歌野晶午おすすめミステリー小説7選【葉桜の季節に君を想うということ】

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今回は歌野晶午(うたのしょうご)さんのおすすめ作品をご紹介しちゃいます。

国内ミステリー小説の中でもトップクラスで有名な『葉桜の季節に君を想うということ』という作品があります。

おそらくミステリー小説が好きな人で読んだことがない人はいないでしょう、ってくらい有名な小説ですね。

私も初めて読んだ時はその壮大なトリックに見事だまされ驚愕、改めてミステリー小説の面白さを思い知った作品でもあります。

しかし、歌野晶午さんの面白い作品は「葉桜」だけではありません!

今回は、歌野晶午さんの「葉桜」以外のおすすめ作品を7つに厳選しました。

どの作品も葉桜と引けを取らない面白さです。

どうぞ、参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ

目次

1.『密室殺人ゲーム王手飛車取り』

5人の参加者がチャットを通じてそのうち1人が殺人を犯し、他のメンバーでそのトリックを推理する探偵ゲームを描きます。

ありそうでなかったこの設定が非常に面白い。

それぞれのキャラの個性もよく出ているし、テンポよく進むので休憩する暇を与えてくれない。純粋にストーリーが楽しくてグイグイ読んでしまうんです。

個人的には『葉桜』より好き。

一巻で一応完結しているけど、続編の『密室殺人ゲーム2.0』『密室殺人ゲーム・マニアックス』も出ているので是非読んでみてください。

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。

2.『長い家の殺人』

歌野さんのデビュー作。

大学卒業間近のバンドメンバーが練習のため合宿に。そこで起きる不可解な殺人事件を描く。

デビュー作といっても非常に読みやすくてストーリー構成もしっかりしています。探偵のキャラもグッド。

トリックも練りに練ってあり、動機の細部まで緻密な作品です。

なにより、歌野さんらしい本格なトリックと驚愕の大仕掛けが炸裂。

第二弾『白い家の殺人』第三弾『動く家の殺人』もぜひ。

消失死体がまた元に戻る!?完璧の「密室」と「アリバイ」のもとで発生する、学生バンド“メイプル・リーフ”殺人劇―。

3.『さらわれたい女』

とある女から「夫の愛を確かめるために私を誘拐してくれ」と頼まれた便利屋。

見事計画は成功するのだが、なんと今度は依頼女性が殺されていた。

ストーリー展開もテンポもトリックも逸材。予想以上に楽しませてくれるエンターテイメントミステリー作品です。

驚愕の大仕掛けが炸裂!というのではなく、よく練られた正統派ミステリーという感じ。

最後の二転三転する展開はさすがで、ページをめくる手を止まらせてくれません。

この時代ならではの電話を使ったトリックが新鮮です。

「私を誘拐してください」小宮山佐緒理は潤んだ瞳で俺の手を握りしめた―。報酬は百万円、夫の愛を確かめるための“狂言誘拐”を頼みたいというのだ。

4.『死体を買う男』

タイトルからして引き込まれるものがありますよねえ。

江戸川乱歩の未発表作『白骨鬼』という小説を巡った本格ミステリ。

江戸川乱歩と萩原朔太郎が探偵役を務める「作中作」を軸に展開していきます。

この作中作自体が面白いし、それが本編につながっていく過程も綺麗。全体的に溢れる乱歩作品の香りも良いです。

ラストで明らかになる真実はまさにお見事。そうくるのか!驚きと新鮮さが味わえます。うーん、やられた。

乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨記』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。

5.『安達ヶ原の鬼密室』

なんの繋がりもないような3つの話が収録。

「あれ?短編集かな?」と思って読み始めるが、一冊読み終われば「こういうことか!」と思わせてくれる見事な構成です。

帯の〈仕掛け満載の歌野ワールドを堪能せよ!〉という言葉に偽りなし。

歌野さんならではのトリックと世界観をぜひご堪能あれ。

太平洋戦争中、疎開先で家出した梶原兵吾少年は疲れ果て倒れたところをある屋敷に運び込まれる。その夜、少年は窓から忍び入る“鬼”に遭遇してしまう。翌日から、虎の像の口にくわえられた死体をはじめ、屋敷内には七人もの死体が残された。

6.『絶望ノート』

いじめられている主人公が、日記にいじめグループの中心人物・是永の死を祈る内容を書いた。すると是永が本当に死んだ。

「絶望」と題するノートに願いを書くとそれが実現する、という物語。

こんなラストになるんだろうなあ……という予想を見事に裏切ってくれるラスト。

600P超えの大作ですが、かなり読みやすいので一気読みできます。

中学2年の照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。彼はある日、頭部大の石を見つけ、それを「神」とし、自らの血を捧げ、いじめグループの中心人物・是永の死を祈る。結果、是永は死んだ。

7.『ずっとあなたが好きでした』

「二度読み必至」どころか「三度読み必須」と称されるミステリ短編集。

いやさすがに三度読みはないだろう、と思わせておいて本当に三度読みしちゃうから困ります。

各短編それぞれにパンチが効いており、歌野さんらしい捻りもあってどれも面白く読めるのですが……。

途中から「ん?」ってなって最後に「え!!!」ってなる。

この仕掛け、歌野さん好きなら読んでいないと損です。

 サプライズ・ミステリーの名手が贈る、時にみずみずしく、時に生々しい恋愛小説集…だが!?恋の話、いろいろ。

最後に

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

歌野晶午さんは『葉桜の季節に君を想うということ』以外の作品も素晴らしく面白いんです!

参考にしていただければ幸いです。

それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノ

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。
ミステリー小説が大好きです。

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