海外ミステリー小説– category –
-
海外ミステリー小説
『余命一週間の探偵として』- 死の宣告から始まる最後のフーダニット。ホリー・ジャクソンの新たな到達点【読書日記】
ハロウィーンの夜に頭を殴られ、目覚めたら余命は一週間。 そんな最悪の状況から、ジェットの探偵仕事は始まる。 ホリー・ジャクソン『余命一週間の探偵として』は、自分を殺そうとした犯人を、自分の死が訪れる前に突き止めようとする女性のアダルト・ス... -
海外ミステリー小説
【2026年版】読みやすい最高に面白い文庫本小説おすすめ100選②【101〜200冊目】
面白い小説は困る。 物語の余韻に浸っていたい気持ちはある。 それでも、本棚を眺め、書店をのぞき、次は何を読もうかと考え始めてしまう。 一冊で満足したはずが、もう一冊。さらにもう一冊。 小説の面白さを知ってしまうと、読みたい本は増える一方であ... -
海外ミステリー小説
マルク・ラーベ『スズメバチ』- ロックスター殺害事件の奥に、東ドイツの毒がある【読書日記】
血の入ったアルミケースに、小さな白い羽根が一枚。 マルク・ラーベ『スズメバチ』は、冒頭から嫌なものを差し出してくる。 派手なロックコンサートの熱狂。二万人を超える観客の歓声。スターのもとへ届く謎めいた封筒。その中身が、血と羽根である。 この... -
海外ミステリー小説
なぜ犯人は首吊りを選んだのか?『首吊りアクロバットの冒険』に見る、初期クイーンのロジックの鮮やかさ【傑作ミステリエッセイ】
華やかな舞台の裏側ほど、ミステリに向いている場所もない。 客席には拍手と笑い声が満ちているのに、楽屋の奥では嫉妬、欲望、屈辱、見栄が湿った空気みたいに溜まっている。 エラリー・クイーン『首吊りアクロバットの冒険』は、そんなヴォードヴィル一... -
海外ミステリー小説
【2026年上半期】面白かったミステリー小説ランキングベスト30!
2026年も気づけば半分が過ぎてしまった! 今年もミステリは豊作だった。王道の本格、ひねりの効いた倒叙、後味の悪いサスペンス、ジャンルの境界を軽々と踏み越えてくる怪作まで、上半期だけでも「これは好きだ!」と思う作品が次々に現れた。 特に上半期... -
海外ミステリー小説
2026年6月に読んでに特に面白かった本23冊 – 西式豊『処刑館殺人事件』ほか
2026年6月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った23冊の記録である。 2026年6月に読んでに特に面白かった本23冊 1.西式豊『処刑館殺人事件』 ──山奥の洋館に集められたミステリ作家たちが、自作トリックをなぞる処刑に追い詰められていく、物騒で... -
海外ミステリー小説
【バカミスおすすめ39選】愛すべきバカミスの話をしよう!笑って驚いて呆然とする怪作たちに敬意を込めて
「バカミス」という言葉が、あまり好きではない人も多いと思う。 それもよくわかる。 私もミステリが好きだからこそ、素晴らしい作品たちに「バカ」という言葉をつけることには、いまだに少しためらいがある。 だが、それでもなお、この呼び名には独特の敬... -
海外ミステリー小説
マルク・ラーベ『17の鍵』『19号室』- 映像のように疾走し、歴史の底へ沈んでいく傑作スリラー
海外スリラーには事件の謎より先に、まず光景で黙らせてくる作品がある。 マルク・ラーベの『17の鍵』と『19号室』も、その系譜に連なる二作だ。ベルリン大聖堂、映画祭、廃墟、記念碑。どの場所も美しいはずなのに、ラーベの手にかかると、たちまち犯罪の... -
海外ミステリー小説
ジョン・ディクスン・カー『妖魔の森の家』について長々と語るだけ【傑作ミステリエッセイ】
ジョン・ディクスン・カーの『妖魔の森の家』を読むたびに、短編ミステリという形式の恐ろしさを思い知らされる。 長編なら、寄り道もできる。人物の過去を語り、館の見取り図を広げ、容疑者を何人も並べ、探偵にたっぷり講釈をさせる余裕がある。 ところ... -
海外ミステリー小説
クリストフェル・カールソン『暗殺の冬』- 冷えた森の奥で、過去はまだ終わっていない【読書日記】
北欧ミステリという言葉を聞くと、私はどうしても寒そうな風景を思い浮かべてしまう。 雪、森、湖、薄い光、どこか遠くで鳴る電話。 まあ、実際にはそれだけで北欧ミステリを語るのは乱暴なのだが、それでも『暗殺の冬』を読んでいるあいだ、頭の中にはず...
