国内ミステリー小説– category –
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阿津川辰海おすすめミステリー小説7選 -「え、それアリ?」が全部アリになる、最前線の本格ミステリ作家
今いちばん勢いのある本格ミステリ作家は誰? と聞かれたら、真っ先にこの名前を挙げたい――阿津川辰海(あつかわ たつみ)。 2017年に『名探偵は嘘をつかない』でデビューしてからというもの、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」な... -
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『廃集落のY家』- これは霊の話じゃない。もっと生々しくて、もっと足元をすくう何かの物語だ【読書日記】
現代ホラーの怖さは、何も血まみれの化け物や悲鳴だらけの展開だけじゃない。むしろ、ありふれた日常が静かにずれはじめる瞬間にこそ、本当の恐怖は潜んでいる気がする。 『廃集落のY家』も、冒頭は拍子抜けするほど穏やかだ。大学の新歓合宿。まだ春の空... -
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『正しい世界の壊しかた:最果ての果ての殺人』- ルールごとひっくり返す!特殊設定ミステリの快楽、ここに極まれり【読書日記】
彩藤アザミ。 この名前を聞いて、「誰だろう?」って首をかしげる人もいれば、「ああ、あのホラーとミステリ混ぜるのうまい人ね」ってすぐ反応する人もいるはず。自分は完全に後者だし、しかもけっこう前から追っかけている。 で、今回の新作『正しい世界... -
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『ラミア虐殺』- 伝説のミステリ、復刊!でもこの本、最後まで読めると思わないで
2025年4月、『ラミア虐殺』が光文社文庫から復刊された。 このニュースを見て、「まさか」と思った人も少なくないはずだ。 だってこの作品、初版は2003年。20年以上ものあいだ、古本屋とネットオークションの世界で〈伝説の獣〉として語り継がれてきたのだ... -
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白井智之おすすめミステリー小説10選 – 「鬼畜」と「本格」の狭間で炸裂する、特殊設定ミステリの神
ミステリが好きで、ちょっとくらいのグロや悪趣味には耐性がある。 そんな人なら、白井智之(しらい ともゆき)を読まないなんてもったいない。 この作家、デビュー作からしてすでに狂っている(褒め言葉)。 第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作『人... -
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『アミュレット・ワンダーランド』- 殺し屋も泊まるホテルで、探偵は掟を守りながら推理する【読書日記】
最初に言っておくと、このホテル、チェックインした瞬間から現実感が吹き飛ぶ。 名前は「アミュレット・ホテル」。 殺し屋、詐欺師、窃盗団…とにかく職業の欄に書いたらその場で警察を呼ばれそうな人たちが、悠々とロビーを歩いている。普通のホテルの「お... -
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『ライアーハウスの殺人』-「お前ら、私のトリックで死ね!」って言われて始まる二度読み必至の館モノ【読書日記】
ミステリ好きの血が騒ぐときって、大体は「館」「孤島」「嵐」「不可解な殺人」といったワードが目に入った瞬間だ。 いわゆる「館もの」ってやつ。これが出てくると、「はいはい、どうせあのパターンでしょ」と思いつつもワクワクが止まらない。あの様式美... -
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平山夢明おすすめ小説10選 -「二度と読みたくない」と言いながらハマる。これは、小説という名の拷問だ
平山夢明(ひらやま ゆめあき)の小説を読んだことがある人なら、きっと一度は思ったことがあるだろう。 「なんでこんなものを書けるのだ?」と。 グロテスクで、残酷で、容赦がなくて、それなのにどこか笑ってしまう。あるいは、心の奥にひっそりと置き去... -
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『朝からブルマンの男』- 2,000円のコーヒーをなぜいつも残すのか?から始まる、とびきりの日常の謎5連発【読書日記】
2000円のコーヒーなんて、そもそも注文するだけでも勇気がいる。 それを、週に三度も頼んで、しかも毎回5,000円札で支払い、なぜか半分ほど残して帰っていく――そんな男がいたら、誰だって気になって仕方ないはずだ。 水見はがねのデビュー作『朝からブルマ... -
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『寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理』- 読んでも解けない、読んだのに怖い。三津田信三の呪いにかかった夜【読書日記】
三津田信三を読むと、毎回「あぁ、やっぱりこの人すごいな」と唸ってしまう。 ホラーとミステリを組み合わせる作家は他にもいるけれど、「曖昧性」そのものを物語のエンジンにしてる作家はそうそういない。 怖いのか? 謎なのか? どっちでもあり、どっち...










