ホラー小説– category –
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フェイクドキュメンタリーQ『この人 行方不明』- わからないから怖い!考察せずにいられない恐怖映像を書籍化
ドキュメンタリー番組の視聴者から、とあるレンタルビデオ店に「見たら死ぬビデオ」があるという情報が届く。 番組スタッフが真偽を確かめに行くと、店長は存在をあっさり認め、見せてくれた。 それは簡単なホラードキュメンタリーだったが、奇妙なことに... -
梨『かわいそ笑』- 呪っているのは誰なのか?読者も道連れにするホラーモキュメンタリー
同人活動をしていた“私”は、ネット上での創作活動を通じて、「りん」と仲良くなった。 即売会で実際に会ってからはすっかり意気投合し、直接会って遊ぶほどの仲に。 ある日りんの家で“私”は、奇妙な紙を見つけた。 人の顔が不気味に引き伸ばされて写ってい... -
饗庭淵『対怪異アンドロイド開発研究室』- 恐怖を感じないAIだから調査できる、怪異の真実
アリサは、自律汎用AIを有するアンドロイド。 外見は美しい二十代女性で、高感度圧電センサーによって人間らしい反射的な動きができる。 センサーカメラや集音マイクも搭載されているため、決定的瞬間を逃さず、些細な物音でも全て拾う。 そんな高性能なア... -
北沢陶『をんごく』- なぜ妻は普通の霊になれず、この世をさまよっているのか
大正十三年、大阪。 関東大震災で結婚一年余りの妻・倭子を失った壮一郎は、四天王寺の巫女を訪ねた。 倭子の死をどうしても受け入れることができず、霊魂を降ろしてもらうためだった。 ところが巫女の降霊は、うまくいかなかった。 「なんや、普通の霊と... -
冲方丁『骨灰』- 無数の死者を踏みつけて発展する東京を描いたモダンホラー
光弘が勤める大手デベロッパーでは、渋谷駅の再開発事業のために現場の地下を調べることになった。 SNSで「人骨が出た」「有害なものが出てる」「作業員全員入院」など、この場所についての薄気味悪い書き込みが続いたからだった。 広報担当者として現場に... -
滝川さり『ゆうずどの結末』- 少しでも読んだら呪い殺される、禁忌のホラー小説
大学の文芸サークルに所属する菊池と日下部は、メンバーの宮原が飛び降り自殺するところを目撃した。 血溜まりに沈んでいく彼女の遺体のそばには、ホラー小説『ゆうずど』が落ちていた。 彼女は最近、「紙の化け物が見える」と悩んでいたらしいが、それと... -
尾八原ジュージ『みんなこわい話が大すき』- 押し入れに潜んでいたのは友達?怪異?それとも……
小学4年生のひかりは、両親の離婚後に母親と市営住宅に引っ越し、転校した。 新しい小学校ではクラスに馴染めず、机をひっくり返されたり、ロッカーの中身をぶちまけられたりと、いじめられてしまう。 母親はかばってくれず、むしろ周囲と仲良くできないこ... -
梨 『その怪文書を読みましたか』- 街角の不気味な張り紙に秘められた真意とは
電柱や民家の塀、バス停、掲示板など、怪文書は町のあちこちに貼られている。 内容は、警告文だったり、誹謗中傷だったり、宗教の勧誘だったりと様々で、意味が通じるものもあれば、文脈があやふやなものもある。 しかし一見意味不明の文書に見えても、も... -
芦花公園『パライソのどん底』- 己の願望を映し出す美しき怪異に魅せられた男たち
祖父のいる村で暮らすことになった相馬 律(そうま りつ)は、田舎に馴染めず、日々をうんざりしながら過ごしていた。 しかし転校生の美少年・高遠 (たかとお るか)と出会ってから、生活が一変する。 透き通るように真っ白い肌、艶のあるふっくらとした... -
芦花公園『極楽に至る忌門』何もかもが手遅れ……。「仏」が求める生贄とは?
大学生の隼人は、友人・匠の帰省に付き添って四国の山村にやって来た。 その村では人々が家族のような距離感で付き合っているそうだが、しかし匠に対しては違っていた。 誰もが匠を無視し、目を合わせようともしないのだ。 また匠の実家でも、奇妙な出来事...