エッセイ– category –
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エッセイ
宮内悠介『超動く家にて』- ミステリとSFのくだらなくて幸福な衝突【読書エッセイ】
宮内悠介『超動く家にて』を読んでいると、なんとも言えない妙な気分になってくる。 これはSFなのか、それともミステリなのか。 いや、たぶんどちらでもあるし、どちらでもない。むしろもっと厄介で、もっと楽しい何かだ。 宮内悠介という作家は、デビュー... -
エッセイ
詠坂雄二『遠海事件』- なぜ首を切断したのか?という圧倒的な魅力。佐藤誠が導き出した戦慄のホワイダニット
この『遠海事件〜佐藤誠はなぜ首を切断したのか?〜』というタイトルを目にしてまず胸に生まれるのは、強い興味と抑えられない期待だ。 通常のミステリが、犯人は誰か、どうやったかを競い合うのに対し、本作は冒頭から「犯人は佐藤誠であり、彼は首を切っ... -
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『舞踏病』- 老人が踊り出すとき、御手洗潔の推理も踊る【御手洗潔のダンス】
島田荘司といえば、言わずと知れた新本格ミステリの開祖。 その代表作である『占星術殺人事件』や『斜め屋敷の犯罪』など、ぶっ飛んだトリックと壮大な仕掛けで読者を驚かせてきた。 でも、長編だけがすごいわけじゃない。むしろ、彼の本質がぎゅっと詰ま... -
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アーサー・マッケン 『恐怖』- 推理でもホラーでも終わらない戦慄の文学を、今あらためて【エッセイ】
アーサー・マッケン。 名前を聞いてピンとくる人はそれなりに怪奇文学が好きなタイプだと思う。 彼の作品は、H・P・ラヴクラフトやスティーヴン・キングにも多大な影響を与えたと言われている。 でも、ラヴクラフトやキングほど広く名が知られているわけで... -
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二階堂黎人『地獄の奇術師』- これが全部乗せ本格だ!蘭子と挑む地獄のミステリ遊園地【エッセイ】
二階堂黎人の『地獄の奇術師』を初めて読んだとき、真っ先に抱いたのは「これは一体いつの小説だ?」という戸惑いだった。 舞台は昭和42年、登場人物は皆どこか大仰で、探偵役は高校生の美少女で、犯人はミイラ男。 そんな古めかしい、いや、ノスタルジッ...
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