国内ミステリー小説– category –
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貴志祐介『兎は薄氷に駆ける』- 冤罪で獄中死した父の無念を法廷で晴らす!
資産家の平沼精二郎が、一酸化炭素中毒で死亡した。 ガレージの車から不完全燃焼による一酸化炭素が発生し、平沼の寝室に立ち上っていったことが原因だった。 警察はこれを偶然の事故ではなく、それを装った殺人と考え、平沼の甥である日高英之を逮捕。 日... -
やがみ『僕の殺人計画』- 誰にもバレない殺人方法とは?天才編集者、決死の頭脳戦!
立花諒は、かつて数々のヒット作を世に送り出してきた天才ミステリー編集者。 担当作家の盗作疑惑によって部署異動となってしまい、近頃は仕事に熱が入らない日々を過ごしている。 そんな立花のもとに、「X」と名乗る人物から原稿の第一章が送られてくる... -
森晶麿『切断島の殺戮理論』- 隠蔽された異形の島で、狂気の殺戮が始まる
大学四年生の岩井戸は、学業にも就職活動にもさほど情熱を注いでこなかった。 しかし文化人類学の植原カノン教授に一目惚れしてからは、彼女の講義を最前列で受け、レポートも熱に浮かされたかのように一気に書き上げた。 そのレポートが植原の目に留まり... -
櫛木理宇『監禁依存症』- 目には目をでは済まない残虐非道な復讐劇
小諸は主に性犯罪者を弁護する弁護士。 過去に何件もの性犯罪を強引に示談にしてきたため、裁きを求める被害者側からはひどく憎まれていた。 ある時、出張で海外に向かった小諸のもとに、妻から連絡が入る。 一人息子が何者かに誘拐され、身代金を要求され... -
中山七里『ヒポクラテスの悲嘆』引き籠り、暴力、老々介護……。家庭の闇をメスで暴く
浦和医大法医学教室には、今年に入ってから三度もミイラ化した遺体が運び込まれていた。 このハイペースは異常だ。 今回の遺体は40代女性のもので、死後二ヶ月以上が経過。 埼玉県警の古手川の調べによると、彼女は二十年もの間引きこもっており、母親が食... -
夕木春央 『サロメの断頭台』- 戯曲を模した連続殺人事件を描く大正ミステリー
画家の井口のアトリエに、オランダの富豪であり美術品収集家のロデウィックが訪れた。 絵を高値で買ってもらうチャンスだったが、井口は逆に盗作の疑いをかけられてしまう。 どうもロデウィックは、井口の絵とそっくりな作品をアメリカで見たことがあるら... -
五条紀夫『クローズドサスペンスヘブン』- 生前の記憶を探る、天国からの謎解きミステリー
気が付いたら、太陽がギラギラ照り付けるリゾートビーチにいた。 ここは、どこだろう。そして、俺は誰だろう? 記憶がなかった。名前も思い出せない。 ただひとつ覚えているのは、誰かに首を斬られて死んだ時の生々しい感触。 そう、俺は確かに殺されたの... -
梨 『その怪文書を読みましたか』- 街角の不気味な張り紙に秘められた真意とは
電柱や民家の塀、バス停、掲示板など、怪文書は町のあちこちに貼られている。 内容は、警告文だったり、誹謗中傷だったり、宗教の勧誘だったりと様々で、意味が通じるものもあれば、文脈があやふやなものもある。 しかし一見意味不明の文書に見えても、も... -
烏丸尚奇『呪いと殺しは飯のタネ』- 創業者一家に隠された恐ろしい秘密とは
オリジナル作品を書けない作家・烏丸尚奇は、生活のために伝記を執筆するという退屈な日々を過ごしていた。 ある日、大企業の創始者である深山波平の伝記を書く依頼が来た。 報酬が破格の高さであり、しかも「刺激を約束する」という興味深いメッセージが... -
南海遊『永劫館超連続殺人事件』- 繰り返される悲劇を止めるため、魔女と幾度も死に戻る
山奥に佇む永劫館。 没落貴族ブラッドベリ家の長男であるヒースクリフは、3年ぶりにこの館に戻って来た。 ところが嵐による土砂崩れで、町と永劫館とを繋ぐ道が塞がれてしまう。 館に取り残されるヒースクリフと最愛の妹コーデリア、牧師や使用人たち、そ...