海外ミステリー小説– category –
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海外ミステリー小説
『読者への挑戦状』がある傑作ミステリ35作品 – 名探偵より先に真相を見抜け
「すべての手がかりは出揃った。さあ、犯人を当ててみろ」 この挑発的な宣言に、心をくすぐられた人は多いはずだ。 そう、『読者への挑戦状』とは、ただの遊びではない。これは、作中の探偵と読者とが同じテーブルに座り、まったく同じ情報を前にして知恵... -
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『謎ときエドガー・アラン・ポー』- 200年越しの挑戦状。誰も気づかなかった、もうひとつの完全犯罪【読書日記】
「なぜポーは、たった3本でデュパン終わらせたのか?」 ミステリ好きなら一度は疑問に思ったことがあると思う。 探偵小説の元祖、エドガー・アラン・ポー。あの『モルグ街の殺人』で世界初の名探偵オーギュスト・デュパンを登場させた伝説の作家だ。 しか... -
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『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』- ボルヘスとビオイが本気でふざけたミステリ講義
ボルヘスとビオイ=カサーレスが組んで探偵小説を書いた──それだけで、ミステリ好きならテンションが上がるに決まっている。 そして生まれたのがこの『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』だ。 しかも、ただの探偵ものじゃない。安楽椅子どころか、独... -
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『ナイフ投げ師』- 濃すぎる傑作短編集。ミルハウザーは、なぜこんなに怖くて、美しいのか【読書日記】
スティーヴン・ミルハウザーの本を初めて読んだとき、「絶対ハマるやつだ」と直感した。現実と幻想の境界を曖昧にし、緻密な筆致で美と不安を同居させる作風。その代表とも言える短編集が、この『ナイフ投げ師』である。 収録作は12編。それぞれがまるで異... -
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2025年10月に読んで特に面白かった本15冊 – 『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』ほか
2025年10月に読んだ本の中から、特にこれは面白い!と思った15冊を紹介するぞ。 ・2025年9月に読んで特に面白かった本15冊 – アンソニー・ホロヴィッツ『マーブル館殺人事件』ほか ・2025年8月に読んで特に面白かった本17冊 – パーシヴァル・エヴェレット... -
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ジャンルを越える傑作短編集。フィルポッツの『孔雀屋敷』という驚異の小部屋
ミステリの女王、アガサ・クリスティー。 その名を聞いて、まず思い浮かぶのはポアロやマープル、あるいは『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』といった名作たちだ。 でも、そんなクリスティーにも教えを受けた相手がいたことを知ってい... -
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『真犯人はこの列車のなかにいる』- 密室、殺人、フェアプレイ。この列車には、ミステリ好きの夢が詰まっていた【読書日記】
豪華列車の中で殺人事件が起きる。密室。容疑者はみんなその場にいる。 閉じられた空間で、探偵が動き、真実が暴かれる。 アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』を頂点として、数えきれないほどの「列車ミステリ」が生まれてきた。そして多くの... -
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「思考機械」という生き物、ヴァン・ドゥーゼン教授を推したい -『思考機械の事件簿 1』
シャーロック・ホームズの爆発的な人気にあやかろうと、20世紀初頭には第二のホームズを生み出そうとする出版社が大量発生した。 読者は推理小説という知的娯楽の虜になり、各社はこぞってライバル探偵を生み出すべく筆を走らせた。 そうした中で登場した... -
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『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』- すべての本好きに贈る、古書と殺意の香りに満ちた極上アンソロジー【読書日記】
本好きにとって「本が殺人事件の中心にある話」なんて、それだけで無条件にワクワクしてしまう。そんな人にドンピシャなのが、この『本好きに捧げる英国ミステリ傑作選』である。 ただの短編集と思うなかれ。これは大英図書館とマーティン・エドワーズとい... -
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今いちばん面白い海外ミステリ『ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ』の迷宮へ【ミステリ好き全員読んで】
ミステリ小説って、昔から「次はどんな仕掛けで驚かせてくれるんだろう?」という期待で読まれてきたジャンルだ。 で、その歴史のなかに突然現れたのがアンソニー・ホロヴィッツの【ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ】である。 これが本当に面白くて、...










