... -
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アーサー・マッケン 『恐怖』- 推理でもホラーでも終わらない戦慄の文学を、今あらためて【エッセイ】
アーサー・マッケン。 名前を聞いてピンとくる人はそれなりに怪奇文学が好きなタイプだと思う。 彼の作品は、H・P・ラヴクラフトやスティーヴン・キングにも多大な影響を与えたと言われている。 でも、ラヴクラフトやキングほど広く名が知られているわけで... -
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【2025年決定版】今年の新刊で特に面白かったミステリー小説ベスト53作品+ホラー9作品
2025年も、ミステリ漬けの一年だった! 新刊も旧作も、国内も海外も、長編も短編も、手あたり次第に読みまくったけれど、それでも「まだ足りない!」と叫びながら年末を迎えている。 本格ミステリ、イヤミス、警察小説、ホラーミステリ、特殊設定系……今年... -
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フェルディナント・フォン・シーラッハ『午後』- 午後という時間に、人はふと語り出す【読書日記】
たった166ページ。なのに、読後に胸の奥に沈んでいく何かがある。 フェルディナント・フォン・シーラッハの『午後』は、文字通り「午後のような読書体験」になった。 陽はまだ高いけれど、ふと影が長くなるあの時間。そこに誰かが腰かけて、ぽつりと語り出... -
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【随時更新】とにかく面白い短編集おすすめまとめ【短編小説】
短編集には、長編とはまた違った魔力がある。 どこから読んでもいい、すきま時間にぴったり、そして何より「この一編がすごい!」という一点突破の快感。ミステリ好きにとっては、「粒ぞろい」というより「一撃必殺」が詰まった宝箱のような存在である。 ...
