海外ミステリー小説– category –
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ジョン・ディクスン・カーおすすめミステリ10選 – 密室と怪奇の巨匠、その魅力と傑作選
ジョン・ディクスン・カーといえば、ミステリ黄金期を代表する作家のひとり。そして何より、「密室殺人」においては他の追随を許さない、ぶっちぎりの名人だ。 彼のすごさって、ただトリックが巧いとか、論理が鋭いとか、そういうレベルじゃない。もっとこ... -
『ボタニストの殺人』- シリーズ最高傑作か。「毒殺」と「雪の密室」の二つの不可能殺人に迫る
英国の作家M・W・クレイヴン氏が手掛ける「刑事ワシントン・ポー」シリーズは、一度読み始めたら止まらない、中毒性の高い人気ミステリーシリーズとして確固たる地位を築いています。 その物語の中核を成すのは、型破りな言動の裏に揺るぎない信念を秘めた... -
エラリー・クイーン『国名シリーズ』徹底解説|おすすめ・魅力・見どころ・読む順番
ミステリー史に名を刻む存在として、エラリー・クイーンは欠かすことのできない作家です。 作中の探偵と作者の名を同一にしたユニークなスタイルで知られ、論理的な推理とフェアプレイを重視した物語構造で多くの読者を魅了してきました。 とりわけ、その... -
『ライルズ山荘の殺人』-『そして誰もいなくなった』へ愛を込めた、炎の山荘で起きた悲劇
C・A・ラーマー氏は、オーストラリアを拠点として国際的に活躍するジャーナリストであり、編集者、そして作家でもあります。彼女の作品群は、ユーモアあふれるコージーミステリーから手に汗握るサイコサスペンスまで、実に多彩なジャンルに及んでいます。 ... -
星空の下に浮かびあがる謎──『野外上映会の殺人』という名のミステリ愛好家の心をくすぐる夜
C・A・ラーマー氏が手掛ける『野外上映会の殺人』は、ミステリ愛好家の心をくすぐる魅力に満ちた一冊です。 オーストラリアの作家C.A.ラーマー氏による、人気の「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの第三弾として、多くのファンに迎えられました... -
『危険な蒸気船オリエント号』- クリスティ愛好家の読書会、豪華クルーズで捜査に乗り出す
夜の海に浮かぶ豪華客船。 その甲板のどこかに、名もなき死の気配が忍び寄るとき、謎を解くのは名探偵ではなく、本を愛する小さな読書会の仲間たちです。 C・A・ラーマーの『危険な蒸気船オリエント号』は、そんな幻想と軽快さが見事に溶け合った、現代の... -
『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』- クリスティへ愛を込めて。ミステリ愛好家のための新たな読書体験
C・A・ラーマー氏による『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』は、オーストラリアを舞台にしたコージーミステリシリーズの記念すべき第一作です。ミステリをこよなく愛する人々が集う読書会が、ひょんなことから現実の事件に巻き込まれていく、そんな心躍... -
『世界の終わりの最後の殺人』- 人類絶滅まで46時間。阻止したければ、殺人事件の謎を解け
スチュアート・タートン氏は、そのデビュー作『イヴリン嬢は七回殺される』や第二作『名探偵と海の悪魔』において、常に読者の想像の斜め上を行く独創的なミステリーを世に送り出してきました。読者をあっと言わせる仕掛けと、ジャンルを越境する物語作り... -
この短篇、容赦なし『冬の子 ジャック・ケッチャム短篇傑作選』- 静かなる狂気、日常の崩壊
モダン・ホラー界の巨星、ジャック・ケッチャム。 スティーヴン・キングをはじめとする同時代の作家たちから絶賛され 、その作品は読者に強烈な印象を刻み込んできました。 『隣の家の少女』や『オフシーズン』といった代表作で知られる彼は、しばしばその... -
ドゥーセ『スミルノ博士の日記』- 秘めたる日記、驚愕の「仕掛け」
ミステリというジャンルは、読者の知的好奇心を刺激し、論理の迷宮へと誘う魅力に満ちています。その歴史の中には、時代を超えて輝きを放つ古典作品が数多く存在します。 今回ご紹介するサムエル・アウグスト・ドゥーセ著『スミルノ博士の日記』は、まさに...