【ラノベおすすめ100作品】本当に面白いライトノベル傑作・名作選【2024最新版】

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本当に面白すぎたおすすめライトノベルを100作品に厳選しました〜!

年間1000冊以上出版されているといわれるライトノベル。いくら読んでも追いつきません。

リアルでは味わえない非現実的な世界観、個性的なキャラクターたち。また読みやすいのも魅力的な一つですね。

私もライトノベルが大好きでもう読み始めて10年以上でしょうか。早いものです(。-_-。)

と、そんなわけで、今まで読んできたライトノベルの中で本当に面白かったおすすめ作品を100作品に厳選しました!

ランキングは付けていません。付けようと思ったのですが、どの作品も面白すぎて順位を付けれず断念しました。

100作品って全然厳選してないじゃないか、と思うかもしれませんがこれでもかなり厳選しているんです。

では!ちょっと長いですが参考にしていただけたら幸いです(=゚ω゚)ノ

目次

1.『人類は衰退しました』

人類が衰退してからはや数世紀―。

世界は妖精さんによって掌握されていた。

そんな中、妖精と人間の間を取り持つ国際公務員“調停官”となった主人公は、さっそく妖精さんへの挨拶に出向いたが―?

テンポの良さと豊富な語彙力で読んでいて楽しい作品!

人類最後の教育機関で、最後の卒業生12人のうちの1人となった“わたし”が主人公の物語。

まず人類は衰退してしまい妖精さんが掌握しているという世界観が特徴的ですよね。

妖精さんらしいぶっ飛びと、ほのぼのした私ちゃんの性格が良いアクセントになっていて、とても楽しめる物語となっています。

どこか退廃的でありながらも、その神秘ともいえる描写は魅力的でしょう。

“妖精さん”のキャラクターが可愛らしく癒やされること間違いなし。

ただもちろん可愛いだけではなくて、ところどころに絶妙なユーモアが取り込まれているのもポイントです。

読みやすい文章ですがどこか新鮮な印象も受け、キャラクター同士のコミカルな会話を堪能したい方にはとてもおすすめの作品となっています。

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は「妖精さん」のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官(ちょうていかん)”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。

2.『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』

ある日、教室に忘れ物を取りに夜中に忍び込んだ平凡自若な青年・佐藤が出逢ったのは、己を青の魔女と言い放つ妄想戦士·良子。

そんな二人の出逢いが複雑に構築された学級序列を捻じ曲げる物語です。

これぞ青春ラブコメの決定版!

ストーリーはもちろん主人公を取り巻く個性的すぎるキャラも最高。

心の底から楽しめる作品で時間を忘れて読み耽ってしまった。

つまらない世界で自分の妄想という子供っぽい宝物を捨ててしまわずに、心のどこかに残しておきたいと思える作品です。

特にラストスパートの怒涛の展開は面白すぎて目を話すことができません。クライマックスの盛り上げ方もオチも最高。

「厨二病」をテーマとした青春ラブコメの傑作であることに間違いなしです。

一巻完結で綺麗にまとまっているのも嬉しいポイント。

現在厨二病に悩まされている方、かつて厨二病だった方、ぜひ読んでください。心がアツくなります。

その日。教科書を忘れた俺は、夜半に忍び込んだ学校で彼女と出会った。教室に向かう階段の踊り場。冷たい月の光のスポットライトを浴び、闇を見据えている少女。美しい―。そこには、人を惹き付けるオーラを放つ青の魔女がいた。

3.『この素晴らしい世界に祝福を!』

ゲーム好きの引きこもり高校生・佐藤和真は事故で亡くなってしまう。

しかしそこで女神から異世界での人生やり直しを提案され、1つだけ好きな物を持っていっていいと告げられる。

じゃあ……、と選んだのはなんと女神で―?

アニメも大人気の異世界コメディ!

女神と一緒に異世界転生していく本作。

全体的にコミカルな展開が多いので楽しく読むことができます。

ギャグなど笑いのツボを抑えている異世界転生ものを読みたい人にはぴったりの作品と言えるでしょう。

キャラクターの個性も際だっており、活躍の場があるのでその辺りも楽しめますね。

完璧すぎないキャラクターがなんとも魅力的です。

会話のテンポも良いためストレスなく読むことができるでしょう。

全編通して明るいお話という印象ですから、終始楽しい気持ちが味わえる作品です。

読みやすい文章ですのでライトノベル初心者の方にもおすすめ。ぜひとも手にとって見てください。

アニメ化もしましたが、アニメ版も素晴らしい出来でしたね。アニメを面白いと思ったなら、ぜひ原作をお読みくださいな。

ゲームを愛する佐藤和真は女神を道連れに異世界転生。大冒険が始まる……と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる。「安定」を手にしたい和真だが、女神が次々問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?

4.『オーバーロード』

オンラインゲーム“ユグドラシル”はその日サービス終了を迎えるはずだった。

しかしなぜか社会人でコアゲーマーだった鈴木悟はサービス停止とともにゲーム内の世界に飛ばされてしまう。

そしてアバターのまま魔王“モモンガ”として転生したのであった。

アニメを見た方もぜひ原作を

圧倒的なボリュームを感じられる本作・オーバーロード。

作り込まれた重厚な世界観に序盤から引き込まれ没頭できます。

ゲームの世界に転移・転生してしまった主人公・モモンガの俺TUEEEもの。重厚な世界観や個性的なNPC達が魅力的ですぐに物語に引き込まれます。

ストーリーや設定がしっかりと練られているため、飽きることなく読み進めていくことができるでしょう。

物語の見せ方は非常に上手く、ときおりなんとも言えないような緊張感さえ感じられます。

興味をもってグイグイ読み進めたくなる展開はとても素晴らしいですね。

それと同時に魅力的なキャラクターたちにも注目です。

人物が丁寧に描かれているため、各々の思惑や行動などにも面白さを感じることができます。

その日、一大ブームを起こしたゲームはサービス終了を迎えるはずだった。――しかし、終了時間をすぎてもログアウトしないゲーム。意思を持ち始めたノンプレイヤーキャラクター。 なにやらギルドごと、異世界に飛ばされてしまったらしい!?

5.『GATE ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』

東京銀座に突如として現れた「異世界への門」。

そこからなだれこんできた兵士や怪異達により数多くの死傷者を出したが、出動した自衛隊により制圧される。

日本政府は責任をとらせるため、「門」の先にある「特地」への偵察を決定する。

超スケールの異世界エンタメファンタジー

現代日本と中世ヨーロッパのような雰囲気が交錯する本作。

“自衛隊”の凄さをひしひしと感じられるような作品となっており、ファンタジーの世界に自衛隊という要素が非常に上手く組み込まれています。

作者が元自衛官というだけあり自衛隊の描写はさすがですし、異世界ものですが他作品とは一線を画すような印象を受けます。

緻密な描写は読者を虜にすること間違いなしですよ。

本作は軍事や政治といった要素が絡み合い、とても読み応えのある作品となっています。

物語のラストまで破綻なく展開されるストーリーは、ラノベ好きなら読んでおいて損はないでしょう。

20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門」が開かれた。その中から侵攻してきたのは「異世界」の軍勢や怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと足を踏み入れる。

6.『ココロコネクト』

文研部所属の男女5人に突如として起こったのは“人格入れ替わり”であった。

“誰か”になり“自分”に戻り、やがてまた別の“誰か”になる。

次々と起きてしまうそれはやがて彼らの心の傷も浮かび上がらせ―?

愛と青春の五角形コメディ

人格入れ替わりによって仲間にも秘密だった心の悩みが打ち明けられてしまう青春ストーリー。

思春期のなかで巻き起こる出来事に、どことなく感情移入してしまうような作品です。

仲間たちとの絆も感じられますし、ラブコメ要素もあるため面白く読んでいくことができます。

まさに思春期ど真ん中という子どもたちの気持ちがとても上手に表現されています。

雰囲気としてはちょっぴりシリアスな非日常感がありますが、コメディ部分もあるので全体的にバランスも良く読みやすい仕上がりに。

5人それぞれの成長が感じられるステキな物語となっています。

文研部の八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。突然青木と唯に起こった“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員へ襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。

7.『妹さえいればいい。』

妹を大好きな小説家・羽島伊月。

彼の周りには作家やイラストレーターなど個性的な人々が集まっており、悩みつつも楽しい毎日を送っていた。

そんな彼らを見守る完璧超人の弟・千尋であったが、彼にはとある大きな秘密があった!

日常ラブコメの到達点

ラノベ作家とその彼をとりまく人々の日常を題材にした本作。

一癖も二癖もあるようなキャラクターが登場しますので、その辺りが非常に面白く読めるようになっていますよ。

1度読んだら忘れないような強烈な場面もいくつかあります。

登場人物の熱い人間関係と、作者さんの繰り広げるユーモアの世界に注目です。

作品全体としてはとてもテンポ良く読める仕上がりに。ギャグだけではなくシリアスな展開もあることから、丁度良い緩急が付いているでしょう。

緩すぎず重すぎず、ふとしたときに読みたくなるような文章が魅力的です。

それぞれ迷いや悩みを抱えながらも、ゲームをやったり旅行に行ったりTRPGをやったり、たまには仕事をしたりと、賑やかで楽しい日常を繰り広げる伊月たち。そんな彼らを温かく見守る完璧超人の弟・千尋には、ある重大な秘密があって――。

8.『僕は友達が少ない』

くすんだ金髪の羽瀬川小鷹は転校初日に遅刻し、ヤンキーと勘違いされクラスから浮いた存在となってしまう。

そんな中、三日月夜空がエア友達と会話している様子を目撃し、隣人部に無理やり入部させられるのであった。

隣人部には非常に「残念」な美少女が次々入部し……。残念青春ラブコメディ。

今でも色あせない学園青春ラブコメの王道

主人公と美少女たちとの学園ものである本作は2009年に1巻が発売され、2011年には最も売れたライトノベルとなりました。

アニメや映画化もされましたが、原作は小説ならではのテンポの良さで笑わせるボケなどコミカルに読むことができる作品になっています。

読み始めたら止まらなくなること間違いなしの傑作となっています。

ストーリーではなくシチュエーションや言葉のやり取りで楽しませる作品となっており、テンポもよく言葉の選び方がすごいです。

青春を感じられる本作をぜひ読んでみてください!

みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか? アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生!

9.『魔女の旅々』

15歳という若さで最高位の魔法使いである“魔女”となったイレイナ。

旅人としていろいろな国を巡りその先々でさまざまな人と出逢う。

これは出逢いと別れを繰り返しながら紡がれていく、魔女のストーリーである。

不思議で少しビター、そして可笑しな旅の物語

可愛らしい容姿が印象的なイレイナが主役の本作。

内容としては1つ1つが短編集のようになっており、各話ごとにその良さを楽しめるようになっています。

独特なセリフ回しとキャラ個性が、世界観の構築に一役買ってる感じです。

明るい話も暗い話も含まれているため、単調になりすぎず丁度良い塩梅となっています。

主役であるイレイナのキャラクターも非常に魅力的で、その性格や言動には人間味が溢れていて、読んでいて心がほんわかするんですよねえ。

各話ごとの情景の描き方も巧みなので、どのお話も人々の心情がとても伝わってくるようになっています。

小説でしか感じられない文体の良さもぜひ確かめてみてください。

あるところに旅の魔女がいました。彼女の名はイレイナ。
旅人として、色々な国や人と出逢いながら、長い長い旅を続けています。
魔法使いしか受け入れない国、筋肉が大好きな巨漢、死の淵で恋人の帰りを待つ青年、滅んでしまった国に独り取り残された王女、そして魔女自身のこれまでとこれからのこと。

10.『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

あるトラウマを抱えた青年・梓川咲太は、図書館でバニーガールの先輩・桜島麻衣と遭遇する。

彼女は活動休止中の芸能人であったが、なんと数日前から彼女の姿は周囲の人間に見えていないというのだ。

「思春期症候群」なるその症状は一体なんだ?

アニメを観た人にこそ原作を読んで欲しい!

「思春期症候群」という原因不明の病に立ち向かっていく青春ファンタジーの本作。

ラブコメでありながら人間の切なさも味わえるようなそんな作品となっています。

先輩が「思春期症候群」になってしまった原因やキャラクターの成長など、見所が盛りだくさん。

全体的に独特のリズムで繰り広げられる会話シーンが面白く、伏線なども張ってあることから読み応えは抜群でしょう。

読み手の感情をどんどんかき乱していくような展開も魅力的です。

終盤になると先が気になり一気に読み進めてしまうこと間違いなし。

図書館で捕獲した野生のバニーガールは、高校の先輩にして活動休止中の人気タレントでした――。海と空に囲まれた町で、僕と彼女の”不思議”との戦いが始まる。「さくら荘」コンビが贈る、新たなる青春物語。

11.『さくら荘のペットな彼女』

高校の一般寮を追い出された空太は変人達の集まる「さくら荘」に引っ越すことに。

空太はその寮に転入してきた可愛くて清楚な天才画家・椎名ましろを守る決意をする。

しかし彼女の生活能力は破綻していて―?

テンポ良く展開される青春コメディ!

主人公・空太がさくら荘に住むことになるところから物語は展開します。

さくら荘に住む人物は皆“普通”とは少し違うようですが、キャラクターそれぞれが心の中に抱えているものがあるためグッと惹きつけられるものがあります。

仲間同士で刺激され、徐々に変化していく心境などは見所の1つとなっていますし、そのストーリーはまさにキラキラした青春コメディと言えるでしょう。

本作は各キャラクターの心理描写なども非常に丁寧で繊細に描かれており、読み手としては心動かされる部分が多々あります。

文章も読みやすく、作品全体としての完成度も高い作品ですからぜひ一度読んでみてくださいな!

俺の住む寮・さくら荘は、学園の変人たちの集まり。そんな寮に転校早々やってきた椎名ましろは、可愛くて清楚で、しかも世界的に有名な天才画家だという。寮の変人たちの餌食にならないよう、ましろを守らねば! と意気込む俺。だけど彼女は、部屋はめちゃくちゃ、外に出れば道に迷い、服を自分で選べないし、着られない、生活破綻少女だったのだ!

12.『Re:ゼロから始める異世界生活』

突然異世界へと召喚された不登校気味の高校生・ナツキスバル。

彼が異世界で手にしたのは死んだら時間が戻る「死に戻り」の能力だった。

知り合った美少女を助けるため彼は死を繰り返す。

異世界召喚モノの傑作

「死に戻り」の設定を活かした異世界転生ものファンタジーの傑作。

主人公補正がほとんどない状態で頑張っていく主人公の姿には心打たれるものがあります。

キャラの行動やその理由など、1つ1つの要素が魅力的で惹かれる作品となっているでしょう。

主人公スバルのキャラクターも印象的で、良い意味で人間くささを感じさせてくれます。

心情などの描写も非常に丁寧な作品ですから、愛着を持って読んでいくことができるのではないでしょうか。

迫力ある戦闘シーンなども盛り込まれているので、飽きることなくストーリーを楽しめること間違いなし。

読めば読むほど惹かれていく要素が増えていく、完成度の高い作品となっています。

突如、異世界へ召喚された高校生ナツキスバル。普通の一般人である彼に特殊な知識も技術も武力もあるわけもなく、さらに手にした能力は『死んだら時間が巻き戻る』という痛みを伴う『死に戻り』のみだった!

