新着記事
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国内ミステリー小説
法月綸太郎おすすめミステリー小説12選 – 騙されたい人も、論理を味わいたい人もハマる、法月綸太郎入門リスト
1980年代の終わり、日本のミステリ界はちょっとした革命期だった。 社会派の重いテーマが主流だったところに、島田荘司(しまだ そうじ)や綾辻行人(あやつじ ゆきと)が登場し、昔ながらの謎解きの面白さを復活させたのが「新本格」ムーブメントだ。読者... -
読書日記
貫井徳郎『不等辺五角形』- 私が殺したの。――その一言から全てが崩れ始める【読書日記】
二十年以上続いた絆は、ひと晩で簡単に形を変える――それがこの物語の始まりだ。 貫井徳郎『不等辺五角形』は、読み始めたときの空気と、読み終えたときの空気がまるで違う。 最初は爽やかな夏の海辺、旧友たちの再会、葉山の別荘という閉ざされた空間。い... -
読書日記
『9人はなぜ殺される』- 静かな日常に、突然突きつけられる「死のリスト」【読書日記】
もし、ある日突然、自分の名前が「死のリスト」に載っていたらどうする? ピーター・スワンソン『9人はなぜ殺される』は、そんな悪夢のような設定から始まる物語だ。タイトルからして嫌な予感しかしないんだけど、内容はその想像を軽く飛び越えてきた。 物... -
海外ミステリー小説
『密室』が凄いミステリー小説おすすめ50選 – 古典から現代まで、絶対に読んで損なしの決定版
ミステリーといえば、やっぱり外せないのが〈密室〉だ。 鍵がかかった部屋の中で死体が見つかる、誰も出入りできるはずがないのに犯行が成立している。あの「どうなってるんだ?」となる瞬間がたまらない。 密室トリックとは、作者と読者の真剣勝負みたい... -
その他小説
【涙腺崩壊】一度は読んでほしい泣ける名作小説30選 – 感動にあふれる読書体験を、あなたに
今回おすすめするのは「感動できるし、泣ける小説」なのだが、実は「泣ける小説」と「感動する小説」というのは、似てるようでちょっと違う。 たとえば、大切な人が死んでしまう話は確かに泣ける。でもそれは、ただ「悲しい」から泣けるのであって、必ずし... -
読書日記
『イーストレップス連続殺人』- 黄金期ミステリなのに、やたら現代的な早すぎた傑作
静かな海辺の町が、ひとりの殺人鬼によって崩壊していく。 フランシス・ビーディング『イーストレップス連続殺人』は、そんな悪夢のような連続殺人の記録だ。 1931年の古典ミステリだけど、2025年6月に日本で初めて翻訳された文庫が発売されたのだ。嬉しい... -
国内ミステリー小説
歌野晶午おすすめミステリー小説15選 – 騙し、泣かせ、裏切ってくる。歌野晶午って、そういう作家だ
歌野晶午の小説は、一言でいえば「容赦がない」。 ミステリとしてしっかり面白いのは当然として、読者の心をえぐってくるような展開も平気で突っ込んでくる。 きれいに伏線を回収してくれるし、ロジックも抜群にキレている。でも、それだけじゃ終わらない... -
国内ミステリー小説
小林泰三おすすめ小説15選 – ミステリ、ホラー、SF、全てが最高峰の作家
小林泰三(こばやし やすみ)の小説を一言で説明するのは難しい。 ホラーを読んでいたはずが、いつのまにか本格ミステリになっている。SFだと思っていたら、哲学的な問いが突きつけられる。 ジャンルの境界なんて最初から無視しているような作風だが、それ... -
SF小説
【SF小説おすすめ100選】日本国内SF海外SFの傑作・名作選【2025最新版】
SF小説というジャンルには、なんでもアリな広さがある。 宇宙の果てまで旅する話もあれば、六畳一間の部屋の中で宇宙より深い孤独を描く話もある。ロボットが心を持ったり、人類がAIに滅ぼされたり、昨日と明日が入れ替わったり、死んだ恋人とメールでやり... -
読書日記
『ポルターガイストの囚人』- それって本当に幽霊のしわざ? 傑作『深淵のテレパス』に続くシリーズ第二弾【読書日記】
襖(ふすま)が勝手に開く。電気が消える。落下する遺影。壁の向こうから、誰もいないはずの足音が響く。 けれど本当に怖いのは、そんな現象じゃない。この家にいるのは、もしかすると私自身なのかもしれない。 上條一輝の『ポルターガイストの囚人』は、...
