ホラー小説– category –
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ホラー小説
大舟『三重県津市西区平山町3-15-7』- 存在しない住所が、現実のふりをして迫ってくる【読書日記】
三重県津市西区平山町3-15-7。 まず、この住所が嫌である。いや、住所そのものに嫌も何もないはずなのだが、口に出した瞬間、どこか変な引っかかりが生まれる。 三重県津市までは現実にある。だが、津市に「西区」は存在しない。「平山町」も、少なくとも... -
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『もし血が流れれば』- 怖いキングはニュース画面の向こうからやってきて、こちらの視線まで怪物に変えてしまう【読書日記】
スティーヴン・キングには、いくつもの顔がある。 少年たちの友情を書かせれば胸を撃ち抜いてくるし、家族の崩壊を書かせれば胃の奥をつかんでくる。怪物を書いているはずなのに、気づけば人間のどうしようもなさを読まされている。 ホラー作家という肩書... -
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京極夏彦『巷説百物語シリーズ』完全ガイド|読む順番と全作品の見どころ
京極夏彦の『巷説百物語シリーズ』は、妖怪小説であり、時代小説であり、そして何より、人間の業を妖怪という形に変えて語り直す、とんでもなく濃い連作ミステリである。 舞台は江戸時代後期。闇の渡世を生きる小悪党たちが、表沙汰にできない罪や怨み、理... -
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『ロングウォーク』- スティーヴン・キングが描いた勝者なきデスゲームの原点【読書日記】
ただ歩いているだけなのに、なぜこんなに怖いのか。 怪物が出るわけではない。幽霊が襲ってくるわけでもない。館の密室で名探偵が腕を組むわけでもない。 やっていることは、少年たちが道路を歩く。それだけである。にもかかわらず、この小説には、下手な... -
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澤村伊智『ざんどぅまの影』- 比嘉姉妹シリーズの過去に沈む、海水と差別の記憶【読書日記】
澤村伊智の比嘉姉妹シリーズを追ってきた身として、『ざんどぅまの影』には妙な緊張感を覚えた。 なにしろ、比嘉琴子と真琴の物語でありながら、舞台は彼女たちが生まれる前の1981年。主役として前面に立つのは、姉妹の祖母である比嘉勝子だ。 つまりこれ... -
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加門七海『裂神』- 神とは救いか、それとも祓われた厄の成れの果てか【読書日記】
人というのは、都合の悪いものを外へ追いやるのがうまい生き物だ。 穢れ、厄、災い、祟り。 名前をつけ、祓い、流し、境界の外へ出す。そうすれば、こちら側は清められた気になれる。 めでたしめでたし。……で済めばいいのだが、加門七海のホラーは、そこで... -
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餅屋蛾『ダクダデイラ』- ネットの底から、紙の本へ這い上がってくる怪文書ホラーの傑作【読書日記】
インターネットには、たまに本気で見てはいけないものが落ちている。 誰が書いたのか分からない。何のために書かれたのかも分からない。けれど、読んだ瞬間に、画面の向こう側から何かがこちらを見返してきたような気配がある。 掲示板の古いログ、SNSの不... -
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2026年5月に読んでに特に面白かった本26冊 – 『法月綸太郎の不覚』ほか
2026年5月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った26冊の記録である。 他の月はこちら 2026年4月に読んでに特に面白かった本29冊 - 高原英理『抒情的恐怖群』ほか 2026年3月に読んでに特に面白かった本17冊 – 飛鳥部勝則『封鎖館の魔』ほか 2026年... -
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『天狗岳怪死事件まとめファイル』- そのファイルを開いた瞬間、もう事件の外側にはいられない【読書日記】
山の怪死事件。 失踪した登山サークルの男女六人。 警察が早々に幕を引いた事故扱い。 そして、一年後に浮かび上がる新聞記事の小さな食い違い。 もう、この並びだけで嫌な予感(ワクワク)がする。しかも舞台は八ヶ岳連峰の天狗岳である。 天狗岳。名前か... -
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小田雅久仁『禍』- 怖いのに目をそらせない、奇妙に美しい災厄【読書日記】
新刊情報を追っていて小田雅久仁の名前が見えると、私の中の空気が毎回ちょっと空気が変わる。 待ってました、という気持ちもあるし、今度はどこまで連れていかれるのかという妙な緊張もある。 この人はたくさん書くタイプではない。むしろ寡作で、そのぶ...