13.『ゴブリンスレイヤー』

冒険者になった女神官は初めて組んだパーティで絶体絶命のピンチを迎える。

そのピンチを助けてくれたのはゴブリン討伐だけで序列3位の銀等級となった「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる男だった。

圧倒的人気のWeb作品が、ついに書籍化!

雑魚キャラとして扱われがちな「ゴブリン」を討伐していくゴブリンスレイヤーが主人公の本作。

女神官とともにゴブリンを倒していく異世界ファンタジーとなっています。

全体的にとても硬派でダークなストーリーと言えるでしょう。

ストイックな姿がかっこいい主人公は印象的ですね。

単純にチートな能力ではなく、ゴブリンを倒すための戦略なども非常によく練られているのでその辺りは必見。

冒頭の展開から引き込まれること間違いなしです。

本作ではゴブリンの恐ろしさもひしひしと感じられ、読み手としてハラハラさせられる展開も多くあります。

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。

14.『俺を好きなのはお前だけかよ』

平凡な高校生・如月雨露こと「ジョーロ」には美人な先輩や可愛い幼なじみの知り合いがいた。

しかし誘われた先で告げられたのは“告白”ではなく“恋愛相談”!?

ジョーロに思いを寄せるのは三つ編みメガネの女の子「パンジー」だけで―?

最後の方のまさかの展開に唖然!

平凡な高校生ジョーロとそれを取り巻く人々の恋愛模様が描かれている本作。

ラブコメの要素が大きいですが、単純なラブコメものとはひと味違う展開に注目です。

一見王道ラブコメのようでそうでない展開はこの作品ならではの魅力でしょう。

人間関係が複雑さと愉快さをはらんでいるのも面白いですね。

主人公とヒロインのキャラクターは際だっていますし、何より話の構成が非常に優れた作品です。

何度もどんでん返しがあるため物語の展開を楽しむことができますよ。

予想できない展開は読者を飽きさせず惹きつけてくれるでしょう。

まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。
なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。

15.『弱キャラ友崎くん Lv.1』

「人生はクソゲーだ」、そう断言する高校生・友崎。

そんな彼の前に現れたのは「人生は神ゲー」と言い切るクラスの人気者・日向葵だった。

友崎は日向葵の指導の元、人生という名のゲームに挑む。

これが人生(クソゲー)攻略の最前線!

人生をゲームに見立ててヒロインの指導の元主人公がレベルアップを図っていく本作。

カーストトップとも言える立ち位置のヒロインの指導は1種のノウハウのような部分もあり、読み手としては共感を覚える部分や指南書のように感じられる部分があるかもしれません。

主人公とヒロインの掛け合いは面白く、設定そのものに新鮮さも感じられますね。

ストーリーはとても丁寧に展開されており、いわゆる“攻略”部分を堪能できるようになっています。

文章も上手く構成が整っているので誰にでも読みやすい作品と言えるでしょう。

人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。

だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。

だから、クソゲー。
あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。

――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。

16.『私、能力は平均値でって言ったよね!』

10歳になったある日、アデル・フォン・アスカムは自分が以前栗原海里という名の18歳であったことを思い出す。

出来が良く周りからの期待も大きいせいで思うように生きられなかったアデルは神様に平均を願うが……。

コミカルで楽しい異世界転生ファンタジー!

本作は平均的な女の子としての人生を望んだ女の子が、いい加減な神様のせいでとんでもない能力を身につけて異世界転生生活をおくる物語です。

全体的にコミカルなので面白く読めること間違いなしでしょう。

作者さんのセンスが光るネタやギャグの数々は読者を楽しませてくれます。

主人公のフットワークが軽いこともあり物語はサクサクと展開していくので、飽きることなく読み進めることができるのも嬉しいポイントの1つですね。

アニメも話題になりましたが、正直原作の方が面白いです。

出来が良過ぎたために周りの期待が大きく、思うように生きることができなかった海里は、望みを尋ねる神様にこうお願いしたのであった。
『次の人生、能力は平均値でお願いします!』

なのに、何だか話が違うよ!

17.『冴えない彼女の育てかた』

主人公・安芸倫也は目立たない少女・加藤恵と運命の出会いを果たす。

彼女の気安い性格もあり普通に仲の良い友人となるが、倫也は運命をやりなおすため恵をメインヒロインとしたゲームを作成することになる!

会話に魅せられる青春クリエイターもの

主人公が仲間とともに“最高のギャルゲーを作る”という青春クリエイターものの本作。

珍しい設定の中に感じられるリアリティがより物語を楽しませてくれます。

キャラクターたちの会話で性格やその行動まで事細かに感じられるような描き方には作者のすごさを感じますね。

ヒロインのキャラクターも愛嬌があるため楽しく読むことができるのではないでしょうか。

本作は単純な恋愛ものというわけではなく、仲間同士で本気でぶつかりあっていく様なども描かれているのでその辺りにも注目です。

ゲーム制作への熱量などが感じられる描写には惹かれるものがあります。

女性キャラの属性がはっきり描かれていて非常に魅力的に感じますね。

桜舞い散る通学路で運命の出会いをした……ハズの俺。だが、相手はキャラが全く立っていないクラスメートだった!? 「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」丸戸史明のヒロイン育成ラブコメ、開幕!

18.『とらドラ!』

目つきは悪いがいたって普通の高校2年生・高須竜児は、小柄だが凶暴な性格で“手乗りタイガー”と恐れられている美少女・逢坂大河と出会う。

ある日、彼女のとある秘密を知ってしまった竜児はー?

周りに誤解されがちな2人の傑作ラブコメディ!

言わずと知れた、ラブコメラノベの傑作。アニメも大人気でしたが、原作も最高に面白いです。

見た目や外聞で誤解されがちな2人がおくる高校生活を描いた本作は、主人公とヒロインが協力という形でお互いの恋を応援していきます。

2人のキャラクターはバランスも良く魅力的で、そのなんともいえない組合せが物語を楽しませてくれるでしょう。

協力していくうちに芽生えていく感情なども見所の1つと言えそうです。

ストーリーは不器用で切ない描写の数々に惹きつけられます。

ただテンポは軽快なので重すぎずちょうど良い塩梅となっており、きれいにまとまっている印象を受けます。

読後感の良い青春ラブコメとなっていますのでぜひ読んでいただきたいです。

アニメも大人気でしたが、原作も最高に面白いです!

桜舞う四月。高校二年。新しいクラス。目つきは悪いが普通の子、高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴獰猛、”手乗りタイガー”と恐れられる逢坂大河と出会う。そして彼女は知ってはいけない秘密を知ってしまい――。それが竜虎相食む恋の戦いの幕開けだった!

19.『ソードアート・オンライン』

次世代MMO「ソードアート・オンライン」。

それはクリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーが本当の死を意味するデスゲームだった。

真実を知らないユーザーとともに、そのバトルは幕を開けてしまう。

命がけでゲームクリアを目指す緊迫したストーリー!

本作は命のかかったゲームに約1万人が参加してしまったところから物語が始まります。

ゲームオーバーが死に直結してしまうことからストーリーは緊迫感があり目が離せない展開となっているでしょう。

しかしながら恋愛要素なども入っているため、重くなりすぎず読みやすい仕上がりとなっています。

物語や文章はとてもテンポ良く進んでいくため退屈することがありません。

要所ではしっかりと盛り上がるためグッと物語に惹きつけられますね。

心理描写がとても上手なこともあり、ゾッとしてしまうようなゲームの冷徹なシステムがひしひしと伝わります。

この世界観をぜひ1度その目で確かめてみてください。

シリーズがたくさん出ていますが、結局一巻が一番ワクワクして面白いんですよねえ。

クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。

20.『ガンゲイル・オンライン』

大人気ライトノベル『キノの旅』の時雨沢恵一さん&黒星紅白さんによる、もう一つの『ソードアート・オンライン』。

要は『ソードアート・オンライン』が剣と魔法なら、それの銃バージョン。

長身長にコンプレックスのある主人公が、ゲーム内ではちっちゃくってすばしっこいキャラクターとなって、経験を積み、戦いに身を投じていく。

ガンアクションの魅力を最大限に引き出した作品

ゲーム設定は相変わらず面白く、銃などの武器の描写は細かくリアルで臨場感たっぷり。

読者に語り聞かせるような優しい文体と、激しくかっこいいガンアクションのバランスが独特で素敵です。

アニメで割愛されてた各チームの紹介やレンちゃんの細かい心理描写も丁寧で、全登場人物が「生きてる」ような厚みのある作品となっています。

SAOが好きなら間違いなく好きになるはず!むしろ私はこちらの方が好きだったり。

銃の蘊蓄とバトルシーンが主体の娯楽作で、サバイバルゲーム好きにはたまらないシリーズです。

アニメを観て内容を知っている人でも、原作には原作でしか味わえない良さがあります。

アニメで描ききれなかった細かい描写を読むことが出来ますのでぜひ!

身長183cmの女子大生・小比類巻香蓮。長身コンプレックスが災いし“現実世界”では人付き合いが苦手な彼女を変えたのはVRMMO“GGO”だった―。

身長150cmにも満たない理想の“チビ”アバターを手にした香蓮は、全身ピンクの戦闘服を身に纏い、プレイヤー“レン”となってGGO世界を駆け回る!

21.『はたらく魔王さま!』

世界征服まであと一歩。

そんなとき魔王サタンは勇者に敗れ、異世界の「日本」、東京・笹塚に辿り着いた。

日本で魔王ができることは“世界征服”ではなくアルバイトで……?

異世界からきた魔王が繰り広げる傑作コメディ!

魔王vs勇者のちょっと変わったファンタジーとなっている本作。

魔王が現代社会の日本に来る、そしてなぜかアルバイトをしているという奇抜な設定が物語を彩ります。

奇妙とも言えるその光景ですが、魔王が日本で生活していくその様は読者を惹きつける面白さを感じさせてくれるでしょう。

もちろん物語はただのアルバイトものではなく、魔王vs勇者の構図がしっかりと取られています。

バトル要素も入っていることから物語に退屈さは感じませんし、しっかりと各キャラクターの思惑や背景なども描かれているので存分に楽しめることでしょう。

テンポ良く進む、ひと味違った魔王vs勇者のコメディファンタジーを堪能してみてください。

世界征服まであと一歩だった魔王サタンが、勇者に敗れてたどり着いた先は、異世界 『日本』 の東京・笹塚だった! そんな魔王が日本でできること。それはもちろん“世界征服!!”── ではなく、アルバイトをして生活費を稼ぐことで!?

22.『蜘蛛ですがなにか?』

普通に授業を受けていた女子高生の「私」。

しかし見知らぬ場所で目覚めたときには“蜘蛛”に転生していた!?

どうやらクラスごと異世界に転生してしまったようだ。

成長を感じられる異世界転生もの!

女子高生が異世界で蜘蛛に転生してしまうところから始まる本作。

“小さな蜘蛛”である彼女には次々と試練が訪れます。

序盤から詰んでいるのでは!?と思わせるようなピンチな状況ですが、それを乗り越え成長していく様は見所の1つとなっているでしょう。

物語には読者へのミスリードと思われる部分や伏線のようなものがいくつかあります。

そのため興味深く物語を楽しんでいくことができますね。

“蜘蛛”というものにどことなく抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、本作は主人公の語り口調や前向きでポジティブな性格のおかげで抵抗感のようなものを感じさせません。

サクサクと読める作品ですので、異世界転生ものやダンジョンなどの要素が好きな方はぜひ手に取ってみてください。

女子高生だったはずの「私」は目覚めると……なんと「蜘蛛」に転生していた! 周囲は毒ガエルや猿の化け物、果ては龍まで……って、コレもう詰んでない!? 種族底辺・メンタル最強女子の、迷宮サバイバル開幕!

23.『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』

甘草奏の脳内には“絶対に選ばなければならない選択肢”が現れる。

それにより散々な思いをしてきた奏だが、ある日美少女が空から落ちてくるという選択肢が現れて―!?

とにかく楽しいハイテンション学園ストーリー!

脳内に選択肢が現れる主人公のドタバタ学園コメディとなっている本作。

主人公とヒロインの掛け合いやボケとツッコミのオンパレードが読者を楽しませてくれますよ。

無慈悲な展開や不憫な選択肢が物語をより一層面白く彩ってくれているでしょう。

ストーリーはハイテンションギャグが続くので、最後まで面白く読めること間違いなしです。

序盤から掴みはばっちりとなっている本作ですが、その後も非常にテンポ良く話が進んでいくのでグイグイ世界観に引き込まれます。

笑える学園ラブコメを読みたい人におすすめの1冊となっています。

呪われた甘草奏の能力【絶対選択肢】。それは突然頭の中に選択肢が現れ、選ぶまで消えないのだ。今日も学園で【選べ (1)上半身裸で叫ぶ (2)下半身裸で叫ぶ】なんてふざけた選択肢が出てしまった!

24.『涼宮ハルヒの憂鬱』

高校で同じクラスになった個性的な女の子・涼宮ハルヒ。

彼女は世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団、通称SOS団を結成する。

普通ではない団員を従えた彼女には、本人も知らない秘密があった。

非日常が味わえる学園ストーリー!

言わずと知れた傑作ですね。

主人公が少し変わった女の子と関わることで物語が進展していく本作。

一見ハーレム系の学園ものかと思いきやそうではありません。

物語はただの学園ものではなく非日常のSFもののような様相を見せます。

予想もできないような方向に進んでいく話はこの物語の魅力の1つでしょう。

また、本作は登場するキャラクターたちも個性が強くて印象的。

文章が上手いので強烈なキャラクターもすんなりと受け入れられます。

SOS団の活動により遭遇する非日常と、辿り着いた先の結末まで見届けてみてください。

この作品ならではの世界観が楽しませてくれること間違いなしです。

校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)。ただ者でない団員を従えた彼女には、本人も知らない重大な秘密があった!?

25.『スパイ教室01 《花園》のリリィ』

スパイ養成校に集められた7人の少女たちは死亡率9割を超える『不可能任務』へと挑むことになる。

任務達成のため、まずは最強の先生に“騙し合い”で挑むことに―!?

