ホラー小説– category –
-
寝舟はやせ『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』- 住み込み先で出会ったそいつは□□だった!
人生を悲観し、死のうと考えていた俺は、道端で求人看板を見つけた。 「今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中」とのことで、まさに今の俺にピッタリだった。 仕事内容は、とあるマンションの住み込み管理で、月給は十五万円~。 条件はただひとつ、七... -
貴志祐介『さかさ星』-こんな作品を待ってた!代々積み上げられた怨念が、一家を惨殺へと……
名家・福森家で、一晩で一家四人が惨殺される事件が起こった。 遺体の状態はあまりにも凄惨で、現実離れした惨たらしい手口で破壊されていた。 さらに屋敷には、何らかの怪しげな儀式を行ったような痕跡があり―。 福森家の分家筋にあたる亮太は、祖母から... -
真島文吉『右園死児報告』- その名のついた存在が現れると、事件や災害が引き起こされる
本書は、明治時代から続く「右園死児(うぞの しにこ)」にまつわる非公式の報告体系である。 「右園死児」とは、国内の随所で漠然と確認されている謎の存在だ。 ある時は人間として、ある時は動物として、またある時は無機物として発現し、その正体は判明し... -
背筋『穢れた聖地巡礼について』- ヤバすぎる心霊スポットと愚かな三人。次は誰の番…?
フリー編集者の小林は、ホラー系YouTuberチャンイケのファンブックを出版する企画を立てた。 チャンイケこと池田は、様々な心霊スポットへの潜入動画『オカルトヤンキーch』の配信で人気があり、ファンブックの需要がありそうだったのだ。 しかしこの企画... -
フェイクドキュメンタリーQ『この人 行方不明』- わからないから怖い!考察せずにいられない恐怖映像を書籍化
ドキュメンタリー番組の視聴者から、とあるレンタルビデオ店に「見たら死ぬビデオ」があるという情報が届く。 番組スタッフが真偽を確かめに行くと、店長は存在をあっさり認め、見せてくれた。 それは簡単なホラードキュメンタリーだったが、奇妙なことに... -
梨『かわいそ笑』- 呪っているのは誰なのか?読者も道連れにするホラーモキュメンタリー
同人活動をしていた“私”は、ネット上での創作活動を通じて、「りん」と仲良くなった。 即売会で実際に会ってからはすっかり意気投合し、直接会って遊ぶほどの仲に。 ある日りんの家で“私”は、奇妙な紙を見つけた。 人の顔が不気味に引き伸ばされて写ってい... -
饗庭淵『対怪異アンドロイド開発研究室』- 恐怖を感じないAIだから調査できる、怪異の真実
アリサは、自律汎用AIを有するアンドロイド。 外見は美しい二十代女性で、高感度圧電センサーによって人間らしい反射的な動きができる。 センサーカメラや集音マイクも搭載されているため、決定的瞬間を逃さず、些細な物音でも全て拾う。 そんな高性能なア... -
北沢陶『をんごく』- なぜ妻は普通の霊になれず、この世をさまよっているのか
大正十三年、大阪。 関東大震災で結婚一年余りの妻・倭子を失った壮一郎は、四天王寺の巫女を訪ねた。 倭子の死をどうしても受け入れることができず、霊魂を降ろしてもらうためだった。 ところが巫女の降霊は、うまくいかなかった。 「なんや、普通の霊と... -
冲方丁『骨灰』- 無数の死者を踏みつけて発展する東京を描いたモダンホラー
光弘が勤める大手デベロッパーでは、渋谷駅の再開発事業のために現場の地下を調べることになった。 SNSで「人骨が出た」「有害なものが出てる」「作業員全員入院」など、この場所についての薄気味悪い書き込みが続いたからだった。 広報担当者として現場に... -
滝川さり『ゆうずどの結末』- 少しでも読んだら呪い殺される、禁忌のホラー小説
大学の文芸サークルに所属する菊池と日下部は、メンバーの宮原が飛び降り自殺するところを目撃した。 血溜まりに沈んでいく彼女の遺体のそばには、ホラー小説『ゆうずど』が落ちていた。 彼女は最近、「紙の化け物が見える」と悩んでいたらしいが、それと...