国内ミステリー小説– category –
-
佐藤青南『犬を盗む』- 殺された資産家老女の愛犬が知る真実とは?
高級住宅街で一人暮らしをしている老女が、何者かに殺害された。 預金通帳や現金が盗まれており、金品目的の犯行かと思われたが、現場には不審な点があった。 犬を飼っている形跡があるのに、その犬がどこにも見当たらないのだ。 まさか犯人は犬も一緒に盗... -
矢樹純『マザー・マーダー』- 全方位に仕掛けられた罠に、あなたは何度も騙される
ある日、中古住宅に引っ越してきた瑞希は、来月で1歳半になる陽菜の育児で忙しい日々を送っていた。 瑞季が住んでいる地域には高齢者の住人が多かったため、時間帯によっては車通りも少なく、静かな空間を作り出していた。 そんなとき、隣の家に住んでいる... -
刀城言耶シリーズの読む順番と魅力などを語りたい【三津田信三】
三津田信三さんのミステリー小説「刀城言耶シリーズ」の順番やあらすじ、感想などをご紹介させていただきます。 ホラー小説が好き! ミステリー小説も好き! ならば三津田信三さんの「刀城言耶シリーズ」を読みましょう! このシリーズはミステリー小説で... -
西村京太郎『七人の証人』 – 無人島で再現される殺人事件の真実とは?
ある殺人事件で無実を訴えながらも有罪となった男が獄中で病死した。 当時ブラジルにいた父親は事件を知らず、帰国後事件の再検証を試みる。 なんとその方法は、全財産をかけて無人島に町の一部をそっくり再現するというものだった。 その無人島に集められ... -
青崎有吾「裏染天馬シリーズ」の読む順番とか魅力を語りたい【平成のエラリークイーン】
「裏染天馬シリーズ」とは、アニメオタクのダメ人間・裏染天馬を探偵役としたミステリーシリーズ。 そのタイトルを見てみると『体育館の殺人』『水族館の殺人』『図書館の殺人』と全てに「館」が。 綾辻行人さんの館シリーズ?!と見せかけておいて全くの... -
天祢涼『拝啓 交換殺人の候』- 自殺を決めた青年は彼女のために人殺しができるのか?
秋元秀文は上司からのパワハラに耐え兼ねて退職し、自殺の名所として知られる「首つり桜」へ行った。 死ぬつもりだったが、根元の穴に白い手紙のようなものがあることに気付き、中を開けて読んでみる。 そこには「どうせ死ぬなら殺してみませんか?」とい... -
木爾チレン『みんな蛍を殺したかった』- 少女の心を繊細に描く名手によるミステリ
時は2007年、京都の底辺女子高のさらにスクールカースト底辺の生物部に所属する三人のオタク女子高生たち。 親に隠れて小説を書く「栞」、母親の愛を期待する「雪」、オンラインゲーム上の彼氏がいるという「桜」。 そんな通称「オタク部」の元に、東京か... -
矢庭優日『エゴに捧げるトリック』- 本書に仕掛けられた人類の存亡を左右するトリックとは?
2105年現在、Extraordinary Ghost Octopus – 通称「EGO」と呼ばれる怪物達に世界を支配され、人類は危機に瀕している。 そんな時代の中、「エスペリオン」と呼ばれる催眠術師の養成校に、「僕」こと、吾妻福太郎という一人の転校生がやってきた。 福太郎が... -
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』- 復讐と葛藤から見出した真の敵とは
1940年代、ソ連とドイツが血みどろの戦いを日夜繰り広げていた時代。 モスクワ近郊の農村が、突如ドイツ兵に襲撃される。 たった一人生き残った少女セラフィマは、強姦寸前のところを赤軍の女兵士イリーナに救われた。 「戦いたいか、死にたいか」 との問... -
早坂吝『四元館の殺人』- 本格ミステリの奇才が館ミステリの新たなる地平を切り開く
新たな犯罪計画を企て犯罪オークションを開催する犯人のAI・以相(いあ)。 そのオークションの落札主はとある館に住むたった10歳の少女だった。 何者かに殺された従姉の復讐のため、その少女は殺人を叶えたいという……。 そんな不穏な話を知った探偵AIの相以...