世界最強のスパイによる痛快ファンタジー

スパイ実戦経験のない少女7人が繰り広げる頭脳派ファンタジーの本作。

1人の先生の元、落ちこぼれとも言える少女たちが成長していく物語となっています。

スパイを題材にした本作は伏線も十分に張り巡らされており、その展開は楽しめること間違いなしでしょう。

本作はサスペンスやアクションといった要素も盛り込まれているため、ワクワクしながら読み進めることができます。

テーマとしては少し暗い部分もあるのですが、キャラクターの明るさがあるため重くなりすぎず楽しく読むことができるのも嬉しいポイント。

序盤から登場人物は多いですが、しっかりと書き分けられているためグイグイ物語に入り込んでいけます。

この作品でしか味わえないトリックや騙し合いをぜひ堪能してみてください。

陽炎パレス・共同生活のルール。一つ 七人で協力して生活すること。一つ 外出時は本気で遊ぶこと。一つ あらゆる手段でもって僕を倒すこと。――各国がスパイによる“影の戦争“を繰り広げる世界。任務成功率100%、しかし性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関―灯―を創設する。

26.『楽園ノイズ』

出来心から女装して演奏動画をネットにあげていた少年・村瀬真琴。

顔出ししていなかったものの高校の音楽教師・華園美沙緒に正体がばれてしまう。

しかしそこから3人の少女と巡り逢い運命が一変する!

音楽を通して味わう圧巻の青春ラブコメディ

音楽を通して3人の少女たちと1つになっていく青春ラブコメディの本作。

3人の少女たちとの交流やセッションシーンなどは心打たれること間違いなしですよ。

グッとくるような熱い展開に思わず涙してしまうかもしれません。

作中では音楽の知識もふんだんに盛り込まれており、その描写には興味をそそられます。

音楽知識のある方はもちろん、ない方でも置いていかれることなく楽しめるストーリーはさすがですね。

コミカルな雰囲気も持ち合わせているので面白く読むことができます。

音楽を題材にした熱い青春ストーリーは一見の価値あり。

出来心で女装して演奏動画をネットにあげた僕は、謎の女子高生(男だけど)ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまう。顔は出してないから大丈夫、と思いきや、高校の音楽教師・華園美沙緒先生に正体がバレてしまい、弱みを握られてこき使われる羽目になる。

27.『声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?』

同じ高校に通う仲良し声優コンビの夕陽とやすみ。

でも2人の素顔はアイドル声優とは真逆の“ギャル”と“根暗地味子”だった!?

実際の相性は最悪、でもプロ根性で世界をだませ!

熱い青春声優エンターテイメントストーリー

ラジオ番組がスタートすることでお互いに声優であることを知った2人が関わっていくことになる青春ストーリーの本作。

性格が合わない2人のプロとしての選択、そして関わっていくうちに少しずつ心境が変化していくところは必見です。

2人のキャラクターはしっかりと確立しており容姿などの描写も丁寧なので、姿をイメージしやすく物語を楽しむことができるでしょう。

本作は2人の関係が少し変わってきた頃にもまた別の壁にぶち当たるなど展開も豊富。

喜怒哀楽といった感情が掻き立てられる作品となっています。

偶然にも同じ高校に通う仲良し声優コンビが教室の空気をそのままお届けしちゃう、ほんわかラジオ番組がスタート!
でもパーソナリティふたりの素顔は、アイドル声優とは真逆も真逆、相性最悪なギャル×根暗地味子で!?

28.『アウトブレイク・カンパニー』

高校をドロップアウトした加納慎一。

彼は日本政府の依頼で富士の樹海からファンタジーな異世界へと放り込まれる。

ラノベ作家とエロゲ原画師を両親に持つオタク・慎一に課せられたのは「萌え」の伝導だった―!?

ファンタジー好き必見!しっかりとした王道ストーリー

サラブレット級のオタクである主人公が異世界へオタク文化を広めにいくファンタジーの本作。

王道ともいえるストーリー展開のなかに安定した面白さを感じられること間違いなしです。

オタク文化を広めようとする主人公の意図や行動には新鮮さを感じられる部分もあるでしょう。

作品は全体的に非常に読みやすくなっているのでラノベに馴染みがない人にもおすすめです。

シリアスで重めなストーリーは少ないので、ゆるく楽しい物語を味わいたい人にはぴったりではないでしょうか。

ストーリーは丁寧に描かれていて完成度も高く、キャラクターも非常に魅力的なので、王道のラノベを楽しみたい人はぜひ手に取ってみてください。

富士の樹海はファンタジーな異世界に続いてた!? そんな非常識な状況に放り込まれたのは高校ドロップアウトの加納慎一。ラノベ作家とエロゲー原画師を両親に持つサラブレッド級おたくの慎一だが、特別な力は無い。持つのは『萌え』の知識、見識だけ。その慎一に課せられた任務は『萌え』の伝道!

29.『クライシス・ギア』

有事の際に人間を守る発明品「クライシス・ギア」。

だがそれを武器化できる人間が10万人に1人の確立で存在した。

その才能を持った高校生・九重慎は政府機関に所属するエージェントとなったが、緋扇紗々良の警護任務で緋扇本家の人間が全員惨殺されてしまう。

選ばれし能力者の痛快バトルアクション!

クライシス・ギアを武器化できる才能を持ったもののバトルアクションとなっている本作。

ただの警備任務のはずが急変する怒濤の展開は見応え抜群となっています。

序盤から惹きつけられること間違いなしの作品でしょう。

設定そのものも特殊であり、この作品ならではの魅力となっています。

テンポ良く展開されるストーリーは初見でも分かりやすく、世界観にどっぷりと浸ることができるでしょう。

主人公とヒロインのキャラクターも非常に魅力的なため、面白く読んでいくことができます。

「クライシス・ギア」は有事の際、人間を守る発明品だった。だが10万人に1人の確率でこれを武器(ウェポン)化できる人間が現れた。高校生・九重慎(ここのえ しん)もまた武器化の才能を持っていたため、政府機関「特防」に所属するエージェントとなった。

30.『お・り・が・み 天の門』

東京上空に出現した“ヘヴンズゲート”。

その鍵である女子高生・鈴蘭は、借金のカタで悪の組織「魔殺商会」のために戦っていた。

彼女の力を巡り、神の使いと神殺しの一族の戦いが火蓋を切る。

勢いのあるドタバタアクションストーリー!

魔神や神といった異世界感ある登場人物たちが繰り広げるバトルアクションものの本作。

勢いよく続いていく怒濤の展開に引き込まれること間違いなしです。

スピード感があるうえに先の展開が読めないので、最後まで面白く読めるようになっています。

登場人物のキャラクター性もよく、主人公はもちろん脇役も魅力がキラリと光る逸材ばかり。

躍動感も感じられるのは大きな魅力の1つですね。

本作ではキャラクターの変化や成長にもぜひ注目してみてください。

東京上空に突如出現した<ヘヴンズゲート>。その空の下、借金のカタに悪の組織「魔殺商会」に連行される少女鈴蘭がいた。艱難辛苦を乗り越えて立派な使いっ走りとなった鈴蘭だったが、神の使い<神殿協会>は彼女を狙い上空より重甲冑部隊を降下させた。彼らの目的は鈴蘭の持つ「魔人」の力。鈴蘭を巡って、神の使いVS神殺しの一族の壮絶な戦いが始まった!

31.『戦闘城塞マスラヲ』

無職で貧乏、おまけに対人恐怖症のヒデオはある日ウイルスまみれのパソコンを拾う。

人間にも感染する最悪の電子精霊・ウィル子に焚きつけられ、彼は優勝すれば世界が手に入る究極の武闘大会「聖魔杯」に挑むことに―!?

バトルロワイヤルに挑む現代ファンタジー!

特別な能力を持たない主人公がバトルロワイヤルに挑む本作。

主人公・ヒデオや電子精霊(ウイルス)のウィル子のキャラクターはもちろんですが、周囲の人間のキャラクターも非常に個性的なためとても面白く読むことができます。

能力を持たない主人公がどのように戦っていくのかは必見ですよ。

精神面での成長などもぜひ見届けてみてください。

本作は文章に堅苦しさがなく、小説に馴染みがない方でもサクサク読めるのが魅力的。

ここぞというときの気迫や熱量を感じられるストーリー展開なので、最後まで退屈せずに読めることができます。

職なし金なし未来なしの川村ヒデオがゴミ捨て場で拾ったものはウイルスまみれの古びたパソコン。人間にも感染するというこの最悪の電子精霊ウィル子に叱咤激励されヒデオは最強の称号を賭けた「聖魔杯」に挑む

32.『薬屋のひとりごと』

花街で薬師をしていた猫猫(マオマオ)。

ある日人さらいにあい大国の後宮で下女として働くことになる。

何事もなく年季があけるのを待っていたが、帝の御子たちが皆短命であることを知って……?

後宮で起こる事件を解決へ導くミステリーもの!

後宮で働くことになった猫猫が数々の謎を解明していくミステリー要素ありの本作。

帝の御子が短命であることの謎を探り始めたことから運命が一変していきます。

本作では日常的に巻き起こる事件の謎解きとも言える部分が大きな見所となっていますので、ぜひ注目してください。

宦官である壬氏というキャラクターと接していくことになるのですが、こちらには少しキュンとする部分もありますのでその辺りも楽しめるでしょう。

後宮という世界観も作り込まれており、そこに渦巻く思惑などはまさに華やかな世界に蔓延る影といった印象。

後宮を舞台に起こるミステリーとほんのり香る、ラブコメ要素が楽しめるおすすめの1冊となっています。

大絶賛を博したあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。

33.『豚のレバーは加熱しろ』

豚のレバーを生で食べたことにより意識を失ってしまった大学生の「俺」。

目覚めたときには異世界で、なんと豚になっていた!?

助けてくれたのは心を読み取れるという少女だった。

心温まる異世界転生ファンタジー

異世界で“豚”に転生してしまう少し珍しい転生ものとなっている本作。

可憐なヒロインと主人公が旅していくコミカルなお話となっています。

心を読めるヒロインということもあり、主人公の思考がヒロインに透けてしまうことから思わず笑ってしまうようなシーンも多々ありhn。

知恵を用いて困難に立ち向かっていく姿は必見です。

面白い要素も散りばめられている本作ですが、伏線などもあり興味深く読めるファンタジーとなっているのも1つのポイントですね。

序盤は緩く楽しめる雰囲気ですが、だんだんと秘密が明らかになり中盤からはまた違った空気感が楽しめます。

さあ魔法もスキルも持たぬブタよ、過酷な運命に囚われた少女を、知恵と機転と嗅覚で救い出せ!
第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作、豚転生ファンタジー!

34.『七つの魔剣が支配する』

名門キンバリー魔法学校に入学したオリバー。

この学校では数々の脅威により卒業までに命を落とす生徒が一定数いる。

そんな魔境を生き抜くためオリバーは1人の少女と縁を結ぶことに?!

魔法学校が舞台のダークファンタジー

命の危険を感じるような脅威と隣り合わせとなっているダークファンタジーの本作。

姿を変える校舎や生徒を飲み込む地下迷宮などならではの世界観が読者を圧倒します。

波瀾万丈の展開は読み応えばっちりとなっているでしょう。

オリバーが仲間たちとの絆を深める部分は王道の青春っぽさも感じられますが、重厚感あるストーリーがそれだけでは終わらせません。

迫力のある熱い戦闘シーンはドキドキすること間違いなしです。

王道ストーリーかと思いきや待ち受ける驚愕の展開なども見応えがありますので、ぜひとも本作を手に取ってみてくださいね。

先の読めない圧倒的なストーリーが味わえるのでおすすめです。

名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。魔法使いの卵たちを迎えるのは、満開の桜と魔法生物のパレード。喧噪の中、周囲の新入生たちと交誼を結ぶオリバーは、一人の少女に目を留める。腰に日本刀を提げたサムライ少女、ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今始まる──。

35.『千歳くんはラムネ瓶のなか』

高校のスクールカーストトップに君臨するリア充・千歳朔。

外見・中身ともに優れた友人が集まる彼だったが、ある日担任に引きこもり生徒の更生を頼まれてしまう。

リア充視点で描かれる青春ストーリー

リア充が主人公というラノベにしては少し珍しいタイプの本作。

引きこもりのカースト底辺の男子をプロデュースするというのも珍しいですね。

魅力的な女の子のキャラクターも出てくるのでラブコメ要素もありますが、それ以上に心打たれるような青春ストーリーになっているのが印象的です。

揺れ動く主人公や友人たちの気持ちの描写には惹きつけられるものがあるでしょう。

物語は新鮮味があり文章も上手いためスラスラと読めます。

キャラクターたちのやり取りも面白いので、最後までお話を楽しむことができるでしょう。

第13回ライトノベル大賞、優秀賞受賞。
新時代を告げる“リア充側”青春ラブコメ、ここに堂々開幕!!

36.『日和ちゃんのお願いは絶対』

尾道の町に住む男子高校生・頃橋深春。

彼はある日自分に気があるのではと思っていた葉群日和に告白される。

しかし彼女は普通の女の子ではなく、どんな“お願い”でも叶えられる少女だった。

日常と非日常を感じられる「セカイ系」物語

どんなお願いでも叶えられるという少女との物語を描いた本作。

本作は日和と深春の単純な恋物語だけではなく、“世界規模”で展開される圧倒的なストーリーが見所となっています。

理想の世界を実現するという願いを抱えた日和からは狂気が感じられ、それはきっと鳥肌ものの世界観となっているでしょう。

もはや倫理観がないに等しい状態で、ときおり感じられる高校生らしさがなんとも言えない切なさを残します。

恋愛ものでありながら不安感を漂わせる設定は秀逸で、この作品ならではの良さを味わうことができますよ。

普通の女の子としての望みと世界に対する理想を抱えた少女が織りなすストーリーは一見の価値あり。

世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない――。
これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。

37.『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』

キオカ共和国と戦争状態であるカトヴァーナ帝国。

そこにある条件のため高等士官試験を受けるイクタという少年がいた。

戦争嫌いで怠け者、おまけに女好きという彼であったが、実はとんでもない才能を持っていて―?

英雄への道を進む主人公の壮大な戦記もの!

並外れた頭脳を持った主人公が名将への道を駆けていくストーリーの本作。

序盤からピンチとも呼べる場面に遭遇しますが、幾多の困難を切り抜けていくシーンは読者を惹きつけてくれること間違いなしでしょう。

戦術的な凄さをしっかりと感じられるようになっており、爽快感溢れるストーリーとなっているでしょう。

本作は登場するキャラクターたちも魅力的ですから読んでいて心地が良いですね。

キャラクターの掘り下げを期待してグイグイ読んでいきたくなるような部分もあります。

圧倒的知略を感じさせてくれる作り込まれた世界観を体感してみてください。

隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その一角に、とある事情で嫌々、高等士官試験を受験しようとしている、一人の少年がいた。彼の名はイクタ。 戦争嫌いで怠け者で女好き。そんなイクタが、のちに名将とまで呼ばれる軍人になろうとは、誰も予想していなかった……。

38.『公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます』

規格外の魔法技術をもちながらも謙虚に生きているアレン。

ある日、恩師の頼みで簡単な魔法すら使うことのできない公女殿下・ティナの家庭教師を引き受けることになったが……。

嫌味のない癒やし系異世界ファンタジー

チートレベルの主人公が魔法の家庭教師をしていく本作。

主人公のアレンは規格外の能力ながらも謙虚で人柄に嫌味がないため気持ちよく読むことができます。

2人のヒロインに取り合われるハーレムのような要素もあるので、恋愛要素を楽しみたいという人にもぴったりの作品でしょう。

ヒロインの女の子のキャラクターはとても可愛く描かれているので、癒やされること間違いなしですよ。

本作は全体的に甘くて面白い仕上がりとなっているので、ゆったりと楽しむことができます。

魔法の使えないヒロインはどうなるのか?といったところも見所ですので、ぜひチェックしてみてください。

魔法の実力が人生を左右する世界で、なぜか簡単な魔法すら使えない公爵令嬢・ティナ。ところがそんな少女に封じられた才能が、魔法を愛する優しき家庭教師の常識を覆す教えによって色鮮やかに開花していき――

39.『オーバーライト――ブリストルのゴースト』

イギリスに留学中の大学生・ヨシは、バイト先の店頭で落書きを発見する。

絵に詳しい同僚の女性・ブーディシアと犯人捜しをしていくうちに、なぜかグラフィティをめぐる大きな騒動に巻き込まれて―?

