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海外ミステリー小説
ジョン・ディクスン・カーおすすめミステリ10選 – 密室と怪奇の巨匠、その魅力と傑作選
ジョン・ディクスン・カーといえば、ミステリ黄金期を代表する作家のひとり。そして何より、「密室殺人」においては他の追随を許さない、ぶっちぎりの名人だ。 彼のすごさって、ただトリックが巧いとか、論理が鋭いとか、そういうレベルじゃない。もっとこ... -
国内ミステリー小説
京極夏彦『百鬼夜行シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
京極夏彦(きょうごく なつひこ)が『姑獲鳥の夏』でデビューしたのが1994年。 あの一冊で、まさに文壇に風穴を開けたって感じだった。 そこから始まる「百鬼夜行シリーズ(通称:京極堂シリーズ)」は、ただのミステリじゃない。ホラーであり、歴史小説で... -
国内ミステリー小説
有栖川有栖『国名シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
有栖川有栖(ありすがわ ありす)という作家は、現代本格ミステリ界ではもう鉄板の存在だ。 ガチガチの論理派でありながら、読み手をぐいぐい引き込むストーリーテリングもうまいから、昔から根強いファンが多い。 「論理って美しいんだぞ!」という声が聞... -
国内ミステリー小説
井上夢人おすすめ小説10選 – 読後に世界がズレる作家、唯一無二の傑作選
現実と虚構の境界がふいに曖昧になる、そんな瞬間。 井上夢人の作品に触れると、だいたいそうなる。これは本当に作り話か? と、読んでるこっちが現実の感覚を疑ってしまうのだ。 もともとは伝説のコンビ「岡嶋二人」の片割れとしてデビューし、のちにソロ... -
海外ミステリー小説
エラリー・クイーン『国名シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
ミステリの歴史を語るうえで、エラリー・クイーンは絶対に外せない存在だ。 もはや殿堂入り。クラシック中のクラシックである。 作中の探偵と作者の名前が同じっていうユニークなスタイルで知られていて、しかも、あくまで論理的。「とにかく論理!そして... -
国内ミステリー小説
森博嗣『S&Mシリーズ』の魅力を解説しながらひたすら語る【読む順番】
森博嗣(もり ひろし)という作家を「ミステリ作家」とだけ思っている人は、おそらくあんまりいない。 むしろ「森博嗣って何者なんだ……?」ってなる読者のほうが多いんじゃないか。元・工学部助教授という異色すぎる肩書き、毎年何冊も出す異常なペース、... -
短編集
星新一の「最高傑作」についての結論 – 12編の神ショートショート
星新一という作家は、日本の文学史においてちょっと特別な存在だ。なんといっても、生涯で1000編以上のショートショートを生み出したという実績がすごい。 誰もが知るあの短くて不思議な物語たちは、彼によって「ショートショート」という形式として確立さ... -
海外ミステリー小説
【イヤミス】後味が悪い小説おすすめ40選【バッドエンド】
小説を読み終えたあと、胸の奥にふんわりと温かさが残ることもある。 逆に、胃のあたりがずっしり重くなるような、不快感ややりきれなさに襲われることもある。 とくに後者。読後に「うわ……」となるタイプの作品たちは、よく「イヤミス」と呼ばれる。いわ... -
自作ショートショート
【自作ショートショートNo.73】『幸運をもたらす石』
エヌ氏は平凡なサラリーマンだった。 毎日毎日、満員電車に揺られてオフィスにたどり着き、惰性で仕事をする、そんな日々。出世はとうに諦めていた。 特に大きな夢や目標もなく、ただなんとなく日々を過ごしていたのだった。 そんなある日のこと、この日も... -
国内ミステリー小説
高田崇史『QED 恵比寿の漂流』- 対馬で連続殺人事件発生!川に海に流れてくる首無し死体の謎とは!?
長崎県対馬、浜に乗り上げた小舟で、首無し死体が発見された。 舟の中で死体は、首からどす血を大量に流し、半ば浸かるように仰向けに横たわっていた。 通報を受けた警察署の雁谷巡査長は、現場に赴き、開口一番に叫んだ。 「またかい」 雁谷が叫ぶのも、...
