国内ミステリー小説– category –
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紺野天龍『シンデレラ城の殺人』- 前代未聞の王子様殺し。その容疑者は、シンデレラ!?
美しい容姿を持つシンデレラはある日、怪しい魔法使いにガラスの靴を渡されながら言葉巧みに誘われ、王城で開かれる舞踏会に参加することになった。 お城に到着し、王子様の誕生を祝うパーティーも兼ねたその舞踏会でシンデレラは、さっそくオリバー王子の... -
『邪教の子』- ホラーの名手、澤村伊智さんが描く戦慄のサスペンススリラー。
とあるニュータウンに引っ越してきた一家。 両親と一人の娘という構成だが、どうやら親は新興宗教の信者であり、娘は学校にも行かせてもらえず、虐待を受けているらしい。 その家族は信者ということで当然ご近所から浮きまくっていて、どうも様子がおかし... -
詠坂雄二『君待秋ラは透きとおる』 – ミステリ界の異能が贈るバトルアクション&ミステリ
時間停止、鉄筋生成、猫化……、この国には唯一無二・解明不可能な超能力「匿技」を持つ者たちがいた。 そして君待秋ラ・19歳もまた、とある匿技の持ち主であった。 そんな匿技の持ち主たちを集める国家に属する組織「日本特別技能振興会」。 匿技を持つ君待... -
犬飼ねこそぎ『密室は御手の中』- 宗教施設で起きた密室殺人の謎に迫る
人里離れた山奥に、弱体化した新興宗教「こころの宇宙」の施設・心在院があった。 そこからさらに山を登ると瞑想室である掌室堂が存在するのだが、そこは昔修験者が消失したという逸話の残る場所でもあった―。 ある日探偵である安威和音は、取材と偽り「こ... -
『アルファベット荘事件』- トリックメーカー北山猛邦さんが贈る幻想ミステリ
巨大なアルファベットのオブジェがいたるところに置かれた『アルファベット荘』。 岩手県の美術商が所有するその屋敷には、オブジェの他に『創生の箱』と呼ばれるものが置いてあった。 『創生の箱』を所有したものはみな死ぬという不気味な伝説を持つ箱。 ... -
白井智之『死体の汁を啜れ』- 前代未聞の死体から始まる、新時代の本格ミステリ
豚の顔をした人間が死んでいる──。 なぜか人がよく殺されるこの町では、異常すぎる死体が発見される。 豚の頭を被った死体、頭と手足を切断された死体、胃袋が破裂した死体、死体の腹の中の死体……。 これらの事件の謎を解くのは、推理作家や悪徳刑事、女子... -
三津田信三『犯罪乱歩幻想』- 本格ミステリ大賞受賞の鬼才が乱歩に挑む
江戸川乱歩の小説世界に魅了された作者による、トリビュート5編に短編2編を加えたミステリ短編集。 “退屈病”に侵された青年が引っ越し先のアパートで体験する小さな異変の数々(「屋根裏の同居者」)。 赤い部屋に招かれたゲストが語る、猟奇的な話とその... -
麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』- 発表当時から話題騒然の超問題作が新装改訂版で登場
真宮和音という美少女の魅力に取りつかれた6人が共同生活を営んだ「和音島」の生活は、当の和音の死で解散となっていた。 20年という歳月が過ぎたこの夏、故人をしのび和音島に集まった数人と、取材を頼まれた雑誌記者・如月烏有。 真宮の死後自殺した武藤... -
伏尾美紀『北緯43度のコールドケース』- 江戸川乱歩賞受賞作は流石に面白い!
博士号を持ちながら、紆余曲折を経て30歳で北海道警察の警察官となった主人公・沢村依理子。 まだまだ男性社会の警察で、しかも異色の経歴を持つ彼女に、なんとなく周囲からの当たりは強い。 それでも、沢村に対して操作方法や取り調べの方法を教えてくれ... -
辻村深月『闇祓』- うちのクラスの転校生は、何かがおかしい。
とある私立高校に、白石要という転校生がやってきた。 クラスの委員長である原野澪は彼に学校を案内するものの、彼のおかしな距離の詰め方に驚愕してしまう。 『今日、家に行ってもいい?』といきなり言われたのだ。 その場は何とかやり過ごすものの、その...