“グラフィティ”を題材にしたミステリ風味も味わえる青春もの

イギリスのブリストルを舞台に描かれるグラフィティというアートを題材にした本作。

グラフィティという題材が珍しく新鮮であり、世界観にグイグイと引き込まれます。

テーマがよく練られており、ミステリ要素もあるため考えさせられる作品となっています。

登場するキャラクターも非常に魅力的で、眩しい青春ものならではの良さを感じられます。

ブリストルという舞台は著者本人が在住していたということもあり、空気感が素晴らしく爽やかな読了感が味わえます。

グラフィティを競い合った少女ララや仲間たちと、グラフィティの聖地を脅かす巨大な陰謀に立ち向かう挫折と再生を描いた感動の物語!

第26回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作。

40.『神は遊戯に飢えている。1 神々に挑む少年の究極頭脳戦』

至高の神々がつくった究極の頭脳ゲーム「神々の遊び」。

完全攻略者はいまだゼロというそのゲームに、天才ゲーム少年とその仲間たちが挑む!

人類VS神々の遊戯が楽しめる頭脳戦ファンタジー

神々がつくったゲームに天才少年が挑んでいくファンタジーとなっている本作。

なんといっても見所はゲームへの攻略法ですね。

しっかりとした頭脳戦でありながら読者に考える余地もあり、非常に楽しめる1冊となっています。

ストーリーにはほのぼのとした日常のシーンもあり、物語を通して上手く緩急が付けられているので飽きることなく読み進めることができます。

逆境を打ち破っていくような展開には熱さも感じられ、ワクワク感を味わえること間違いなしです。

テンポ良く進んでいく究極の頭脳戦が楽しめる1冊となっています。

『キミ戦』の細音啓最新作。人類VS神々の至高のファンタジー頭脳戦!

暇を持て余した至高の神々が作った究極の頭脳ゲーム「神々の遊び」。永き眠りより目覚めた元神様の少女レーシェは、開口一番にこう宣言した。
「この時代で一番遊戯の上手い人間を連れてきて!」

41.『アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を』

「主人公募集」そんな怪しい張り紙に惹かれ洋館を訪れた高校生・輝馬。

雇い主である美女に提示されたバイト内容は、とある書物の中に入り込み物語りをハッピーエンドへ導くというものだった。

ハッピーエンドを探すミステリ風味のループもの

書物の世界に入り物語のハッピーエンドを探していく本作。

その魅力的な設定はもちろん、書物の中で展開されるストーリーと接することで主人公の気持ちに変化が出てくる辺りにも良さを感じられます。

全体的に雰囲気が良いのでとても読みやすく仕上がっている印象ですね。

現実の世界と本の世界、そしてシリアスな要素とコメディな要素のバランス良いため退屈せずに読んでいくことができるでしょう。

本当のハッピーエンドとはなんなのか、深く考えさせられる魅力的な1冊となっています。

主人公だけが物語を幸せな結末に導けることを知った輝馬は、彼女を救うべく再び本の世界へ。はたして彼は物語の謎を解き、ヒロインを幸せにできるのか?

42.『魔法科高校の劣等生』

魔法の世界のエリート校にとある血の繋がった兄妹が入学した。

完全無欠な優等生の妹と、劣等生の兄。

“劣等生”と言われる兄だが、実はとんでもない実力の持ち主だった。

世界観に魅せられる学園ファンタジー

兄妹を中心に進んでいく学園ファンタジーの本作。

劣等生と言われる兄ですが、序盤からアッと驚くような展開を見せつけられます。

なぜ“劣等生”なのか、といった部分は読んでのお楽しみですね。

兄に対して肉親以上の想いを寄せる妹のキャラクターも物語を楽しませてくれる要素の1つでしょう。

本作は世界観が作り込まれており、魔法学校に関する設定はとてもよく練られています。

緻密な描写のため読者が置いていかれるということもありません。

そのため物語に入り込みやすく、世界観を堪能したい人にはおすすめの1冊となっています。

どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを抱える優等生の妹。二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。

43.『わたし以外とのラブコメは許さないんだからね』

冷たい態度にもめげずアプローチを続けること1年。

晴れて孤高の美人・有坂ヨルカと付き合うことになった主人公・瀬名希墨。

強気だけど恋愛防御力0の彼女との恋愛はいかに。

ツンデレヒロインとの焦れったいラブコメディ

めでたく付き合うことになった2人の恋愛模様を描くラブコメディの本作。

設定はテンプレのようにも感じますが、スタートが“付き合ったところから”という少し珍しい作品ですね。

そのため片思い期間ではなく、彼氏彼女となってからの恋愛を堪能したい人におすすめの作品となっています。

本作のヒロインはツンデレであり、その照れ具合や焦れったい感じは楽しめること間違いなしでしょう。

主人公も嫌味のないキャラクターとなっているので、気持ちよく読んでいくことができるのではないでしょうか。

甘々な展開はもちろんのこと、嫉妬やヤキモチといった恋人にありがちなイベントも堪能できる作品ですので、ラブコメ好きの人はぜひ読んでみてください。

冷たい態度に負けずアプローチを続けて一年、晴れて想い人に振り向いてもらえた俺。クラスの誰をも寄せ付けようとしなかった孤高の美人、有坂ヨルカと彼氏彼女の関係になったのだ! しかもあれだけツンケンしていたくせに、本当は俺のことが大好きだったらしい!
「わたしの方が好きに決まっているのに、それが伝わってない気がする」

44.『エージェントが甘えたそうに君を見ている。』

とある事情で身柄を狙われている高校生・幸村隼人。

ボディーガードの桐谷紡は、実力はもちろんクラスでも人気の男子生徒であった。

しかしその正体は甘えたがりの男装美少女で―?

予測不能の異能ファンタジー

男装美少女のボディーガードと展開されるファンタジーとなっている本作。

一見ラブコメのようにも思うかもしれませんが、中身はばっちり異能バトルが楽しめるようになっています。

異能バトルの中に挟まれる日常ラブコメが丁度良い緩急を付けてくれているので、飽きることなく読み進められる作品でしょう。

ヒロインは甘えたがりということもあり、その辺りは糖度高めの仕上がりに。

登場人物が重い事情を抱えているなど、本作では人間ドラマのような要素も感じられます。

シリアスパートも多く伏線などもあることから読み応え抜群の1冊です。

「大丈夫。隼人は何の心配もいらないよ」
とある事情で裏の連中に身柄を狙われている高校生の俺、幸村隼人のボディーガードをしている桐谷紡はかっこいい。
完璧な身のこなしで俺を守ってくれるだけでなくクラスでも人気の男子生徒だ。
しかし、二人きりになると――

45.『最果てのパラディン』

かつて滅びた死者の街で3人の不死者(アンデッド)に育てられている少年・ウィル。

確かな愛情を感じていたウィルだが、やがて1つの疑念を抱くようになる。

一体「僕」は何者なのだろうか?

愛情溢れる転生ものファンタジー

アンデッドに育てられる子どもに転生した少年・ウィルの物語となっている本作。

主人公が邪悪を打つため聖騎士への道を歩みだす正統派のストーリーとなっています。

本編で解き明かされていく街の秘密など読み応えばっちりとなっていますよ。

読んでいくうちに思わず感情移入してしまう部分もあるのではないでしょうか。

また、本作は重厚感溢れるストーリーとなっており、圧倒的な世界観で読者を魅了します。

いわゆる英雄譚のようなものが好きであれば、読んでおいて損はない作品でしょう。

過酷な世界に流れる優しい空気感をぜひ味わってみてください。

愛に溢れる王道のハイファンタジーとしておすすめできる1冊です。

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」

46.『変態王子と笑わない猫』

本音を言うことができなかった高校生・横寺陽人。

“笑わない猫像”に願った結果、心の中が垂れ流しになってしまった!?

そんなピンチの中出会ったのは、表情をなくしてしまった少女・筒隠月子だった。

爽やかで読みやすい青春迷走ラブコメディ

主人公とヒロインが“笑わない猫像”にお願いをすることから始まる本作。

なくしたものを取り戻すため、奮闘していく2人の姿は大きな見所となっているでしょう。

本音垂れ流しの主人公ですから、ダダ漏れのその思考は面白く楽しめること間違いなしです。

本作特有のユニークな言い回しをぜひ堪能してください。

物語はテンポ良く進んでいくためサクサク読んでいくことができます。

コメディの中にシリアスが丁度良い具合に混ざっているので、飽きることなく物語を楽しめます。

横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校二年生。ひょんなことで“笑わない猫像”に祈ったら、心で思ったことがいつでもどこでも垂れ流しになってしまった! 人生の大ピンチを救ってくれたのは、クールでキュートな無表情娘、筒隠月子――

47.『鏡のむこうの最果て図書館 光の勇者と偽りの魔王』

誰も訪れない「最果て図書館」の館長・ウォレス。

記憶のないウォレスは、ある日鏡越しに1人の少女・ルチアと出会う。

勇者の魔王討伐を手伝いたいという彼女に知恵を貸すことにしたウォレスだが、実は自らの記憶が深く関係していた。

温かさに包まれた勇者と魔王の物語

1人の少女との邂逅から始まるファンタジーとなっている本作。

なくした記憶の真相は見所の1つですし、童話やおとぎ話のような優しい雰囲気は魅力的です。

ゆったりとした流れの中で読者を暖かい気持ちにさせてくれること間違いなしでしょう。

本作は世界観がとてもしっかりしているため、まるで神話のような素晴らしさを感じられます。

比較的ゆったりとしたテンポの作品ですが、リズム感は悪くないのでスイスイ読むことができます。

心温まるような優しい作品を読みたいという人におすすめの1冊。

臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。
彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴く――
これは、人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい【語り継がれることのないお伽噺】

48.『アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ』

最先端の魔法技術・水晶魔法を学ぶ学園・グリモノア。

手違いから通常と異なる力を手に入れた主人公・カルタもそこで生活していた。

しかし世界最強と呼ばれる仰神魔法の使い手達に“廃校処分”を告げられることで状況は一変する。

突如として始まるノンストップ復讐劇

学園もののような幕開けから想像もできないような展開となっている本作。

序盤から理不尽な大虐殺により学園生活は奪われ、奇跡的に生き残った主人公たちによる復讐劇が展開されます。

最強と呼ばれる規格外のバケモノたちに立ち向かっていく主人公たちの姿は必見でしょう。

明るい話とは言い難いですが、ドロドロしすぎているわけでもなく、主人公たちの姿には爽快感すら感じられるバランスの良いストーリーです。

テンポ良く進むので飽きずに読んでいくことができるでしょう。

新魔法と旧魔法。最強を巡る学園バトルファンタジー、ここに開幕!

49.『ミミズクと夜の王』

額に「332」の焼き印、両手両足に外されることのない鎖。

そんな姿の少女は自らのことをミミズクと名乗った。

魔物のはびこる夜の森を訪れた少女の願いは1つ、あたしのこと、食べてくれませんか。

絶望した少女と魔族を統べる夜の王との愛の物語

自分のことを食べてほしい、そんな悲しい願いから始まるまっすぐで愛に溢れた物語となっている本作。

「ミミズク」と名乗る少女が「夜の王」と関わることで知っていく気持ちには心動かされること間違いなしでしょう。

感情の描写は美しく、心に残る物語となっています。

まるで童話のような優しい雰囲気を感じられる本作ですが、著者の圧倒的な描写力が読み手に深い印象を与えます。

切なく哀しいファンタジーのようなストーリーですが、純粋な愛を感じられる温かいお話となっています。

魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。 額には 「332」 の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。 願いはたった、一つだけ。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」

50.『イリヤの空、UFOの夏』

「6月24日は全世界的にUFOの日」、新聞部部長のその発言から “UFOの夏”が始まる。

夏休みを裏山での張り込みに消費された浅羽はせめてもの思い出に夜の学校のプールに忍び込むが、そこにいた先客は手首に金属の球体を埋め込んだ少女で―?

王道で直球なセカイ系代表作

主人公が夜のプールで「伊里野可奈」という少女に出会うことから始まる本作。

序盤はボーイミーツガールの良い雰囲気が展開され、どんどん物語に引き込まれていきます。

しかしそこには確かに世界を巻き込んでしまうようななんとも言えない空気感もあり、これからの展開を期待させてくれること間違いなしでしょう。

とても読みやすい仕上がりの本作ですが、じわじわと日常を侵していくような不気味さを感じさせる文章は秀逸です。

作中のシーンが思い浮かぶような言葉の1つ1つも素晴らしいので、ぜひともその目で確かめて世界観を堪能してみてください。

「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。

51.『ゲーマーズ!』

趣味はゲームという平凡な男子高校生・雨野景太。

ある日彼は容姿端麗成績優秀な学園一の美少女・天道花憐に声をかけられる。

「私に付き合って、ゲーム部に、入ってみない?」。

勘違い錯綜青春ラブコメ!

主人公がゲーム部に誘われたところから物語は始まります。

青春ラブコメものですが、少し他作品とは違う印象も受けますね。すれ違いラブコメとして唯一無二の作品とも言えそうです。

各キャラクターの感情はもちろん、キャラの立ち位置や結末まで予測不能の展開にページを捲る手が止まらないでしょう。

登場する“こじらせゲーマー”たちの繰り広げる日常には笑えること間違いなしです。

勘違いやすれ違いにより錯綜していく展開からは目が離せません。

最後までどうなるのか見逃せない作品となっていますから、飽きることなく読んでいくことができるでしょう。

学園ものラブコメの傑作とも言える作品です。

ゲーム好きでぼっちな高校生、雨野景太。そんな彼が、「……私に付き合って、ゲーム部に、入ってみない?」美少女、天道花憐に声をかけられ――。ゲーム部の日常が始まると思いきや!? 勘違い錯綜青春ラブコメ!!

