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小島正樹おすすめミステリー小説7選 -トリック盛りすぎ注意報!やりすぎにも限度ってものがあるだろ……
ミステリ好きなら一度は出会ってほしい作家、それが小島正樹(こじま まさき)だ。 ただし、普通の本格ミステリを想像して読み始めると、すぐに面食らうかもしれない。なにせこの人、最初から最後まで「謎・謎・謎」のジェットコースター状態。 死体は何度... -
【殊能将之】『ハサミ男』に驚いたあなたへ。次に読むべき「石動戯作シリーズ」へのご案内【作品紹介】
『ハサミ男』は傑作だ。 あれでミステリの沼に突き落とされた人も多いと思う。 でも、殊能将之(しゅのう まさゆき)は、たった一発屋で終わるような作家じゃない。むしろあれは、すべての始まりだったのだ。 というわけで紹介したいのが、【石動戯作(い... -
面白いおすすめ国内ミステリー小説100作品のリスト【改正版】
この記事は、 【殿堂入り】最強に面白い国内ミステリー小説おすすめ50選【名作選】 【2024最新版】究極に面白い国内ミステリー小説おすすめ50選【最近の新刊】 の二つの記事でご紹介したミステリー小説を、短く簡潔にまとめ、リストにしたものである。 あ... -
『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』- すべての本好きに贈る、古書と殺意の香りに満ちた極上アンソロジー【読書日記】
本好きにとって「本が殺人事件の中心にある話」なんて、それだけで無条件にワクワクしてしまう。そんな人にドンピシャなのが、この『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』である。 ただの短編集と思うなかれ。これは大英図書館とマーティン・エドワーズとい... -
今いちばん面白い海外ミステリ『ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ』の迷宮へ【ミステリ好き全員読んで】
ミステリ小説って、昔から「次はどんな仕掛けで驚かせてくれるんだろう?」という期待で読まれてきたジャンルだ。 で、その歴史のなかに突然現れたのがアンソニー・ホロヴィッツの【ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ】である。 これが本当に面白くて、... -
誰でもハマる『ワシントン・ポー』シリーズの魅力と闇 – これが現代英国ミステリの沼です。
いまイギリスのミステリ界は豊作と言われているが、その中でもひときわ存在感を放っているのがM・W・クレイヴンの【ワシントン・ポー】シリーズだ。 デビュー作『ストーンサークルの殺人』でいきなり英国推理作家協会賞の最高峰・ゴールド・ダガー賞を獲得... -
『デスチェアの殺人』- すべてが繋がる快感。これがシリーズ最高傑作ってやつか【読書日記】
ミステリというジャンルは、読者の好みに応じていろんな系統に枝分かれしている。 密室、叙述トリック、社会派、サイコスリラー……でも、いざ「今おすすめの現代クライム・フィクションを教えてくれ」と訊かれたときに、真っ先に挙げたくなるのが、M・W・ク... -
『我孫子武丸犯人当て全集』- ミステリ愛好家に捧げる、最上級の挑戦状【読書日記】
まず断っておくが、この本は“読む”ものではない。“戦う”ものである。 『我孫子武丸犯人当て全集』 なんとも潔いタイトルだけど、中身はそれ以上にストイックで知的なリングだった。 相手は、あの『殺戮にいたる病』で読者の認知をぶっ壊した男であり、『か... -
2025年9月に読んで特に面白かった本15冊 – アンソニー・ホロヴィッツ『マーブル館殺人事件』ほか
2025年9月に読んだ本の中から、これは面白い!と思った15冊を紹介するよー。 ・2025年8月に読んで特に面白かった本17冊 – パーシヴァル・エヴェレット『ジェイムズ』ほか ・2025年7月に読んで特に面白かった本10冊 – 夜馬裕『イシナガキクエを探しています... -
『マーブル館殺人事件』- ホロヴィッツがまたやってくれた!探偵小説を素材に作られた、最高の犯人当てミステリ【読書日記】
アンソニー・ホロヴィッツの名前を見るたびに、毎回うれしいため息が出る。 どうせまた面倒くさい仕掛けを仕込んできてるに違いない、と思いつつ、それでもページを開かずにはいられない。そして案の定、今回もとんでもないものを読まされてしまった。 『...