海外ミステリー小説– category –
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海外ミステリー小説
『サキ短編集』が教える世界が裏返る音 – 世界で一番甘美な毒殺講義へようこそ
イギリス文学には、上品な顔をしてとんでもない毒を吐く作家がいる。 その代表格がサキ、ことヘクター・ヒュー・マンローだ。 初めてサキを読んだとき、こんなに上品なのにこんなに意地悪でいいのか、と思った。文章は洗練されていて、会話は軽やかで、舞... -
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2026年2月に読んで特に面白かった本23冊 – 飴村行『粘膜大戦』ほか
2026年2月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った23冊の記録である。 ・2025年11月に読んで特に面白かった本16冊 – 小川哲『火星の女王』ほか ・2025年10月に読んで特に面白かった本15冊 – 『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』ほか ・2025年9月... -
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見立て殺人ミステリー小説おすすめ30選 – なぜ殺したのか、ではなく「なぜ見立てたのか?」という魅力
ミステリを読んでいると、ただの殺人事件じゃ物足りなくなる瞬間がある。 犯人は誰? 殺された理由は? トリックは? どれも大事なのだけれど、そこにもうひとつの仕掛けがあると、気分が舞い上がる。 たとえば、死体が童謡になぞらえて並べられていたり、... -
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『オランダ靴の秘密』- 純粋論理型ミステリの最高峰。一足の靴から始まるエラリー・クイーンの設計美【傑作小説エッセイ】
エラリー・クイーンについて語るとき、やっぱり初期の「国名シリーズ」は避けて通れない。 舞台のユニークさ、フェアな手がかり、ミステリとしての構造美、そしてあの名物「読者への挑戦状」。これらすべてが揃っていて、黄金時代ミステリの華やかさとスト... -
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2026年1月に読んで特に面白かった本18冊 – 道尾秀介『I』ほか
2026年1月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った18冊をご紹介するぞ。 ・2025年11月に読んで特に面白かった本16冊 – 小川哲『火星の女王』ほか ・2025年10月に読んで特に面白かった本15冊 – 『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』ほか ・2025年9... -
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入ってはいけない部屋に入ってしまった -『奥の部屋:ロバート・エイクマン短篇集』
ホラーでもない。怪談でもない。 けれど、読んでいると確かに怖い。 ジャンルの枠にきっちり収まる作品もいいけれど、たまにはその枠ごと吹き飛ばしてくるやつに出会いたくなる。 そんなとき脳が勝手に反応してしまうのが、20世紀イギリスの最も分類不能な... -
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特殊設定ミステリ小説おすすめ40選 – 常識なんて捨ててかかれ!そんな設定アリ?な傑作を集めました
ミステリとは「誰が殺したか」を問うもの。 そんな時代は、とうに終わった……とまでは言わないけれど、いまミステリの世界では「特殊設定ミステリ」というジャンルが、かつてない熱狂とともに存在感を高めている。 でもこれは、ただのSFやファンタジーとの... -
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観光ミステリの皮をかぶった、ダン・ブラウンと意識の現在地 -『シークレット・オブ・シークレッツ』【読書日記】
ダン・ブラウンの新刊と聞いた瞬間、「はいはいまた寝不足ね」と思ってしまう。 理屈は後回し。まず寝不足の準備だけ整える。もうこれはお約束として身体に染みついている。 それが『シークレット・オブ・シークレッツ』だった。 ラングドンが戻ってくる。... -
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【ランニング・マン】私がいちばん好きなキング作品『バトルランナー』の話
SFを読んでいて、ワクワクが止まらない瞬間がある。 それは、作家が想像で描いた「未来」が、気づけばこちら側の「現在」に追いついてくる瞬間だ。 ジョージ・オーウェルの『1984』が1984年に再読されたように、スティーヴン・キングがリチャード・バック... -
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G・K・チェスタトン『翼ある剣』- 翼を持ったのは剣か、それとも恐怖か【傑作小説エッセイ】
G・K・チェスタトンのブラウン神父ものは、ミステリ好きなら一度は通る道だと思う。 名探偵なのに見た目は地味、武器は推理よりも人生経験、そして何より「逆説」が武器になるという、ちょっと変わったシリーズだ。 その中でも『翼ある剣』は、個人的にか...