52.『少女願うに、この世界は壊すべき ~桃源郷崩落~』

妖狐の因子を持つ少女・熾天寺かがりは、迫害され、全てを忌み嫌っていた。

そんな彼女の願いに応じ、最強の聖仙・神津彩紀が覚醒する。

全能の薬神である彼の姿はなんと全裸だった。最強のエロ聖仙と灼熱の狐耳少女による、世界変革の物語。

ギャグやラブコメ要素も含む属性盛り沢山の和風な世界観が存分に楽しめる

第26回電撃小説大賞《銀賞》受賞の小林湖底先生による作品です。

「古の日本」を連想する美しい描写が数多く登場し、ファンタジー好きには読んでいただきたいラノベとなっています。

また、ギャグやラブコメディ・隠し味程度のSF要素など多くの属性が含まれていることも面白く、読み込むまでには多少時間が必要ですがその世界観に入ってしまったらハマって抜け出せなくなることでしょう。

こんな世界はぶっ壊してやる――
妖狐の因子を持つ少女・熾天寺かがりは、村を襲う天颶や心ない人間たちから迫害され、この世界の全てを忌み嫌っていた。
そんな彼女の願いに応じ、はるか昔に自らを封印した最強の聖仙・神津彩紀が覚醒する。五彩の覇者と呼ばれ、全能の薬神でもある彼の姿は――
全 裸 だ っ た 。

53.『賭博師は祈らない』

十八世紀末のロンドンで奴隷の少女を購入させられた賭博師・ラザルス。

戸惑いながらも放り出すわけにはいかず、距離を縮める2人であったが、やがて悲劇が訪れる。

ラザルスは少女を守るため、一世一代のギャンブルに挑むことになった。

独特な世界観のもと繰り広げられる心打つストーリー

賭博師と奴隷の少女の生き様を描いた本作。

お互いに接することで変わっていく様子は心に迫るものがありますね。

どうしようもないような世界で感じられるほのかな温かさにはグッとくるものがあるでしょう。

ストーリーはよく練られており、非常に読みやすい仕上がりなのも嬉しいポイント。

賭博の様子なども分かりやすいため世界観に入り込みやすくなっています。

緊張感などが文章から感じられる優れた表現力も本作の魅力と言えるでしょう。

ロンドンという舞台の雰囲気も素晴らしく、意外性のある展開なども見所となっている作品です。

十八世紀末、ロンドン。賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。――それは、奴隷の少女だった。

54.『吸血鬼に天国はない』

ある日、非合法の運び屋シーモア・ロードのもとに持ち込まれた荷物は人の血を吸って生きる吸血鬼の少女だった……。

仕事のトラブルが原因で吸血鬼少女ルーミー・スパイクとの慣れない同棲生活がスタートする。

非合法屋の運び屋と天涯孤独の吸血鬼少女。二人の共棲を描いたファンタジーロマンス!

第23回電撃小説大賞で金賞を受賞「賭博師は祈らない」でデビューした周藤蓮先生の2作目の作品です。

イラストは最近話題となっている「処刑少女の生きる道」を担当されたニリツ先生となります。

人間であるシーモアと吸血鬼のルーミーの恋物語。

どうしてもわかりあえない二人の切ない心理描写が丁寧に描かれています。

主人公シーモアの主観で周りを説明していることから、読み手の気持ちがシーモアに同情しやすくなっているため、より作品を楽しく読めるようになっています。

非合法の運び屋と天涯孤独の吸血鬼の共棲を描くファンタジーロマンス、開幕。

55.『三角の距離は限りないゼロ』

人前ではどうしても「偽りの自分」を演じてしまう主人公の少年「矢野四季」。

そんな矢野が恋をしたのはどんな時も自分を貫く物静かな転校生「水瀬秋玻」だった。

しかし秋玻の中にはもう一人の人格「春珂」が存在していた。

本当は内気な少年「矢野」と二重人格である「秋玻」と「春珂」の不思議な三角関係ラブコメディ

「このライトノベルがすごい!2019(宝島社刊)」文庫新作部門ベスト3!

「ラノベニュースオンラインアワード」第1巻2部門1位(2018年5月)。

2020年11月時点でシリーズ累計発行部数30万部を突破した岬鷺宮先生の大人気作品です。

ヒロインが二重人格の女の子という設定は珍しく、二人の性格があまりにも違いすぎることから、シンプルに高校生の甘酸っぱい恋物語とだけでは言い切れない不思議な要素がこの作品のおもしろさでしょう。

一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれて――これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語。

56.『となりの彼女と夜ふかしごはん~腹ペコJDとお疲れサラリーマンの半同棲生活~』

大手スーパーの文具部門で新任マネージャーとなった主人公「筆塚ヒロト」。

仕事漬けの毎日にすっかり憔悴しきっていたヒロトの唯一の楽しみは、深夜帰宅後につまみを作って酒を飲むことだけだった。

しかし、いつの間にか隣に住みだした腹ペコ女子・朝日さんと半同棲生活をすることなって……!

腹ペコ女子朝日があなたの暮らしを彩る深夜の食宅ラブコメディ

珍しい組み合わせである社会人とJD(女子大学生)の恋物語です。

ラノベの中でもラブコメディは数多くありますが一味違ったおもしろさがあり、ぜひおすすめの作品です。

仕事で若くして部下を持ってしまったヒロトの大変さに共感できる読者も多いのではないでしょうか。

お仕事系の話だけではなく、しっかりと料理コンテンツも含まれており、レシピ付きの新しい形となっています。

おいしそうなお料理と朝日さんの食レポは飯テロになりますので、空腹時に読むときは要注意!

優勝――それは大切な人と美味い料理で食卓を囲う瞬間のことを言う、らしい。
腹ペコ女子があなたの暮らしを彩る深夜の食卓ラブコメ、召し上がれ!

57.『とある飛空士への追憶』

ある日レヴァーム皇国の傭兵飛空士・シャルルは「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」という荒唐無稽な指令を受ける。

シャルルは美姫こと美しき次期皇妃・ファナとともに海上翔破の旅に出るが、そこに敵国の戦闘機群が立ちはだかり―?

バトルありロマンスありの恋と空戦の物語

傭兵飛空士と次期皇妃という身分差のある2人の恋物語となっている本作。

王道な設定にも思われますが、深く余韻を残すような素晴らしい展開となっていることから、よくあるそれとは一線を画します。

命の危機が迫るような中、変化していく2人の心情は心惹かれるポイントとなっているでしょう。

情景や心理描写など、作中の表現力の素晴らしさには魅せられますのでぜひともその目で文章を堪能してほしいです。

現実を感じられるような臨場感があり、せつないながらも美しい作品となっています。

美姫を守って単機敵中翔波、一万二千キロ!大空に命を散らす覚悟の若き「飛空士」。ある日彼に与えられた使命は「姫を敵機から守り、無事祖国にお連れすること」。襲いかかる敵機の群れ! 複座式の小さな偵察機に乗ったふたりは、逃げ延びることができるのか?

58.『星継ぐ塔と機械の姉妹』

若きAI研究者・永合博史は遠い未来の星で目覚める。

滅び行く星を救うため、恋人のいる地球に帰るため、彼はロボットの姉妹と旅へ出ることにした。

そして旅の果てで博史は衝撃の真実を知ることになる。

愛も感じられる壮大なSFコメディ

AI研究者が目を覚めるとそこは別の惑星で、かつ2000年以上も経っていたという驚きの設定から始まる本作。

ギャグやコメディ色の濃い作品で、基本的には終始面白く読むことができます。

性を題材にしていることもあり少し癖は強めな印象ですが、世界観がしっかりしているため笑いあり涙ありのエンタメ作品となっているでしょう。

本作はストーリーを読み進めていくと実は壮大な物語であったことが感じられます。

星の滅びや再生、愛といった要素は読者を楽しませてくれること間違いなし。

楽しいギャグパートの中に確かに感じられる愛の物語となっています。

 全ての人を幸せにする、涙と笑いと感動のノンストップ・ギャグコメディ!
……そして、愛の物語。

59.『地獄に祈れ。天に堕ちろ。』

聖職者が嫌いな死神・ミソギと、死者が嫌いな聖職者・アッシュ。

実力はあるが相性最悪な2人はわけあって手を組むこととなる。

そんな2人の共通点は妹好きと姉好きのシスコンで!?

テンポ良く進むダークヒーローの本格アクションもの

相性最悪な2人が邂逅することから始まるバトルアクションもののファンタジーとなっている本作。

斬新な設定は新鮮味を感じられ、コメディ色も強いので楽しく読んでいくことができます。

ストーリーには絶妙な緩急が付いていますので、飽きることなく物語を読み進められるでしょう。

特に終盤の真相に迫る部分は見逃せません。

本作はダークファンタジーとなっていますので、激しいアクションシーンなどは読み応えも抜群です。

登場する人物たちのキャラクターが際だっているのも魅力的ですね。

電撃小説大賞《大賞》受賞作家・九岡望が贈る、ダークヒーロー・アクション!

60.『さよならピアノソナタ』

転校生でピアノの天才である真冬。

彼女は人を寄せ付けず、ピアノも弾かずにエレキギターの超速弾きばかりを行うように。

そんな真冬の姿に憤慨した少年・ナオがとった行動とは?

王道のボーイミーツガールが堪能できる良作

高校を舞台に繰り広げられる青春音楽ストーリーとなっている本作。

主人公が天才ピアノ少女と出会うところから物語はスタートしますが、その出会いも印象的でなんだか惹かれるものがあるかもしれません。

登場するキャラクターたちもとても魅力的なので、物語を美しく彩ってくれます。

音楽を題材にしている本作ですが、音楽の知識がなくても十分楽しむことができるのでご安心を。

軽快で読みやすい語り口なので、どなたでも読みやすい1冊となっています。

ラストにはグッとくるシーンも待っていますので、ぜひその結末を自分の目で確かめてみてください。

「六月になったら、わたしは消えるから」転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せ付けずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。

61.『ブギーポップは笑わない』

高校の生徒たちが過ごす中に介在していた“非日常”。

そんな生徒たちは謎の存在であるブギーポップという言葉で緩く繋がっていた。奇妙な物語の実情とは?

独特な雰囲気の中進んでいく古典的傑作

学校で起こる事件を独特な雰囲気の中描写している本作。

他の作品では味わえないような世界観が多くの読者を虜にするでしょう。

退廃的でミステリアスな空気感は、この作品ならではのものと言えます。

どことなく不気味に感じるような物語は熟読するのに十分な魅力があります。

本作は時間軸や視点が巧みなため、序盤は不思議な感覚に陥ることでしょう。

最後まで読むことによりようやく得られる物語の全貌のようなものは、まさに一見の価値ありですね。

読んだものにしか味わえない感覚を得られるでしょう。

とにかく物語の世界観に浸りたい、堪能したいといった人にはとてもおすすめできる作品です。

これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。――え? ぼくかい? ぼくの名は”ブギーポップ”――。 第4回ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。

62.『扉の外』

修学旅行に行くはずだった高校生・千葉紀之。

目覚めるとそこは密室で、クラス全員が同じ場所に閉じ込められていた!?

呆然とする彼らの前に現れた人工知能・ソフィアから示されたルールは“ソフィアに従うこと。従っていれば生命は保証されること”だった。

奇妙なルールが支配する密室ミステリのような日常

クラス単位で閉じ込められた閉鎖空間が舞台となっている本作。

閉ざされた世界の設定は面白く、この物語においてとても重要な役割を果たしていると感じられます。

扉の外に出るか出ないか、徐々に変化していく人間関係や心理についても大きな見所となっているでしょう。

密室ミステリのようなサバイバルゲームのような、そんな展開の中で描写される感情はとても見応えがあります。

ストーリー展開も巧みなため、最後まで飽きることなく楽しめるでしょう。

修学旅行に行くはずだった高校生・千葉紀之が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。 訳もわからず呆然とする一行の前に、“人工知能ソフィア” を名乗る存在が現れる。 ソフィアに示される絶対の “ルール”。 だが、紀之は瞬間的な嫌悪感から、ソフィアからの庇護と呪縛を拒否してしまう。 紀之以外のクラスメイトは全員そのルールを受け入れ、ルールが支配する奇妙な日常がはじまった。

63.『エスケヱプ・スピヰド』

ある日暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は棺で眠る不思議な少年に助けを求める。

しかしそれこそが2人が主従契約を結んだ瞬間だったのだ。

少年は自らを軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”、九曜と名乗り―?

しっかりと練られたノンストップバトルアクション!

兵器である少年が1人の少女と出会うことで展開されるバトルものとなっている本作。

戦闘シーンがとても巧いのでグイグイ引き込まれてしまうような熱量を感じます。

怒濤の展開に次々とページを捲ってしまうこと間違いなしですよ。

全体的に非常に読みやすく文章力の高い作品となっているので、小説に馴染みのない方でも楽しんで読むことができるでしょう。

構成も上手くまとまっているので読後消化不良になることもありません。

少し古風な雰囲気を感じさせる部分もあるので、そういった昭和テイストがお好みの方に特におすすめです。

昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、人々が暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。 少女・叶葉(かなは)は戦闘兵器から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と巨大な《蜂》に出会い、自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。

64.『狼と香辛料』

行商人ロレンスは、馬車の荷台で眠る少女を見つけた。

少女は狼の耳と尻尾を有した美しい姿をしており、自らのことを“豊作を司る神・ホロ”だと名乗った。

半信半疑のままホロと旅することにしたロレンスだが、そこにとある話が舞い込んできて物語は大きく動き始める。

一風変わった異色の行商人ファンタジー

行商人ロレンスと賢狼ホロの2人旅を描いた本作。

主人公が行商人であり、経済的な観点が大きく持ち込まれているのがとても新鮮な作品となっています。

商人同士の駆け引きや知恵などは読者を楽しませてくれますよ。

難しそうに感じる要素ですが、理解しやすい言葉にしてあるのでとっつきにくい印象はありません。

もちろん本作は経済に関する部分だけではなく、登場人物の描き方なども印象的です。

感情の描写も素晴らしく、キャラクターにも引き込まれること間違いなしでしょう。

行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つける。 少女は狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る神・ホロと名乗った。 「わっちは神と呼ばれたがよ。わっちゃあ、ホロ以外の何者でもない」

65.『藍坂素敵な症候群』

転校初日に医術部という奇妙な部活に連れて行かれた那霧浩介。

部長である藍坂素敵は那霧に手術をさせろと迫ってくる。

そしてその頃、街では“耽溺症候群”なるものが蔓延していた。

学園ラブコメのようなダークファンタジー

軽妙な学園ラブコメのような展開から始まる本作。

しかしそれは“耽溺症候群”の患者が出てきた途端に一変します。

予想だにしない展開に驚きの声をあげる読者も少なくないでしょう。

また、本作はそれぞれのキャラクターも魅力的で、個性が際立っていることから楽しく読んでいくことができます。

微グロとも言える描写があるので少し人を選ぶかもしれませんが、臨場感溢れるストーリー展開は読み応えバッチリ。

コメディパートとそうでない部分との差が読者に衝撃を与えてくれます。

那霧浩介が転校初日に連れていかれたのは医術部というちょっと奇妙な部活だった。部長・藍坂素敵。白衣を纏いメスを持ち、ちっちゃくてやたらと元気な女子。部員その1、宵闇ヶ原陰子。傘を異常に溺愛するお嬢様。部員その2、黒崎空。いつもご機嫌斜めな金髪ヘッドホン女。三人ともかわいいのはいいのだけど、藍坂はなぜか手術をさせろと迫ってくるし、さらに街では《耽溺症候群(フィリア・シンドローム)》なるものが蔓延していて──。

66.『絶深海のソラリス』

深海踏破の異能“水使い”の訓練生を指導する教官として母校に戻ってきた山城ミナト。

遠征演習へと赴くが、そこで突如として鳴り響く“S.O.S”。

平和な日常は終わりを告げ、恐怖の舞台が幕を開ける。

深海を舞台に繰り広げられる戦慄の本格パニックホラー

序盤、教官とその教え子との穏やかな日常から始まる本作。

しかしその様相は一変し、戦慄のパニックホラーが展開されます。

常に絶望がつきまとうような展開には読者としても気が抜けず、凄まじいインパクトを残すこと間違いなしでしょう。

本作はストーリーの展開が巧みということもあり、その怖さや絶望が際立ちます。

なぜそんなことになってしまったのかという理由付けにも無理がないだけに、読み手としてはゾクリとさせられてしまいます。

パニックホラーものの中でもトップクラスに面白い作品です。

深海に沈む都市にS.O.Sが鳴り響いた時――平和だった日常は終わりを告げる。【深海】×【絶望】戦慄の本格パニックノベルが登場。この《結末》を僕達はまだ、知らない。

67.『86―エイティシックス―』

サンマグノリア共和国。

そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。

しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。

新感覚のハードボイルドSFとも言える作品

第23回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作というだけあって抜群に面白い傑作ライトノベル。作り込みが半端ないです。

ボーイミーツガールにSF戦争ものを掛け合わせたような作品で、「ページをめくる手が止まらないとはこのことか」と思った。

しかも読み進めていくうちにどんどん面白味がましていく構成にはやられました。

良い意味でライトな要素があまりないし、お気楽な展開もないし、ラブコメ要素もほとんどない。主人公ハーレムももちろんない。

なのでラノベのノリを期待するとかなり読みづらいかもしれません。しかしながら、本当に面白い。色々伏線がばら撒かれ回収されていく、気持ちよさもあります。

重厚な戦闘描写や登場人物のセリフ回しもすごく良くって、読んでいる最中に何度ニヤニヤしたことか。

しらび先生の絵も素晴らしくて、見開きのページはずっと眺めて痛くなります。

読み終わったあとはすごい物語を読んでしまったなあ、と心地の良い疲労感が残る。

一言でいうなら「ただただ完成度の高いライトノベル」。そう、それだけ。

死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

68.『白翼のポラリス』

地上が全て水没してしまった世界。

シエルは父の残した水上戦闘機「ポラリス」に乗り「スワロー」という荷物を運ぶ仕事をしている。

久しぶりに休暇をとるため、島に滞在していると訳あり少女ステラが流れ着いてくる。

彼女はシエルに自分をある国へと運ぶように依頼するのだが……。

これぞ王道!なボーイ・ミーツ・ガールもの

美しいボーイミーツガールであり、良いジュブナイルでもある、戦闘機ファンタジーライトノベルです。

ライトノベルの名作『とある飛空士への追憶』のような物語を想像していましたが、また違ったタイプの良い作品でした。

戦闘シーンは爽快感があるし、終盤の疾走感もテンションが上がります。

主人公が成長していく過程には、心が締め付けられるような感じを覚えますね。

主人公以外のキャラクターの作り込みもすごく好きです。

続編を読みたい気持ちもありますが、一巻完結で綺麗に終わるのもいいんじゃないかなあ、と思ったりします。

でもやっぱり続編が読みたい!

※と思っていたら第二巻が発売されたそうです!やったあ!

はるか昔に陸地のほとんどを失った蒼き世界、ノア。人々は巨大な船に都市国家を作り、わずかな資源を争って暮らしていた。飛行機乗りの少年・シエルは、そんな“船国”を行き来し、荷物を運ぶ“スワロー”。愛機は父の遺した白い水上機“ポラリス”。彼は無人島に流れ着いた少女・ステラを助ける。

69.『オリンポスの郵便ポスト』

第23回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作品。

オリンポス山の天辺にあるという郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも届けてくれるという噂があった。

そんな星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスが、機械の身体を持つ改造人類・クロと一緒にそのオリンポスの郵便ポストを目指す、という物語です。

前半はゆっくり、後半から一気に面白くなる!

とにかく世界観と雰囲気がいい。一生この雰囲気に浸っていたいような不思議な魅力があります。

読了後のこの胸のどうしようもない切なさと確かな充実感がたまらないです。

2人のやり取りも楽しく、意外にバトルシーンもあったりと最後まで目が離せない展開となっています。

一昔前のラノベらしい雰囲気があって、個人的には凄く懐かしい気持ちになりながら読めました。

ファンタジーとバトル要素とSFをうまく組み合わせて、読者を一気に引き込んでいく魅力があります。

一巻完結かと思っていたら、嬉しいことに続編『オリンポスの郵便ポスト2 ハロー・メッセンジャー』が発売!。

これから先が楽しみな期待のライトノベルです。

火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。――そう、たとえ天国へでも。

70.『地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD-』

ゾンビパンデミックにより、人類がほぼ全滅している世界での物語。

荒廃した東京をひとりぼっちで生活していた・少年ユキトは、ある日、北海道を目指し旅をしている少女・エコと出会う。

変化球と見せかけた王道のボーイミーツガール

ゾンビパニックは収束したけど色々な物を失い荒廃した世界の中、死人のように生きている者と生き生きとしたゾンビの対比が面白い一作です。

ずっと穏やかな時間が流れていて、どこまでも澄んだ空気が漂っています。

ユキトとエコは嫌味な感じのしないお似合いのカップルで、とにかく二人の会話に癒されました。

掛け合いもゾンビを活かしたツッコミ等あって楽しいので読後感もスッキリで良い。

まるで死んだように生きていたユキトが、死につつも全力で生きようとしているエコに刺激され心が変化していく。

そんな対照的な二人が交わったら、そこからどんな世界がきりひらけるのか。

彼らの旅の行方を静かに見届けてほしい、そんな作品です。

ともに行くのは笑顔が似合う死者の少女――。
これは終末の世界で始まる、夜の旅路の物語。

71.『スカートのなかのひみつ。』

女装が趣味の天野翔は、GWの街でクラスメイトである八坂幸喜真に出会います。

名は体を表すと言いますが、八坂幸喜真という男はその名前の通り好奇心の塊のような男だったのです。

一方で、天野翔は女装趣味を周りに隠し続けていました。そんな天野翔に八坂幸喜真は「せっかく可愛いのにもったいない」と言い放ちます。

それだけにとどまらず、天野翔に学校へ女装してくるように持ちかけるのでした。

れっきとした本格青春小説!

青春グラフィティの傑作ライトノベルです。

ちょっと疑問に思ってしまうタイトルですが、決して変な話ではなくものすごく良い話なんですこれが。

女装少年が自らの殻を壊す物語であり、自分の趣味を真正面から受け止める物語であり、自分の過去と決別し前に進む物語でもある。

構成や伏線が見事で、終盤で「そういうのとだったのか!」と唸らさせられます。

タイトルで敬遠しちゃうと絶対に損です。

ある事情によりネタバレになってしまうので内容は書けませんが、もう純粋に良い青春物語なので、面白い青春小説が読みたい!と言うかたは騙されたと思って読んでみてください。

最初から最後まで一気に駆け抜けてしまうほど、圧倒的な疾走感と熱量でグイグイ読ませてくれます。

世界一の女装アイドル、赤いラインカーの美少女、そして時価八千万円の……タイヤ??
足下を吹き抜ける“蛇の息”が僕(わたし)と私のひみつをさらけ出した時、八坂と“あの子”の愛の物語が幕を開ける――。

72.『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』

人間が滅亡してから526年後の世界。

28番島に住む18歳の青年ヴィレムはある日、軍が所有する兵器管理の仕事に就くため赴いた68番島で、悲しい運命を背負った妖精少女達と出会う。

500年の時を超え目覚めた主人公が、滅びゆく世界で人に変わり”獣”と戦っている妖精兵と出会い、死にゆく定めの妖精兵の未来を変えようと奮闘する物語です。

アニメ化も納得の本格傑作ラノベ

終末を迎えた異世界の美少女が現代日本に救いを求めに来る話、と見せかけて、そんな要素はまったくないがっつりハードなファンタジー内容。

人類が滅んだはずの世界で唯一生き残った人間と、兵器となって戦う妖精たちのふれあいを描きます。

なんだこのタイトルは?となるかもしれませんが、内容は非常に丁寧で真面目な印象を受ける正統派ファンタジーラノベです。

バトルシーンが皆無なのは斬新で、人を滅した星神、聖剣、勇者。いかにもな要素が揃っていて、そのパーツの使い方がうまく、雰囲気がいい。

独特で壮大な世界観、読めば読むほど深まる設定、彼女たちの存在理由など、心に染み渡る切ない感情に溢れる作品となっています。

「切ない」「儚い」という言葉がぴったりの物語。

1巻時点では「こういう世界でこういう人たちがいるよ」といったところで終わる感じで、物足りなさを感じるかもしれません。

しかし3巻まで読めばもう最高。至るところに伏線があり、巻が進む度に「そういう意味だったのか!」とわかって面白いです。

“人間”は規格外の“獣”に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。“人間”に代わり“獣”を倒しうるのは、“聖剣”と、それを扱う妖精兵のみ。

73.『赤鬼はもう泣かない』

女子の二の腕をなめてしまった中学生の西井大豪は、変態扱いを受けて単身地方の学校へと転校させられる。

奇妙な担任やクラスメイトたちに囲まれながらも転校生活を慎重に送ろうとしているのだが、いきなり隣の席の女生徒・喪庭ここめに指を吸われてしまい?!

かるーいラノベに見せかけて……。

あらすじだけ見ると、ちょっと変な人達のラブコメかと思うかもしれませんがとんでもない、前半と後半で日常パートと真実パートがきっちり分かれる立派な妖怪モノです。

「なんだ、妖怪モノ青春ラブコメか」と思いきや、いい意味で期待を裏切る展開になっていく。

かるーい感じで読んでいると、だんだん話が重くなっていき……。と、前半と後半のギャップが面白い。

不気味な雰囲気漂う田舎で振り回される主人公というのはわりとオーソドックスですが、主人公の言動も奇天烈というか突飛なのが珍しいですね。

インパクトのある展開ですが、1巻で綺麗に収まっており、読み切りのライトノベルとしてはかなりレベルが高いです。

どこか良からぬ雰囲気が積み重ねられ、明かされる真実はかなり重たいものとなっていますが、読後感は「読んでよかったなあ」と思わせてくれる不思議なライトノベルです。

女子の二の腕をなめてしまったヘンタイ中学生(?)・西遺大豪は単身、地方の学校へと転校させられる。奇妙な担任やクラスメイトたちに囲まれながらも転校生活を慎重に送ろうとするのだが、いきなり隣の席の女生徒・喪庭ここめに指を吸われてしまってドキドキ。

74.『俺が生きる意味 放課後のストラグル』

キミとは致命的なズレがある』で衝撃デビューし話題となった、赤月カケヤ氏によるパニックホラーラノベ。

洋画だとありがちなモンスターパニックをライトノベルで書いた異色な作品。

学校を舞台としたパニックホラーとして最高の作品

いつもと変わらぬ放課後を過ごしていると、謎の結界によって高校に閉じ込められ、突如キメラが現れて生徒を虐殺していくという、他の作品ではあまり見られない導入部はとても良い。

人間側も異能力を持っていますが、それは些細なもので、基本は頭を使って立ち回る必要があるので緊張感が常に保たれているのもグッド。

アメリカの学園ホラー系にありそうな物語でしたで、ちゃんとキャラ作っておいて、しっかり無意味に殺すところはある意味楽しい。

とにかく続きが気になりすぎる展開の連続で、飽きることなく一気読み。

学校が舞台のパニックホラー作品はいくつかあるけれど、その中でもトップクラスに楽しめました。

誰かを選ぶということは、選ばなかった誰かを犠牲にするということだ―。ある日の放課後、高校生の斗和は、仲のよい2人のクラスメイトから同時に告白を受ける。どちらを選ぶか、斗和の中で答えは出ていた。

75.『ようこそ実力至上主義の教室へ』

毎月10万円のお小遣いが貰えて学内で自由に使うことができたり、私物の持ち込みも髪型も自由。それでいて希望の就職・進学率がほぼ100%という名門校が舞台。

主人公はその中でもランク最低のクラスに属されてしまうが、実は本当の実力を隠していて……。

とりあえず3巻くらいまでは読むとハマる

ヒロインも魅力的で安定の可愛さ。ストーリーもテンポよく進んで読みやすく、かといって軽くなくしっかりとした読み応えがります。

主人公の視点思考が読めるので良いですね。登場人物が多いのでその辺を話し方でわかりやすくしているのだと思うので読みやすいです

評価はすべてポイントで管理して、生徒たちを図る物差しは実力のみ。極端だと問題あるのかもしれないが良い設定だと思います。

学校の設定や主人公の性格はいい具合に中二らしさがあり、文体もラノベらしい軽快さがありつつも柔らかすぎずスラスラ読めて中々よかった。

この作品最大の特徴は、登場人物同士の議論にあるでしょう。

登場人物が議論しながら少しずつ自分達の置かれた立場、為さねばならぬ事を明らかにしていく展開は、ページをめくる手が止まらなくなります。

とりあえず続きが気になって仕方がない作品。次巻が待ちどしい。

希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという全国屈指の名門校・高度育成高等学校。最新設備の使用はもちろん、毎月10万円の金銭に値するポイントが支給され、髪型や私物の持ち込みも自由。まさに楽園のような学校。

76.『下読み男子と投稿女子』

高校生の主人公・青はラノベの下読みが超得意。

そんな彼が応募原稿を読んでいると、クラスで“氷の淑女”と呼ばれる孤高の少女・氷ノ宮氷雪の作品を発見する。

しかし彼女は新人賞を狙うも一次落選を続け悩んでいて、青にアドバイスを貰いながらラノベを製作していく。

不器用なヒロインがめっちゃ可愛い

という展開の爽やか青春ラブストーリーです。甘酸っぱいです。青春感半端ねーです。気をつけてください。

こうやってブラッシュアップされてできてるのかな、と思うとラノベのことがもっと好きになりますね。甘酸っぱい青春ものとしても素晴らしく、何度も目が潤んでしまう。

ラノベの書き方を題材にした作品は大好きなジャンルであるものの、本作では登場人物の関係性などにも焦点が当てられ、他の作品に比べて頭ひとつ抜き出ています。

登場人物がみんな優しくて、心温まるストーリーなのも嬉しい。

ど直球な青春ラノベで、不器用なヒロインがめっちゃ可愛いんですよこれが。

平凡な高校生の青は、実はラノベ新人賞の下読みのエキスパートだ。そんな彼は、ある日応募原稿の中に、同じクラスの氷ノ宮氷雪の作品を見つける。“氷の淑女”と呼ばれる孤高の少女が、フォント変えや顔文字だらけのラノベを書いて投稿している!?

77.『シー・マスト・ダイ』

超能力者の存在が当たり前になった世界。

とある中学校にテロリストが侵入し、騒ぐ生徒達を容赦なく殺害。

彼らは残った生徒たちの超能力の強さを測定し始め……。

こいつらの目的は一体なんなのか?

正直前半は地味め、後半は怒涛のごとくガガガらしい

ラノベに良くある能力者モノですが、この作品はちょっと一味違います。

中二病全開な能力バトルを読みたいならぜひ。

能力自体はよくあるものでしたが、この作品における能力全体の設定がしっかりしていたので安心して読み進めることができます。

ラストまで気が抜けませんし、終わり方も含めて私の大好きな部類の作品となっています

むやみに動けない状況&極限状態で、数少ない選択肢の中どういった行動をとるのかドキドキしっぱなし。

その緊張感を最後まで保たせながら、1巻完結で綺麗にまとまっているのも良いですね。

中盤までの学校パートが純粋な戦闘のパートで、それ以降は頭脳戦のパート。物語の構成としてもとても良い感じです。

ぼく達は呆然としていた。理科の実験中、教室の窓ガラスを破ってハリウッド映画で見るような重装備の兵士が飛び込んできたのだ。兵士は本物にしか見えない銃を突き出す。「全員動くな」。

78.『僕の学園生活はまだ始まったばかりだ!』

性格が原因でぼっちになった万能の天才・高橋君と、性悪で権力の亡者な美少女・佐藤さんが色んな部活動の悩みを解決しちゃう学園コメディ物語です。

万能の天才だが性格が残念でボッチの主人公と、彼に近づきその異才を己の野望のために利用しようとする超絶美少女ヒロイン。

ひねくれた性格の2人の会話も面白いし、数限りなく登場するヘンテコな部活、キャラ、設定がイチイチ面白い。

とにかく二人のキャラが良い!

この二人のキャラが抜群によく、主人公の残念感、佐藤さんの腹黒感、脇役キャラの立ち具合が良い。

高橋君と佐藤さんの掛け合いがツボでだし、活動を通して徐々に高橋君が変わっていく姿も一風変わった青春作品っぽくて結構好きです。

展開も登場人物もかなり荒唐無稽なのですが、それらをすべてユーモアというフライパンの上で見事に調理しているのでとても面白い仕上がりに。

互いに欠点を知りつつ、なお一緒にいられる二人はある意味とてもいい関係なのだと思います。

これだけ笑えるラノベを読んだのも久々。

孤独な高校生と美少女という組み合わせながらもただの学園ラブコメでなく、高橋君と佐藤さんの掛け合いが楽しい学園ギャグコメディ作品に仕上げています。

こういう楽しいラノベってやっぱり良いですよね。

無駄に溢れる才能を持つ(勉強を除く)高橋。彼は孤高を気取り、王道学園生活から目を逸らしてきた結果、ぼっちのまま二年生となってしまった。そんな彼の下へ千載一遇のチャンスが訪れる。

79.『“文学少女”と死にたがりの道化』

天才少女作家を騙りベストセラー小説を発表した過去のある覆面作家、井上心葉。

所属する文芸部で、肉筆の原稿を「食べる」嗜好を持つ先輩部員・天野遠子と共に、突然現れた少女・竹田千愛の抱える「謎」を解き明かそうとするが……。

太宰治『人間失格』をベースに、人が心に抱える闇を描き出す秀作

自称’’文学少女’’の文芸部部長・遠子先輩。彼女は本をむしゃむしゃ食べるというなかなかの生態でありながら、その魅力的なキャラクター性につい惹かれてしまう一作。

“文学少女”せんぱいのキャラクターが魅力的かつ、ビブリオミステリーというテーマがとても好き。

程よいミステリっぽさを醸し出しながらも、青春小説として最高に面白いです。

1巻では太宰治の「人間失格」を題材にしており、人生について深く考えさせられる内容にもなっています。

やっぱりラノベだからかスラスラ読めるし、キャラ小説感も否めないけど、ミステリ要素もあって楽しめる。

シリーズをすべて読み終えてしまった時は、心にぽっかり穴が開いたような喪失感を覚えたものです。

天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。

80.『東雲侑子は短編小説をあいしている』

ザ・青春ラブストーリー。甘酸っぱさと切なさともどかしさと、全部入り。

短編しか書けない小説家・東雲侑子に、「長編恋愛小説を書きたいので付き合っているフリをしてほしい」と頼まれた主人公だが……。

いたって真面目で正統派な青春恋愛小説

主人公はラノベでよく見かける、無気力系男子。なんとも緩やかな話…と思っていたけど、後半に掛けてこちらまでドキドキしてしまった。

王道ながら甘い気持ちが伝わってきて、文章も綺麗で良いんですわ。

ラブコメというよりストレートな恋愛物で、主人公もヒロインも一人でいいと思ってた心境が恋を通して変わっていく様がたまらないです。

ありがちな設定?いやいやこれが甘酸っぺええええ!と叫びたくなるほどの青春を思いっきりぶつけてくるので苦しい。

それでいて十代の劣等感などの心理描写もお上手。そうそう、十代ってこういう感じですよね。

自分も青春したいなあ……と思わせてくれる。

何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。

81.『オレと彼女の萌えよペン』

漫画家を目指している主人公・君島泉。彼はとある理由からプロ漫画家のアシスタントになったのだが、その漫画家は萌え漫画を描く女子高生だったのだ!

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)』の著者・村上凛さんによる安定安心の面白さを誇るラブコメ。

漫画で例えるなら、ラノベ版『バクマン』

扱う内容がマンガなためか、登場人物やノリが少年マンガチックなのはラブコメラノベとしては新鮮な一作。

ヒロインはじめどの登場人物もキャラが立ってるし、限られた枠の中、立て続けに展開を詰め込む濃密さもあり、ラブコメ巧者の評判に違わぬ快作だと言えるでしょう。

長編シリーズを経験する作家さんだけあって、サービスシーンやラブコメとシリアスのバランス感覚は絶妙。

安定したニヤニヤする展開と親娘の絆、惹かれ合う泉と茉莉の描写力は素晴らしいの一言です。

読みやすさや文章力の豊かさも申し分なく、ストーリー展開も面白いのでサクサク読めます。

1巻300ページほどの中できっちり起承転結していてテンポも良い。全5巻なので一気に読んでほしい作品です(もっと読みたかった)。

熱血バトル漫画家としてプロデビューを目指す俺、君島泉は技術を磨くためにプロ漫画家の生駒アギト先生のアシスタントをすることになったのだが…。彼女は俺の目指す漫画とは無縁の萌え漫画を描く女子高生で!?

82.『脱兎リベンジ』

いつも馬鹿にされている気弱な高校生の主人公。軽音楽部に所属していながらも、ろくに練習させてもらえずバンドを組む仲間もいない。

しかし、ひょんなことから漫研の部長・兎毛成結奈と出会い、バンドを組んで周りの連中を見返すことに!という王道設定ですが想像をはるかに超える面白さ。

確かな技術があるのに認められない。他人とはちょっとズレてしまった特異な性質を持つ者達が、一発逆転の反骨精神で、自分を認めてくれない世の中に一発パンチを繰り出す物語。

とにかくアツい、爽快感のあるラスト

ストーリー展開も期待を裏切らず抜群に面白いし、ラストの展開はこれまた一転、おおそうくるか!ってマジで胸熱。

このまま王道パターンで終わるかと思ったところに、一捻りした結末の展開が秀逸です。

自分のなかに何かくすぶってるものがあるなら、熱い物語が読みたいならぜひ読んでみてください。

絶望的な状況から這い上がろうとしている人も是非。

また、主人公以外の登場キャラが抜群に魅力的でカッコいいってのがたまらんのです。

「宇宙人」と揶揄され、友達もいない内気な高校生・兎田晃吉。軽音楽部に所属する彼の唯一の趣味はギター。文化祭を控えるも、彼にはバンドを組む仲間もなく、イケメン部長・志鷹の嫌がらせで練習場所もない。

83.『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』

バーチャルリアリティのゲームをプレイすることになった少女メイプル。

ゲームの知識が乏しかったため、ステータスポイントを全て防御力(VIT)に捧げてしまった!?

極振りの結果手に入れたその力とは一体?

天然でどんどん強くなっていく姿が気持ち良い!

主人公の少女メイプルが無邪気にゲームを攻略していく本作。

極振りの結果異常とも言えるスキルを手にしますが、それを理解することなく冒険していく様はなんとも楽しく面白いです。どんどん強くなっていく様子は必見です。

本作は主人公メイプルやその友達サリーなど、可愛らしい女の子達のキャラクターも魅力の1つ。

とんでもない強さですが、主人公の性格なども相まってほんわかした楽しい物語に仕上がっています。

1種のチートものではあるのですが、当人はいたって普通にゲームを楽しんでいるだけというギャップも面白さの1つかもしれません。

メイプルの活躍シーンなど、ここぞというときの良さも存分に堪能できる良作となっています。

ステータスポイントをVITのみに捧げた少女メイプル。その結果得たのは、物理・魔法攻撃・状態異常無効に強豪プレイヤーも一撃死のカウンタースキル!? 自らの異常さに気づくことなく、今日も楽しく冒険に挑む!

84.『森の魔獣に花束を』

名家の跡取りとなるべく孤独な試練の旅に挑む貴族の少年が、禁断の森に踏み込む事で、半人半獣の少女と出逢い、数奇なやり取りの中で愛を育み合う異色ファンタジー。

一言でいえば、人間の少年と魔獣の少女の心温まるボーイミーツガールラノベ。ですがそんな簡単なもんじゃないんです。

童話チックな恋愛ファンタジー

まるで欧州の童話の世界に入り込んだ感覚を覚える優しいファンタジー小説。

他人に必要とされない良家の息子クレヲと、他者との関わりを経験したことのない人喰い魔獣のロザリーヌ。

捕食されそうになるところから、お互いが足りないものを補い、信頼を築いていく過程が素晴らしい。

とても読みやすくキレイに纏まっており、ロザリーヌの無邪気な所が可愛い。

またメインのキャラは二人ですが、ヨーゼフや少女のホンノーも良い味を出してますね。終わり方もキレイで感動しました。

タイトルと表紙絵から滲み出ていますが、とにかく良い雰囲気。そしてこの読後感、涙腺を刺激する。ぜひ味わってほしいなあ。

「読んでよかった」感が半端じゃない。

剣と魔法が大きな力として存在する世界。クレヲは絵を描くことだけを生きがいに孤独な日々を過ごしていた。だが、名家に生まれた彼は、跡継ぎになるための試練の旅に出なければならなくなる。

85.『雨の日のアイリス』

この作品を傑作と呼ばずに何と呼ぶのか。

家政婦ロボット・アイリスは、家族のように優しく接してくれた博士と共に幸せな生活を送っていた。

しかし博士の死後、待ち受けていたのは完全な「物」として扱われる過酷な日々。ああ、やめてあげて……。

健気なアイリスに思わず涙……。

とっても可愛らしい表紙絵からは想像もつかない壮絶なストーリー。幸せだった博士との日常を失い、ドン底に突き落とされるアイリス。

ロボットを道具としてしか見ていない人間たちの容赦ない仕打ちが辛くて見ていられません。

人間に仕えることを使命としてきたロボットのアイリスが親友たちと出会い、生きる意味を見出していく姿が心の奥底にグッサリと突き刺さってくる

過程は辛いけどラストは救いがあるので読後感は明るめ。オーソドックスだけど山あり谷ありでツボを抑えてるので退屈せず読めます。

心を持ったロボットものは鉄板ですが、ライトノベルでここまで丁寧に描いてある作品は読んだのはこの作品が初めて。

感情を持つロボットだからこそ余計に心に刺さる。読みやすさ、文章力、ストーリー構成も申し分のない、心から読んで良かったと思えるライトノベルです。

ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。

86.『魔法少女育成計画』

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。

しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届く。

16人の魔法少女達の、生き残りをかけたバトルロワイヤル

魔法少女達はそれぞれ異なった能力を一つだけ持つ。明らかに強そうな能力を持った者、何も役に立たなそうな能力を持った者。

その能力を駆使し、16人の魔法少女が命をかけた殺し合いに参加する、という物語です。

よくある話のように思えまずが、読み手の予想を裏切る物語の展開のさせ方が非常に巧みで、グイグイ物語に引き込まれます。

見た目に反して萌え要素は皆無と言ってよく、なかなか硬派で読みやすい文体。冒頭のカラーページに全キャラのイラストと能力を記載した親切設計がありがたいです。

可愛いキャラデザに反したダークファンタジーな鬱展開の連続で心が濁ってしまう。

『魔法少女まどか☆マギカ』とは一味違った、残酷でダークな魔法少女作品。

しかし、これはまだ始まりにすぎません。

この続編『魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)』が更に面白い。シリーズを追うごとにどんどん面白くっなっていくんです。

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。

しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、16人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた…。

87.『オールユーニードイズキル』

宇宙からの敵「ギタイ」との戦いを描いたSFバトル小説。

トム・クルーズ主演で映画化されたことで有名な、タイムループラノベの名作です。

コンセプトは同じですが、キャラ含め結末も映画は結構違う。映画の方もハリウッドならではのテイストを加えて娯楽作品として面白かったです。

映画を見た方もぜひ原作を

自分の好きなタイミングでループできるのではなく、「戦死」することで強制的にループしてしまうのがポイントです。

本作は謎の侵略者「ギタイ」と人類の戦いにおけるループものですが、余計な描写を省いているのもあって、シンプルに設定の良さが際立っています。

短い一巻完結のラノベですが、主人公の成長、ヒロインとの出会いと触れ合い、そして伏線回収とキレイに物語がまとまっている。

何度も経験できるメリットはありますが、人とのやり取りはリセット、という何とももどかしい設定が絶妙。

そしてループを断ち切るためのラストにつながるが展開は賛否両論ありそうですが、私としては読後感も良く満足できた作品です。

テンポも良く、起承転結がはっきりしていてとても読みやすいのも嬉しいところ。

映画化されるのも納得の面白さを誇るSFライトノベルです。

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死―死すら日常になる毎日。

88.『コップクラフト』

ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。

ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。

次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき……。

ラノベとハードボイルドの見事な融合

なんど見ても表紙のイラストが美しい。

というわけで単純に表紙の絵柄に惹かれ1巻だけ購入したら大当たり!すぐに続きを買い足していったほどの作品。

異世界ファンタジーの美しい世界観の中で、海外ドラマっぽいハードボイルドをやっている感じ。この組み合わせが最高なんですよ。

最初普通のハードボイルド系小説かと思えば良い塩梅にファンタジー要素が出てきます。

そしてその書き方が実に上手い。ハードボイルド調の文章や空気を損なわずにライトノベル系統の異世界設定を盛り込んでくれますので、世界観にリアリティあるんですよね。

テンポも良く読み始めてすぐに引き込まれるストーリー展開。

文章構成、ストーリー共にハイクオリティで、安心しておススメできる超良作です。

ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。

89.『ノーゲーム・ノーライフ』

ネット上で都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。

世界を「クソゲー」と呼ぶ二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へ召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、全てがゲームで決まる世界だった――。

天才ゲーマー兄妹の「空」と「白」はある日突然、ゲームによって全てを決める異世界へと連れてこられてしまった、という物語。

頭脳戦、心理戦が好きな人にとって最高の作品!

設定はありがちながら、テンポもよく、文章に癖はあるものの読みやすい。キャラクターもいきいきしているのも良いですね。

空と白が圧倒的なゲーム能力で勝っていくのが素直に面白いです。知略と駆け引きでイカサマを見抜き打ち勝つ展開が気持ちいい。

数々の魅力的なゲームにおける駆け引き、戦略。そして伏線回収に続く逆転劇!など心理戦が好きな人にはたまらない作品です。

アニメでは描かれなかった部分も多くあるので、アニメを見た方も楽しめます。というかアニメを見て面白いと思ったなら原作を読まないと損です。

1巻を読めば、2巻3巻と続きを読みたくなること間違いなし!

ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。

90.『ファンダ・メンダ・マウス』

横浜港湾を舞台に、ひと癖ある主人公を軸に展開するスピード感溢れるアクション作品。

キャラクターや文章など非常に独特であり、他にはない作品世界を構築しています。

文体に癖があり人を選ぶといわれているこのラノベ。私的にはこの癖がたまらなく好きです。

初めて読んだときは、思っていた以上にぶっ飛んでて「なんだこれは!」となりました。

この癖のある文章がたまらない!

あとがきでも作者が言っているように、文章構成がかなり滅茶苦茶。

じゃあ、読みにくいか面白くないかと言うと全くそうではない。むしろ、この文体でなければこの物語は作れなかったでしょう。

キャラクター達それぞれのその刹那的で熱狂的な生き様は心地よく、それぞれの愛のあリ方は読んでいてゾクゾクとさせる。

キャラクターの個性、テンポ、会話の掛け合い、ストーリー自体の面白さ、どれをとってもgood。

癖は強いのにリズムがよく、疾走感がありスルスル読める不思議なラノベ。

良い意味でラノベらしくない、インパクト大の作品です。

そしてこの作品は「あとがき」がすごい面白いので、ぜひあとがきも読んでください。

おれはマウス。しみったれた倉庫でくそったれなAIシステム相手に終日ダラ~っと、家に帰ればネーネがべったり。そんな毎日。でも、おれは今の自分にかなり満足。いい女はべらして万ケンシャンパンドンペリジャンジャンBMベンツにPMゲッツーみたいなことが必要だとは思わない―のに!

91.『灰と幻想のグリムガル』

ハルヒロは気がつくと知らない世界にいた。何故こんなところにいるのか。

周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。

生きるため、ハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとしてこの世界「グリムガル」への一歩を踏み出していく。

命の重みがひしひしと伝わるストーリー

ラノベによくある剣と魔法のファンタジーではなく、ゲーム部分とリアル部分が絶妙にマッチいている珍しい作品。

戦うことと無縁の現代人が剣と魔法の世界に放り込まれたらどうなるか、ということを丁寧に書いています。

主人公がいきなりチート級のステータスで「俺tueee!」とか、そんなのないです。その逆です。

彼らが少しずつ死と隣り合わせの戦いに慣れ、パーティとして団結していく様子を見るのが楽しい。

生きていくために必要な「衣食住」といったリアルな問題を始め、雑魚モンスターと泥臭く必死に戦う描写は素晴らしいです。

ゴブリン1匹に対し命をかけて戦うラノベってあまりないですもん。

おれたち、なんでこんなことやってるんだ…?ハルヒロは気がつくと暗闇の中にいた。何故こんなところにいるのか、ここがどこなのか、わからないまま。周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。

92.『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』

生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。

彼はある夜、一人の少女の事故現場に遭遇し、謎の人物から究極の選択を迫られる…。

「お前の寿命の半分で、彼女を救うか?」

1日置きに入れ替わるというシステムが面白い!

恐い顔かつ優しすぎる主人公、「坂本秋月」の体に、彼と、事故で死んだ少女「夢前光」の魂が1日ごとに入れ替わる物語。

これだけ見るとありがちな設定ですが、実はまったくそんなことはないのです!

これの面白さは、『主人公視点のみ』というところ。

つまり魂が「夢前光」に入れ替わっている間は、何が起きているかわからないのです。

この設定が実に面白く、うまく生かしており、唯一無二の傑作となる大きな理由となっているのです。

「死」と「絶対に出会うことができない少女に恋する」というシチュエーションの中生まれる心の交流がもたらす感動と、夢前光の破天荒な性格がもたらすドタバタ感のギャップが素敵な作品となっています。

生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。彼はある夜、一人の少女の事故現場に遭遇し、謎の人物から究極の選択を迫られる…。

『お前の寿命の半分で、彼女を救うか?』秋月は寿命と引き換えに少女“夢前光”を救った、はずだったのだが…なぜか秋月の体は1日おきに光の人格に乗っ取られるというおかしな展開に―!

93.『バカとテストと召喚獣』

通称「バカテス」。アニメもとても面白い。

進級テストの成績で設備の格差が激しいクラスに割り振られる学園が舞台。

主人公たちFクラスの面々がAクラスに上がるべく、『召喚獣』を使ったクラス交代戦争で勝ち抜いていく物語です。

頭空っぽにして楽しめる名作ラノベ

出てくるキャラクターはみな個性的で愛らしく、ギャグも多数出てきて笑える作品となっています。

おバカキャラたちのドタバタ劇が楽しく、合間に挟まれる試験の珍解答が特に面白い。

勉強だけが人生の価値ではない、と示すための舞台の整え方がうまく、それでもやっぱバカはバカであることからは逃れられないってのが良いなと思います。

まるで漫才を見ているように読みやすくて、面白い、 頭空っぽにして楽しめるいいラノベです。

最近再読したのですが、内容を知っていようが面白い作品はいつまで経っても面白いものなんですね。名作。

「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。

94.『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』

通称「ダンまち」。

タイトルとは裏腹に、内容はしっかりとした正統派ダンジョンファンタジー作品。

ほんとにタイトルと絵柄がいかにもな感じで敬遠されがちなのだけれど、本当に面白いんです。

程よくラノベの良さを取り入れてあり、テンポの良さから一気に読んでしまいます。

アニメも大人気の名作

ストーリーや設定は王道パターンだけれど、やっぱりこの作品の魅力は主人公のまっすぐな情熱と人間関係への真摯さにあるでしょう。

自分の無力さに絶望しつつ、必死に抗い戦う姿は単純だけれどやっぱり熱いものを感じます。

俺TUEEE的な所も確かにあるのですが、純粋にロマンを追い、強くなろうと頑張るベル君の成長物語として、嫌味のない爽やかな物語になっています。

ダンジョン自体の設定は目新しいものではないですが、主人公の設定とスキルによって独自性を見出しているのも良いですね。

ダンジョンの設定もそれとなく、わかりやすく場面ごとに説明されていて、ファンタジーがあまり得意じゃない方でも楽しめるでしょう。

アニメをまだ見ていなかったら、先に原作を読むことをおすすめします。

『迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。

95.『空ろの箱と零のマリア』

数ある「ループ」物の中でもトップクラスの完成度を誇る作品。

中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢は言い放つ。「私はお前を壊すために、ここにいる」と。

無限ループに絶望して心擦り切れていくヒロインが、ループに気づかない主人公の目を何とかして覚まさせて、2人で協力してループから脱出する物語。

ループものラノベの傑作

最初に読んだ時は衝撃を受けましたね。それから数年経って読み返したけど、やっぱり面白いです。

ぐちゃぐちゃな糸が絡まりあって絡まりあって一気にほどかれていくあの感じ。

ミステリ的ではありつつも、能力バトル感、青春小説、ラブコメ、エログロといった要素のごった煮のような様相を呈していて、その上作者の癖のある文体が、他にない読後感を残してくれる。

仕込まれていたうねりが徐々に戻されて中盤以降二転三転する謎の中で、苦しみながらも答えを見つけようと奮闘する主人公たちの姿が良いです。

推理要素あり、驚きの連続でミステリー小説好きにもぴったり。ラストにはなかなかビックリさせられます。

ストーリー展開、キャラクター、世界観、どれを取っても完成度が高い。

全7巻というボリュームですが、次が気になる終わり方をしているので次々に手に取ってしまいます。

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。そのあまりの美しさに息を呑む教室の中で、彼女は教壇に立ち、無愛想にただ自分の名前だけを告げた。教室全体が次の言葉を待っていた、その時―。

96.『六花の勇者』

6人しか選ばれないはず勇者がなぜか7人集まってしまった。

7人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは、疑心暗鬼になりながら偽物を探しだす。

ファンタジーでありながらフーダニットのミステリーの要素もある異色作。

偽物の7人目をめぐる議論やバトルなど最後まで緊迫感のある展開は純粋に面白いです。

みな勇者に選ばれるだけあってめっちゃ強いので、偽物探しも大変なバトルになっちゃう。

しかもその場所には結界を張られて脱出不可能になる、というクローズドサークルもの。そりゃ面白いに決まっているでしょう。

短いながらアクションシーンの見せ場も多く、設定も複雑すぎないので楽しく読むことができます。

キャラクターたちも個性的でデザインもよく、きっとお気に入りのキャラが見つかるはず。

とにかく続きが読みたい!と思わせてくれる作品で、1巻を読んだら2巻を読まずにはいられないでしょう。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。

97.『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だった。

タイトルからして敬遠されがち、でも読んでみると超面白い名作。ただのラブコメではなく真面目に読ませる深い作品です。

アニメを見た方こそ原作を読んでほしい!

アニメも大人気の通称「俺ガイル」。アニメもとても面白いのだけれど、間違いなく原作はその数倍面白い!

文章で読むといっそう面白くなるから不思議です。

主に主人公の一人称視点のため、主人公の考えもたくさん書かれているのですが如何せん捻くれてるので、妙な言い回しが多かったりして、それがまたクセになるのです。

主人公がリア充たちを斜め下から見るような、捻くれて曲がった理論を展開するのですが、これがなんとも、惹きつけられるわけですよ。

アニメだけで満足している人は非常にもったいないので今すぐ原作を読みましょう。

1巻を読むとほんと止まらなくなるから困る。一気読みをおすすめします。

孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう―そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。

98.『ナイツ&マジック』

事故死してしまったロボットオタクの主人公。本来ならばそのまま失われるはずだった彼の魂は、ロボットファンタジーの異世界へ転生してしまう。

システマチックな魔法観と大型ロボットバトル、そして異世界と作者の好きなモノをごった煮したような設定が魅力的な異世界転生モノです。

ロボットラノベの傑作!

普段ロボットものに興味のない私でもめっちゃハマってしまった作品。

主人公君のメカオタっぷりが逆にかっこいい!ロボットに詳しくなくてもすごくワクワクさせてくれるんですよねえ。

戦闘シーンもなかなか迫力と臨場感があって面白いですし、作者のロボットが好きすぎてたまらないって想いが伝わってきて、それがいっそう面白い。

世界観や魔法の行使などの説明が多いものの、冗長さを感じさせずテンポよく物語が進み飽きさせません。

アニメ化もしているので、まずはアニメから見てみるのもいいかも。

アニメを見てから原作を読むと、アニメでは描かれなかった細かい描写とか楽しめます。

とある一人の日本人が事故でこの世を去った。彼の魂は、異世界において『エルネスティ・エチェバルリア』として転生する。しかも、前世である日本人としての記憶を受けついだまま。エルの趣味嗜好も前世に倣ったものだった。彼は前世に続いて極度の『メカオタク』であったのだ。

99.『月見月理解の探偵殺人』

父を殺した犯人を殺すために転入してきた、特殊能力を持つ探偵・月見月理解を中心に物語は進む。

ネット上のチャット参加型推理ゲーム《探偵殺人ゲーム》の伝説的プレイヤー月見月理解が2年前に起きた事件について解き明かすミステリ。

猛烈な毒舌で周囲を圧倒する理解のキャラが魅力的

理解のぶっ飛んだキャラ設定や彼女のれーくんとの掛け合いは見ていて飽きないし、純粋にボーイミーツガールものとしてとても面白いですね。

ラノベ特有のキャラクター感や展開であり、全体的に謎が散りばめられており読みやすい文体で飽きることなく読むことが出来ます。

奇抜な主人公と探偵殺人ゲームという一風変わった設定、二転三転するスリリングな騙し合いの果てに綺麗に決まった意外な落としどころ、とミステリとしてかなり楽しめます。

また、キャラクターがかなり特徴的なので読んでいて楽しい。

「探偵殺人ゲーム」自体が面白い設定だし、この物語の決着が気になって最後まで余すことなく楽しめます。

「どうしたんだ、暗い顔して。またちゅーでもしてやろうか?」「全部君が原因だよっ!」都築初のクラスに車椅子の少女が現れた。唯我独尊な態度で周囲を圧倒する、その美しい少女の名は月見月理解。

100.『戦略拠点32098 楽園』

第6回スニーカー大賞金賞受賞作品。

SF作家・長谷敏司さんのデビュー作にして永遠の名作です。

千年以上も星間戦争を続ける二大勢力。サイボーグ兵ヴァロアは、敵の超機密惑星「楽園」へ降下する。だが、そこにいたのは、敵方の兵士一人と少女マリアだけだった。

とにかく美しく儚い物語

SF×少女×夏という好みの設定がてんこ盛りだったのもあり一気読みしました。

敵軍が守る惑星に降下した兵士ヴァロワと、その星に住む少女マリアと敵軍兵士のガダルバと共に暮らす日々が描かれます。

この星は何のためにあるのか?マリアという少女はなぜここにいるのか?

真実が明らかになるとき、ヴァロワは自軍に戻るか惑星に残るかの選択を迫られることに。

この儚さ、切なさをなんと言おうか。とにかく心に沁みるし、後味が胸に残る。

スニーカー文庫の作品なので完全にラノベテイストではありますが、サラッと書かれている描写や設定にかなり深い世界設定が垣間見えます。

読後は「ああ、読んでよかった……」とセンチメンタルな気分になってしまう。そして、泣く。

青く深く広がる空に、輝く白い雲。波打つ緑の草原。大地に突き立つ幾多の廃宇宙戦艦。―千年におよぶ星間戦争のさなか、敵が必死になって守る謎の惑星に、ひとり降下したヴァロアは、そこで、敵のロボット兵ガダルバと少女マリアに出会った。

おわりに

以上、【ラノベおすすめ100作品】本当に面白いライトノベル傑作選でした。

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

どの作品も実際に読んで’’本当に面白い!’’と思った作品です。気に入っていただけたら嬉しいです(。-_-。)

見ていただけたら嬉しいです〜!

参考にしていただければ幸いです。それでは、良いラノベライフを!(=゚ω゚)

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この記事を書いた人

年間300冊くらい読書する人です。
ミステリー小説が大好きです。

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